勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

ときめきアドベント

基本的に畑の収穫物や卵に向き合って暮らしていると、12月といえばクリスマスよりその先のお正月に意識が向いてしまいます。おせち料理自給率を如何にして上げるべきか、それともおせち料理くらいは華やかさ重視で外社会に目を向けるべきなのか。苦悶する母をよそに、子供たちにとってはやはりクリスマスが素直に待ち遠しいようです。今年は飯高道の駅そばにも大きなツリーが登場しました。天然もみの木を運んできたツリーで、都市部でならもっと話題になりそうなものですが、ほとんど宣伝もされておらず控えめに地域のクリスマス気分を盛り上げてくれています。

 

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先日は公民館のイベントで、クレイクラフトによるリース作りというのが行われました。亀成園でも既に芋ツルリースはあるのですが、たまには娘たちにとてもとても可愛いものに触れさせてあげるのも母の務めかなとドキドキしながら申し込みをしました。クレイクラフトの先生はご近所の素敵な方です。以前香肌小学校に教えに来て頂いたこともあるし、教室の生徒さんの作品が道の駅で毎年展示され、すごいレベルでいつも憧れを募らせておりました。今年の作品一部です。

 

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これ粘土なのですよ。他にウェディングドレスやケーキが次々と飾られており、娘たちとわずかな乙女心を飛び跳ねさせながら眺めましたよ。

 

というわけで満を侍してクレイクラフトに挑戦です。

 

リースの台はすでに作ってもらっており、自分でパーツをどんどん作って後で貼り付けていく作り方でした。粘土の色は白と赤黄青三原色の四つです。白をピンポン玉くらいと色はゴマ粒くらいが基本だとか。濃くするのはいくらでもできるので、先ずは淡いパステルカラー作りです。

 

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親子でリース作りなので男の子も数名おりましたが、大体の参加者は女の子と、大きくなった女の子でしたので、自分や周りできれいな色ができるたびに「この色かわいいー」「わぁ、それもいい」と歓声が上がります。クレイクラフト用の粘土は伸びがよく生クリームのように柔らかくて、触っているだけで幸せになり、それがめくるめくパステルカラーになっていくのですから、参加者皆からトキメキパミン(造語です。乙女心ホルモンのイメージ)出まくりです。あっちは薄ピンク、こっちはクリーム色、そっちは薄紫、クッキーそっくりの薄茶色も人気です。お気に入りの色ができたらクッキーの型で抜いたりシリコン型にはめたりして、小さなパーツを作っていきます。

 

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同じ型で色味を変えたり、薄く色付けしてアイシングクッキーにしたり、マカロンの作り方を教えてもらったり、好みのパーツを増やします。アルファベットの型抜きもあり、名前を刻む子も多かったです。先生の見本があって、そこからイメージを広げるのですが、作るものは本当に人それぞれで、せっせとハートと手を動かしました。

 

 

今回はリース二つを申し込み上の娘二人と参加したので私は終始余っておりました。小学生の娘たちは手助けも要らず、むしろ器用に作っていくので母は粘土を恵んでもらって勝手に遊んでおりましたよ。末娘の遊びに使えるパーツを作ってみましたが、パステルの花じゃなくやはりおせち料理のようになり、創作ってどうしても人が出るわとしみじみ呆れました。

 

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そんなこんなでたっぷり一時間以上かけてパーツをたくさん作り、リースに並べてみてから貼り付け、松ぼっくりや先生作のバラやらでグレードアップさせて出来た作品がこちらです。

 

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長女のは動物とポットにカップという本当に食いしん坊メルヘンな子らしいチョイスで、色もまんべんなく配置した作品になりました。重量感のバランスもよく考えたことが伝わります。

 

紫好みの次女のはこちら。

 

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彼女のテーマは5歳からずっと蝶々と虹なのです。ズバリ蝶々を表すことはできませんでしたが、リボンを中心に添え、淡く軽くまとめました。重そうなパーツをまとめて上に持っていったのでバランスは適当ですね。適当によく動くこの子らしさが見事に見て取れる、なんてのはこじつけかな。

 

 

粘土もパーツも余ったので冬休みに二人でまたクレイクラフトをやってみたいそうです。さて、乙女心に満たされたこのリースをどこに飾るかがこの後の母仕事です。クリスマスに間に合うのか別の意味でドキドキしてますよ。