勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

飯高で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

秋晴れの労働

松阪市ふるさと納税返礼品にも出ている亀成園セットがあります。


【1-129】櫛田川の卵と麺セット【限定20セット/年間】 - 三重県松阪市 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス]

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/24204/4646680


この麺で使用されている小麦は、ここともう一つの麦畑で作られています。

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移住者の先輩に誘ってもらって共同で取り組んでいる毎年の麦作りは、畑や養鶏とは違った苦労、喜びがあります。何年も農薬無し、化学肥料無し、除草剤無しで作ってきた滋味溢れる小麦ですが、小さな単位のため、扱ってくれる製粉所がなく、小麦粉にはできておりません。その代わりに有機小麦しか扱わない製麺所で加工してもらっており、全粒粉30パーセント入の黒みのある麺に製麺してもらっています。


麺の味を満喫できる麺が自分たちのまいた小麦だと思うとうっとりします。しかし前述したように化学肥料無しで草をすき込むだけでずっと育ててきたので、ここのところ収穫量が下がってしまっていました。鹿や猿などの獣害も影響しているとはいえ、地力が足りなくなっているのも認めなきゃいけません。いつもこの麺が食べたいのに量が足りずに激安麺を摂取する暮らしはなんだか違う。我が家は間違いなく大食いぞろいなので、同じような商品を購入するのはまだ厳しいです。やはり生産量を増やしたい。そこで安心安価な肥料の出番です。つまり鶏糞が使えそうですね。


亀成園の鶏舎は土の上に建てられていて、鶏たちはいつも鶏糞と床の土を足でかき回しています。糞だけだとちょっと近寄りがたい臭いになりますが、土(オガクズや籾がら入)と混じっていると臭いも気になりません。とりわけ乾いた日には感じないほど、そのまま土になりそうな良い肥料なのです。鶏糞をふんだんに使うようになってから、自給用野菜の収穫量はぐんと増えました。やはりこれは効き目がある、とのことで、麦まき前の畑にどっさり鶏糞を入れることにしました。


まず鶏舎を鍬で掘り起こしてから大きなスコップとバケツでせっせと運び出し、軽トラいっぱいにしました。二人で息つく暇もなく掘ってすくって運んで、掘ってすくって運んで、一時間強かかってこの状態です。

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それから畑に行って、今度は逆に軽トラから出してバサバサまいていきます。ちょうど小学生の子供たちが早く下校する日だったので、途中で連行して労働力を増やしました。


二つの畑で全部巻き終わるのには五人で二時間かかりました。途中私が休憩したのと、息子は飽きて遊び出したので、戦力はならして四人ですね。上の娘たちはヘトヘトになりながらも弱音を吐くことなくやり遂げることが好きです。おやつで釣ったため踏ん張りが効いたのかもしれませんが、夕暮れ近く、広い畑の下準備をする姿はなんだか神々しくすらあり。

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これからトラクターを二度ほど入れてからやっと麦まきなので、ちゃんと収穫量が増えるのか明らかになるまでの道は長いですが、また子供たちが活躍する仕事が目白押しです。週末はいよいよ稲刈りも控えており、家族総出で新たな気持ちで実のある仕事に取り組めるのはつくづく刺激的で幸せなことだと感謝です。労働の後はさっぱり味のお肉がいい。これもまた労働による収穫なのです。