勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

海獣パラダイス

 冬休みの大きなお楽しみとして、スケート場か水族館に出かけようとの相談をしました。冬っぽさとしては断然スケートですが、スケート場に行くには山側を進み、峠を越えて、伊賀まで赴く必要があります。水族館は海に下るばかりなので、道の心配もあり、今回は水族館でした。


 ジュゴンのいる鳥羽ではなく、二見浦にある伊勢シーパラダイスに初めて行ったのですが、これがまあ大満足でした。


ここは動物とのふれあいをウリにしており、トド、アザラシ、セイウチなどに触ることができます。カワウソが握手をしてくれる時間もあります。小さなエイも触れます。メインイベントとして、追加で一人五百円、先着5名でゴマフアザラシを抱っこすることもできるということで、滅多にできない早起きして開館前に並びましたよ。それでも先着5名の午前の部はすぐに締め切りになり、午後の部に申し込みました。六人家族がみんな申し込んだら他の方にチャンスがなくなってしまうので、四歳以上の子供の三人がアザラシ抱っこをできることになりました。

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ゴマフアザラシはそんなに大きく見えませんが、実際は70キロもあるようで、子供たちはずっしりと重みを感じてびっくりしたようでした。

私は触っただけですが、触り心地は魚とは全然違い、ぬめり感はなく、短くて固い毛がびっしりの分厚い皮膚そのもので、雨でぬらしてしまった毛布に近いかもしれません。でも温かみはあり、なんだかこの子たちは獣の仲間だなぁとしみじみ感じることができました。


アシカショーあり、イルカとキャッチボールもでき、ペンギンパレードも見れて盛り沢山です。あんまり盛り沢山で疲れた人のために、二階のひと空間の大きな水槽の周りがゴロゴロ休憩場になっていました。照明は落としてあり、畳が敷いてあり、靴を脱いでひと休みできます。のんびりリラックスする頭上に海ガメがゆったり泳いでいて、あまりの至福に夢心地でした。もし私が突然アラブの石油王に見染められて大金持ちになったら、リビングに巨大な水槽を作って海ガメを迎えたいですね。小さなクラゲ用の照明が七変化する水槽もほしいです。もし、大金持ちならば。


 休憩場にズキュンなのは大人のみで、子供たちはやはりアクティビティが好きです。アシカの輪投げにダンス、セイウチの腹筋など、至近距離で次々見せてもらえました。ペンギンもガラスの中でなく、触れるほど近くにいて、卵を抱いている姿も見れました。ケープペンギンなので、氷は必要なく土と小さなプールで良いみたいです。母ペンギンが赤ちゃんに自分の食べた魚をドロドロにしてから与える様子も見れました。赤ちゃんが催促する傍らで、一生懸命に食べやすく柔らかくしている母さんペンギンには親しみを感じずにはいられません。


 伊勢シーパラダイスはいくつものショーやイベントがありますが、施設がコンパクトなので、移動は楽です。隣接のお土産売り場やレストラン街とも何度でも当日は行き来できるので、気に入った動物を食事後に改めて観察することもでき、違った表情が楽しめるのも魅力だと思います。


 昔から海獣が好きでしたが、今回初めて触ってしまい、更に愛しさが募りました。今から飼育員さんを目指すのは現実的ではないけれど、憧れの人たちが増えて、感激です。また会いに行かなくてはいけません。近さに感謝です。

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