勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

三重の海に足伸ばし

立秋過ぎてツバメが減ったなぁとちょっぴり寂しさを感じていたら、あっという間にお盆休み真っ只中ですね。どうりで飯高の交通量も増えるわけです。所縁のある方もたまたまのご縁の方も川やBBQやお祭りを楽しんで、飯高への縁をもっと膨らませていってくれたらいいなと欲が出てしまうこの時期です。

 

亀成園は自営業だし最近は忙しくなってきたとはいえまだまだ融通の利く身分ですので、この時期は遊びには行きませんが、かつては夏の旅行、おそらく一年で一度きりの旅行といえばいつもお盆休みの海水浴だったことを思い出します。金曜夜から弾丸でめいっぱい週末遊びのできるようなパワフル両親ではなかったので、5日ほどあるお盆休みのうちの中3日が旅行に充てられ、前後しっかり休息を取るというスタイルでした。帰る田舎というものがない身には、極たまの異空間はドキドキワクワクに満ちていて、大人になってすっかり旅慣れた後の楽しみとはまた違った味わいがあったように記憶しています。毎年行程は似たり寄ったりでしたが行き先はいつも違っていて、鮮明に覚えているわけではないですが、三重県和歌山県の海にも何度か訪れていました。住んでいたのが大阪だったのでやはり行きやすかったのでしょう。電車にしろ車にしろ、小さな頃から迎えてもらっていた三重県の観光地に、今は思い立って日帰りで行けるようになりました。

 

三重の海といえば、伊勢志摩鳥羽が有名であるし、美しい内海は三重県民の誇りであります。何度でも訪れたい素敵な湾、いずれ嫁ぎ先とかで縁ができないかなと狙っておりますが、今年は高速道路も新設されたことで行きやすくなった、尾鷲のほうに足を伸ばしてきました。

 

新しい道路はトンネルばかり、カーナビも混乱して気の毒でしたが、早いのは早かったです。行き先は大泊海水浴場というところで、高速道路を降りてすぐでした。電車でも大泊の駅からすぐなようで、便利なものです。すぐ近くに鬼ヶ城があり、歩く力があれば是非再訪したいところですが、この夏の暑さでは海水浴が精一杯、そのかわりめいっぱい楽しんできましたよ。

 

尾鷲なのでがっつり外海かなとのイメージでしたが、山に囲まれた湾になっていて、程よく浅い砂浜は小さな子供にも遊びやすく、安心できる海でした。そしてここは河川の出口がすぐつながっていて、海水浴と川水浴が一粒で二度美味しいのが魅力です。

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温かい潮水でたっぷり遊んでから真水に戻って行ったり、逆もあり、混ざる場所もあり、野生的な我が子たちは味の違いを楽しんでいました。川の水のほうがやはり冷たいし、とはいえいつもの上流に比べると信じられないゆっくりな流れで、水場のいろんな違いを身体で感じてくれたのではと教育熱心ママとしては密かに期待していますよ。まあ即効でなくてちっとも構いませんがね。

 

深さの変わる海はちょっと怖かったのか、末っ子は砂遊びを存分に堪能していました。フィリピン生まれの彼女にはもっと海に親しんでほしいものですが、怖がるというのは知恵のついた証拠かなと前向きに捉えてあげて、一緒に砂と貝と石を波で変化させまくって遊びました。あまり大きなものや精巧なものは作れなくてイマイチですが、思いつくままなんとなく呪術のような小作品をこしらえるのが好きです。

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暑すぎる今年は海水浴客も少ないらしく、確かに空いていました。最近は紫外線を敵にする人が多いので、昼間に泳ぐのはただでさえ不人気らしいですね。それでも私は年に一度は夏の真昼間の海水浴がしたいです。尾鷲の海、熊野の海、紀北の海、三重県の海はまだまだいっぱいです。日本のシーズンはあまりに限られていて、呑気な私には夏を味わい尽くすことはなかなか難しいですが、アンテナ張りは忘れずにいたいです。熊野は17日の花火大会が盛り上がるそうですね。海での花火も素敵だなとニンマリしながら、また山に帰っていきました。