勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

香ばしい焦げ茶色の楽しみ

今週のお題「バレンタインデー」

 

あまりに女子力の低い娘たちを底上げするのにバレンタインデーは格好のイベントです。ファッションに疎いとか外で走り回るのが好きとか噂話にあまり興味がないなど、女子力の無さが好ましいことも多々ありますが、もう少し言葉遣いを柔らかくして、家事を手伝ってくれないかしらと期待するのが親の強欲なところです。ほのぼの育っている我が子たちは早熟とは無縁でいて欲しいし、恋に走らないのは自己肯定感が確かな裏返しかなとも思います。まあそれはそれとして、娘とお菓子作りがしてみたい母心をちょっとだけ発露させてみました。

 

お砂糖と生クリームを控えめにするようになるまで、お菓子作りは私の趣味の一部を占めていたのです。実家の台所が立派で、材料制限のなかったことが欠かせない支えであったのですが、お菓子を作ろうとするとちょっとだけ気分が若返りますよ。

 

娘たちは要領がいいタイプでなし、勘もなさげなので、失敗せずに無理なくと選んだのはブラウニーミックスを使う方法です。測る手間を最小限にして、チョコレートを溶かすのと、卵を混ぜるのと粉やなんかと混ぜ合わせて焼けばいいので、あまり手出し口出しをすることもなくほとんどを体験してもらえそうです。次につながる食育を目指して、買物時からハッパをかけていざ作ってみましたよ。

 

さて、無事に混ぜ終わって焼く段階になりました。うちはオーブンレンジがないので、薪ストーブを燠火にするか、コンロで焼くかです。まだ夕方の早い時間で、薪ストーブは点火したばかりでボウボウ燃え盛っておりましたので、コンロ頼みです。量も少ないしとグリルに入るお気に入りのフライパンで焼きました。私すっかり忘れていたのです。ケーキってちょっとふくらむのでしたね。ぴったり入れてグリルしたら表面が焦げまくりました。なんたる失敗。  

 

幸い年の功で、こそげ落として誤魔化して焼き直してなんとかなりましたけど、お菓子作りはデリケートな作業なのですね。切り分けてラッピングして、もう一度同じ量を今度は焦がさないようにコンロでじっくり焼いて、なんとかバレンタインの戦いは終わりました。

 

切れ端を集めたのが愛息用です。

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 なんだか母に乗せられて手作りした娘たちでしたが、今日学校で友達にあげたり、交換したり、帰ってからうちに届けてもらったり、パパにもあげたりと、後がずいぶん楽しかったようです。大人が期待するようなトキメキはなく、友達のチョコレート菓子の話ばかりですが、めちゃくちゃ喜んでいる様子は何より可愛らしいもので、もう何年もこのままでいてほしいものですね。