九月に右腕をして骨折した五歳の息子の病院通いも昨日で最後となりました。木の上三メートルからツルッと落ちて二ヶ所折れたあっという間の事件でしたが、一月半で不自由なく引っ付き、更に一月半の今はもう自由自在といっていいほどまで回復しているので、自己治癒力というのはたいしたものです。
姉たちも常に動き回ってエネルギーいっぱいで、おとなしい子とはかけ離れておりましたが、骨折は今回の息子が初めてだったので、母業は何年経っても驚きの連続です。こけた、ぶつけた、血が出た、などあまりに日常なのでつい手当も心配りもぞんざいになってしまいますが、骨折は滅多にないはずなので、しっかり診てあげました。つまりしばらくは最優先でそばに居てあげて、甘やかしましたよ。そうしたら羨ましがった二歳の妹が「うでいたいの」と主張してきました。愛の反対は無関心というように、関心を向けてもらうのが愛の確認になるのか、兄弟争いはいつだって真剣で微笑ましいです。