勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

飯高で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

ちょっと前の香肌のカヌーレポート

もうすっぽり秋雨の中にあるのでちょっと前の話になりますが、平成最後の夏、飯高町ではカヌーが盛り上がっていました。日本の清流百選にも堂々十位以内でランクインする櫛田川のあちこちでカヌーを楽しむ光景が続々と見られるようになったのは、明らかに今年増加の新風景でした。


というのも今年飯高町でカヌーを盛り上げようと頑張ってくれた人々がいたからであり、何度も体験会を開いてくれたり、愛好家にも来てもらったり、発信もマメに行っており、市長もすっかりカヌーファンにしてしまったようです。つくづくエネルギーを起こすキーパーソンの力を強く感じてありがたいものです。この流れを続けていかなければいけません。


おかげさまで飯高の子供達のためにも体験会が開かれ、夏休みにうちからもお父ちゃんと長女が参加して楽しんできました。私は小さな子全てを連れて行くわけにはいかず、残念ながらこの夏はデビューならずでした。けれども川のそばに住む者として、カヌーはぜひ身につけておきたい乗り物であり、冒険の夢を膨らませるにも最高の手段の一つだとピンとくるのです。いつかはユーコン川へ、とは言い過ぎかもしれませんが、生きていれば何が起こるかわかりません。ひとまず来年デビューの楽しみを残して、カヌー大会の見学だけ行ってきました。


道の駅のすぐ下の川にコースを作り、午前いっぱい練習に励んだ参加者たちで、午後に本番スタートです。うちから道の駅はいつもの道ではありながら少し距離があるので後半しか参戦できませんでしたが、上級者たちのカヌー技を拝見することができました。初心者にはカヌーの貸し出しもありますが、上級者はみなマイカヌーです。素人としてはカヌーといえば細かい色やデザインの違いはあれど概ね一定の形かと思いきや、上級者ほど違いに差があるのが見ものでした。長細い鋭いタイプや短く運びやすそうなタイプのどちらも同じコースに挑戦しており、カヌー走者は何を基準に選んでいるのでしょうか。今年カヌーにはまった地元のお兄さん(立派に中年ではありますが)方も、一艘では飽き足らず、二艘目、三艘目と趣味をおおいに広げているようです。熱中される姿は眩しい限りで、またゆっくり話を聞いてみたいものですが、大会ではとりあえず応援ですね。

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カヌー大会では参戦者はコースに設けられたゲートを数字の順番に通り抜けてタイムを競います。初心者コースは川を下るだけですが、上級者コースは何カ所か上り返しをこなさなければなりません。カヌーの向きを変え、流れに逆らって上っていくのは見てるだけで腕が痛くなってきそうです。敢え無く流されそうになる場面もありましたが、この日のために鍛えてきた強者たちはスイスイとマイカヌーを操って、次々とノルマをこなしてゴールしていきました。

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陸上トラックよりも大きなコースです。観戦者は全てを見渡すことはなかなかできないので、スタートを遠目に眺め、難所の上りが見渡せる所で声援を送り、ゴールは見送るのが大半でした。もちろんポイント毎にスタッフがいてスタート&ゴールやゲート通過をチェックしてくれます。私はゴール手前でエールを送るのが好みの応援スタイルなので、解説本部とは離れた場所に陣取って観戦しておりましたが、我が子たちは少しも見逃すまいと岩場をピョンピョン移動して夢中になっていました。滑りやすい岩場を苦もなく動き回れるのは川遊び常連者なだけあります。


続けて何本の走りを見たでしょうか。選手たちは一度ゴールしてから自分でカヌーを引き上げて二度目を走るので、もう最後はいかにもスポーツという雰囲気でした。応援が聞こえてたか届いてなかったかはわかりませんが、走り終えた選手たちの疲労かつ爽やかな顔は、とにかくスポーツ音痴の私にはなんとも眩しい輝きを放っておりましたよ。一斉スタートではないのでタイムを聞かなければ順位はわからないのですが、圧倒的に華麗な滑りを見せてくれた方、ハラハラさせて引き込んでくれた方、一回目と二回目で驚きの成長を遂げた方など、大会ならではの満足な観戦ができました。


その夜はカヌーの名残を引きずって、ゴーヤボートを作りました。小さな子たちは中身しか食べてくれないけれど、印象的な形は気に入ってくれたみたいで、私にもカヌーとのつながりができましたよ。夢で見る初着水はきっと緑ブツブツボートでありましょう。いつかは旅もしてみたい。その前に、来年の大会に参加できるよう、櫛田川が美しくあり続けるよう、恵まれた欲張りを楽しみたいですね。

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