勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

飯高で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

学校でジャガイモ掘り

私がせっせと野良仕事をしている頃、子供たちも学校で畑仕事でした。全校でジャガイモ掘りをしたそうです。亀成園ではまだジャガイモは育成中なのでずいぶん早い気がしますが、学校の方が断然畑の歴史が長いし、ボランティアで優秀なアドバイザーもいらっしゃるので、子供たちに話を聞くのを楽しみに待っていました。


50株以上のジャガイモがほとんどみんな立派に育っていたらしく、一人2株以上掘らしてもらえたそうです。20人の生徒なので正しい計算ですが、ゴロゴロゴロっと引き上げるのはたまらない体験ですね。早く掘りたい気持ちが募ります。


それで、学校で採れたジャガイモの行方ですが、5、6年生が育てた玉ねぎと一緒に、夏休み前に学校で行われるキャンプに使われるそうです。メニューはもちろんカレーですね。3年生以上が対象で、お泊まりは5、6年生だけですが、自分たちで買い出しもし、火おこしもし、キャンプファイアーもある盛大なイベントです。


でもジャガイモは幸いキャンプで必要な以上に十分採れたので、調理実習や給食にも活用されるようです。収穫だけでなく、味わい方もいろいろ考える機会になりますね。


香肌小学校では地域の食材を使った調理実習や給食が長年実施されており、〇〇さんのタケノコ、〇〇さんちの人参、ハゼのクレソン、マコモの里のマコモ、赤穂菌床センターのキノコ、といった食材は毎年のおなじみです。栄養教諭が各生産者の方に連絡をとって、いつもの仕入れ先とは別にひと手間かけて地域の食材を喜んで仕入れてくれるおかげで、子供たちも当たり前に地元の恵みを身体に入れることができています。


学校で育ったジャガイモを給食で食べる。私にそんな体験があったかしら。食育が重視される今の時代ではわりと普及していることなのかもしれませんが、やっぱり少人数だからの強みであることは確かです。食育の三本柱は「味わう、作る、考える」ことですが、畑からの一貫した食育をこんなにしっかり体験できるとは、相変わらず誇らしい学校です。


人数は少なくとも、広い敷地と子供たちも含めてよく働く人手により、育てることと食べることを当たり前に身に付けています。この地域の子供のみんなが農家になるのではなく、どう育っていくのかは星の数の可能性に導かれるままです。それでも小さな頃に仲間と一緒にジャガイモ掘りをした経験、グミの実をかじった経験、天魚釣りをした経験やらが加算されて、大きな力となっていくことを信じたいです。ずっと食に恵まれて生きていける土台を作ることができるなんて、何よりの環境だと私は思っています。