勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

飯高で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

ヤナもの見ちゃったの

 冬休みに入ったし、家族がゆったりまったりのんびり朝を過ごしている中、久々に愛犬とデートしてきました。晴天で寒くもなく、行ってみたかった秘密の散策路で初めて見る鳥に会い、幸せなクリスマス前日を味わっていたら、川原を上った道で、引っかかるものを目撃してしまいました。


 川原からずっしりとした石を二つ抱えてきたおじさんです。駐車場に停めてあった車に拾ってきた石を積んでいました。これはきっと話に聞いたことのある石泥棒ですよ。この辺りの石は質がいいらしく、庭石に使われることも多く、石屋さんご用達です。でも無許可の昔は石泥棒が後を絶たなかったそうです。おじさんは漬物石を探していたのでしょうか。私が見たときは二つでしたが、何往復もしてごっそり盗っているかもしれません。犬を連れているので怖すぎることもないけれど、注意をして車で轢かれても怖いので、一瞥して立ち去らざるを得ませんでしたが、なんだか嫌な気分になるものです。


海で貝を拾うように、 川原で遊んだ思い出につるつるの小さな石を拾うことは私にもあるので、おじさんも漬物石サイズの思い出作りをしていたのかもしれません。そこの川はホテルの近くで夏は賑わう川ですが、ホテルの私有地というわけでもなくみんな遊べるので、石もみんなのものだからちょっとくらいもらってもいいと勘違いしたのかもしれません。何センチからは盗みになるという規定は私も知らないので、線引きが難しいところです。


 車は奈良ナンバーでした。ここから奈良県は峠をひとつ越えてつながっているので、奈良ナンバーを見かけることは多いです。施設に用があったり知り合いがいたり、仲良く行き来できるならいいのですが、時々人気のない道に車を停めて山菜をわんさか取っていくケースもあるらしく、あまりいい気持ちはしません。環境はわりと似通っているのだから、奈良で取ればいいのに、山菜も石も、わざわざ峠を越えて来て取っていくのはやはり感心できる話ではないです。


 近隣憎悪は古今東西必ずあって、三重県民は奈良県民に厳しいです。逆もまた然りで、三重ナンバーで奈良に行くと胡散臭い目を向けられることもよくあるそうです。今はどっぷり三重県民とはいえ、移住者としてはそこを跳び越えて手を取り協力していく流れに持っていきたいものですが、目の前で奈良ナンバーが石泥棒をしていると友好感情がぐらっと揺らいでしまいます。石も山菜も節度をわきまえて、せめて自分とこで済ませてほしいものですよ。