勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

長い長いおすそわけ

地域を活性化させるために、その地域だけで通用する地域通貨という案があり、実現させているところもあるようです。地域内で使われたお金のやりとりが、外へ持ち出されることなく内部で巡っていくのなら、今の貨幣のように実体がなく太り続けたり、突然無価値になったりすることなく、貝殻を交換するようなイメージで使えるのでしょうか。そうは言っても今は店先でのやり取りよりネットショッピングばかりという人も多いでしょうし、一概に地域通貨万歳とは言えませんが、もし導入が検討されるなら応援したい立場にあるかなと自問自答しています。

 

でも田舎では、貨幣経済によらない物々交換で生活が潤うことが多々あります。たくさんもらったから、とか、もう子供が大きくなって使わないからという理由で回ってくる物のなんと多いことか。お米を作っている方は粒が大きくならなかった小米や古くなった米をうちの鶏にと持って来て下さることがあります。鶏たちはわりと米食いなので本当に助かります。

 

それで卵が出てきたからお礼にお渡しすると、また何か返ってくる。全体的に我が家はもらう方が圧倒的で物々交換になっていないような気がするのですが、その分ここでできることをしっかり行っていかなくてはなぁと肝に銘じるので、提供するのは労働力なのかもしれませんね。

 

そんな一環なのかどうなのか、今朝も散歩をしていたらたまたま卵を食べて下さった近所の方にお会いして、サラッと自然薯を頂いてしまいました。あまりにあっさりもらってしまいましたが、長い長いトロロ芋は、確か高級品だったはずですよ。

 

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1メートル以上は悠にある棒状のおすそわけは、子供たちの目に素敵に映ったらしく、私が持つ、いいえ私よ、と醜い争いの種になりかけました。いつものことですが、仲良し兄弟は騒ぐ場所を選びません。デリケートな折れやすい品であることを理解してもらい、なんとか無事持って帰った途端に折ったのは私だったオチです。ぶつ切りにしてグリルで焼くのが今夜の提案です。