勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

飯高で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

山村留学のこと

六年生の卒業が近づいてきました。現在5名の六年生が卒業してしまうと、小学校はずいぶん児童が少なくなってしまいます。新一年生としてうちの子も入学を楽しみにしており、恵まれたこの学校でこの子の、更に下の子の卒業まで学校が当たり前に存続していてほしいというのが小規模学校が大好きな親の切なる望みです。


児童をわんさか持つ家族がどんどん移住して、この学校の宝物である子供たちが増えてほしいなぁとずっと願っているだけでは埒があきません。というわけでとにかく対策を練り、呼びかけてみなければと今年に入って新しい戦略が動き出しました。それが「親子山村留学」支援です。

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田舎に移住する人の目的で昨今一番多くを占めるのが、よりよい子育て環境を求めて、だそうです。うちの地域では移住者の大半は定年後の方々の印象が強いけれど、うちはまさに子供が小さいうちにどうしても環境を変えたかったクチだし、そう思う親は想像しているより多いのかもしれません。家族全員でガラリと一気に環境を変えるのをためらっても、支援制度もある山村留学ならばちょっと踏み出しやすいかもしれません。


山村留学にも幾つかケースがあって、子供だけで寮に入る高学年向けの留学の仕方もあるようです。昔でいう寄宿舎生活のイメージでしょうか。寮に入って監督者のもとで暮らしながら近くの学校に通うのは、子供にとっては外国に留学するような挑戦ですが、親の方は自分の環境を変えずに済むので行かしてみようかなという気になる人はむしろ多いかもしれません。寮でなくとも下宿して生活の面倒を地域の人にみてもらいながらの山村留学もあります。地域によほど信頼に足る面倒見のいい家があればそれも可能かもしれません。


けれどもむしろ、子供が挑戦するならばそれをチャンスと捉えて親も一緒に飛び込んでみる家族が居てほしいです。一緒にドキドキして一緒に頑張って一緒に楽しんで、その経験があればそれまで何があったとしてもその親子は大丈夫。親子一緒に命を取り戻すことがきっと可能です。

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別れがあれば出会いがある。大きな別れのこの時期だからこそ、希望の灯を絶やさずにいたいです。地域の住民たちとしても本当に申し込んでくれる人なんているのか、どんな人が来るのかドキドキなのですが、飛び込む親子はもっとドキドキに違いありません。でも、仲間になりたい、子供たちの感動と心技体を支えていきたい。私は単純にワクワクしています。今月終わりには他市で山村留学を実行された学校の校長先生を招いてお話を聞く機会もあります。


深刻化する一方の過疎化をじっと見ていても流れは変わりません。流れに逆らう取り組みは一筋縄ではいきません。それでもここで未来まで生きていたいから、少しずつでも一歩一歩でも流れを変えていかなくてはいけません。今は充実し過ぎていると言っても過言ではない香肌小学校の体験教育も、まだ地域で協力してくれる人々がいてこそで、いつなくなっても文句は言えないのです。だったら、それもつないでいかなくてはいけません。色々な人の思いが重なって、新たな試みが動き出します。大海に漕ぎ出す小さな舟。乗ってみたくなりませんか。