勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

デコらないお弁当の食育

一年前から週ニ程度でパートをさせてもらっているのですが、昼またぎなので行くときはお弁当が要ります。子供の遠足などと違って本当に適当に準備しているので語るほどのこともないのですが、出発時間まで間のある保育園児の末娘はいつも興味津々で覗いてきます。お目当は卵のおかずです。なにせ彼女は亀成園の卵の大ファンなのです。パックに入りきらない自家用の大きな卵一個でどーんとできた卵焼き弁当を見て、思わず

 

「早く大きくなりたい。大きくなってお弁当作って持って行きたい」と発言してしまった3歳の卵娘です。

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小綺麗な小難しいお弁当は作れる気にならないでしょうが、こんな簡単そうな素材重視お弁当なら自分にも作れる気がしたのでしょう。これもある意味食育の目指すべきところかなと感じたので恥を承知で公開です。玉子焼きの下はネギとコンニャク炒めです。

 

親子でたっぷり時間を使って一緒に楽しむなら、デコ巻き寿司に挑戦するとか凝りに凝った可愛らしいものをこしらえるのは確かに楽しいのです。型抜きをめいっぱい使って飾り切りが上手にできたらお披露目したくなります。子供も自慢したくなります。日本のお弁当文化が世界的に注目されて広がっているのはひとえにキャラ弁あってのことなのです。それとインターネットの投稿ですね。

 

とはいうものの、お弁当は持って行って食べるもの。日々の暮らしを支える力の元。個人差はあるにせよ、昔でいうところの元服の時期を過ぎたら自分でさっさと準備して自分の管理ができるようにするのにこそ最適なツールではないでしょうか。ならばお弁当のハードルは高くなくていい。絶対美味しい素材をシンプルに使った一食を堂々と作って持って行ってほしいと思います。

 

一応私の名誉のために補足しておくと、昨日はお気楽お弁当箱に加えて「みそ丸」を持って行きました。コップに入っているやつですね。手前味噌と出汁の味と一緒に、刻んだネギやワカメを丸めたお味噌汁の素を手作りしてラップして、現地でお湯を注いで出来上がりの「みそ丸」は遠足では使えないけれど室内弁当にはぴったりです。

 

最近割と注目されている「みそ丸」はそれだけで一冊の本にもなっていて、味噌普及料理家の熱意をヒシヒシ感じます。

 

手軽に作れて、キレイに効く! みそまる (生活シリーズ)

手軽に作れて、キレイに効く! みそまる (生活シリーズ)

 

 

 

我が家は現在は毎日朝夕家族そろってご飯を食べるのが当たり前ですが、将来そうもいかなくなった時にも「みそ丸」は役に立ちそうです。それぞれのお味噌汁を都度作るのは手間もエネルギーも勿体無い。温め直すのも味噌の香りがとんで勿体無い。個人でお湯を注ぐみそ丸なら、食事の時間がバラバラになっても同じ味を食べる安心感があるなと今から心の準備をしているのです。そのためにはもう少し読み込んでレパートリーを増やさねば。シンプルに幅広く。長い目で見た食育の目指すべき形がだんだん見えてきました。