勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

47都道府県猛特訓

 冬休みに都道府県を覚えて来るようにと長女が宿題に出されていました。地図パズルを使ったり、車の移動中に上から唱えてみたり、きっと順当に覚えているだろうと軽く考えていたら、早速今週金曜日にテストされるそうです。そういえば書くのはあまりやってなかったことに気付き、ズラズラと書かせてみたら、無理もないけれど穴だらけでした。未修漢字が多いし、恥ずかしながら私も埼玉や愛媛は漢字をきちんと書けなかったので大きな顔はできませんが、鬼母となり、猛特訓しました。

 

 とにかく書く、間違えたらまた書く、覚えていない地域は繰り返し唱えてまた書く。学習は本当に地味です。筆圧の高い長女はすぐに腕が痛くなるので、何度も書かせるのは気の毒なのですが、覚えるチャンスをフイにするのは残念なので、しっかり付き合いました。

 

 苦手地域は中部地方、特に北陸の四つの県です。新潟県富山県、石川県、福井県は子供たちは訪れたこともなく、親しい人が住んでいるわけでもないので印象に残りにくかったみたいです。岐阜は『ルドルフとイッパイアッテナ』というネコの傑作児童文学で出てくるので印象付けられますし、東海はまあ近いので話にも上がりやすいのですが、北陸はどうしたものでしょう。深く考えず機械的にひたすら繰り返し覚えたほうがテスト向きなのかしら。けれども地理は自然あり産業あり人あり文化ありなので、イメージを膨らませて記憶するほうが私は好きです。心に響くのは食べ物だったり工業製品だったり景観だったり人によって千差万別なので、子供が反応するのはどんなことかなぁと様子を見ながらいろいろ話をしてみるのは楽しいです。まあそれを冬休みにしっかりやっとけばよかったのですがね。

 

 日本酒が旨いと言ってものってこない、カニも特に好きでない、松井秀喜も通じないので、新潟はトキ、富山はチューリップ、石川はイヌワシ、福井は恐竜をキーワードに入れてみました。そばにいた息子が恐竜に反応して行きたがったので危うく勉強が脱線しそうでしたよ。

 

 でももちろん私もしっかり行きたくなってしまっているのです。長女が覚えにくかったおかげで、新しい旅の計画につながりそうです。今年は旅行運がやたらにいいみたいだし、この冬が終わったら、北上してみるのもいいかもしれませんね。ちなみに 明日は関東地方の強化学習なので、行き先は東に移るのかもしれませんが。四十七都道府県をひと通り行ってみたことのある両親は、国語より算数より、地理の学習に厳しく熱くなってしまうことを発見してしまいました。頑張れ娘。