勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

ざっくり夏を振り返り

2022年の夏休みは大きなことがあるぞ、と思って駆け抜けようとしていました。大きなわくわく感を抱えて突入したひと夏の結果や如何にをちょっと振り返ってみますね。

7月終わりから8月真ん中までは、とにかくお客様が多かったです。夏休みに川遊びをしたい、リラックスしたいと思って亀成園を見つけて訪れてくれる沢山のご家族とご縁があったことは、私には念願でした。ゲストハウスをオープンして3年目の夏。1年目のコロナ自粛待ったなし、2年目の雨ばかりでキャンセル続きを経てようやく3年目に、求められる形がくっきりしたなと、ほっとしました。

一緒に川遊びや星空観察をした方も、お任せで過ごしてもらった方も、遠方から訪ねてくれた友達も、関わり度合いは違えどみな満足度は高かったようで、さらにほっとしました。夏の楽しみを求めておられた方々を迎えられる場所を持っていて本当によかったです。

 

そして家業が忙しいのはなによりですが、子供たちの夏休みが何もなくなってしまうのも本意ではないので、何度か選択休業にして、家族で過ごしたり子供たちの友達と会ったりもしました。うちはいつもわりと家族のみで動いてしまうことが多いのですが、子供たちが大きくなってくるにつれて、友達との時間も増えて来たことは有難いです。とはいえ家族ぐるみなので実は不自由しているかもしれませんが、異年齢混合であちこちで遊んでいることで子供たちが身に付けている柔軟性には惚れ惚れします。このあたりのことはまた子育て感としてまとめておかなくちゃ。

 

そんなかんじで仕事と遊びとめいっぱい楽しんでいたのは前半のことで

 

8月中旬からは病がついて回りました。

先に私が手術を必要とする事態になって、その前に熱中症のような症状があって、これはいかんとできるだけ休むようにしました。その間も家業は動いており、広報や伝達などは続けていたのですが、久しぶりに病院にお世話になり、忘れていた感覚に出会いました。普段はなかなか言えませんが、医療機関で働く皆さま、本当にありがとうございます。

 

それから10日して、今度はお父さんがコロナ感染という流行に乗ることに。

流石にゲストハウスを続けることができなくなり、宿泊施設元都合のキャンセルが数件発生してしまい、本当に申し訳なかったのです。楽しみにしておられたのにごめんなさいとしか言えません。それもまた何かの巡り合わせだったのでしょうか。いつかは罹るタイミングがたまたまこの時だったのでしょう。

 

働き者のお父さんは、この一年、風力発電問題のせいもあってなかなか身体も頭も休まる暇がなかったのです。夏になってからはもう目立って頭が回らなくなっている様子でした。ポンポンと対話ができなくなって寂しかったのです。どこかでしっかり休んでもらわなきゃいけないな、夏が終わったら休養時間取ってもらえるかな、と甘く考えていたところのコロナ感染でした。

あ、そうきたかという感じ。うん、仕方ない。

 

幸い家族の誰にも感染は拡大せず、お父さんも10日の休養期間を過ごした後は、通常に戻りました。またいつも通りのあれこれこなす業務に戻っています。心境の変化などあったのかもしれませんが、大きな変化は現れていません。7年前にフィリピンでデング熱に罹った後は、タバコが吸えなくなるという大きな変化があったので、今回は何かなと期待していたのですが、柳の下にドジョウはいなかったのかな。今後、抱えすぎないというシフトチェンジがあればいいです。

 

ああ、8月もめいっぱい仕事に遊びにと駆け抜けられたなら、会えたお客様ももっといたし、アユのしゃくり漁も進んだかもしれないとの残念さはあります。

でもそれよりも、強制的にでも休んでもらえてよかった、との安心感の方が大きいので、人生の差配はほんとうによくできているのでしょうね。

 

後から知ったのですが、同じ時期に強制休養を余儀なくなれていた友達家族が何組もおりました。エネルギッシュな人々にも休むこと、リフレッシュと称して楽しむのではなく純粋に休むことが必要ということを、コロナに限らずいろいろな病気が教えてくれているのかもしれません。

 

草は生えまくるし、アユは食べ損ねたし、子供たちも後半は運動不足になってしまいましたが、季節はまた移り変わっていきます。9月になって学校が始まり、夏の間に新しい仲間が増えたことで、地域はまた盛り上がっていくことができます。

 

そうそう、夏休みの間に2回、新月を狙って天の川観察会がありました。

小学校のグラウンドで撮ってもらった天の川。本当に肉眼で見えるのですよ。

最後まで目を通してくれた方にこちらの写真(いただきものですが)をプレゼントに。


なんやかんや毎年星のことにいまいち詳しくなりきれないのですが、頭上にこれだけの輝きがあるということは、なんだか途方もない安らぎがあります。

 

亀成園の田んぼはまだまだですが、近隣では収穫の時期です。機械にはじかれた小米をニワトリ用にと持って来てくれる方の訪れが増えています。地域に支えられて養鶏ができていることが本当にありがたいですね。アユは食べ損ねたけど(3回目。しつこい)、秋はまたたくさんの舌鼓を打っていきますよ。

強制休業の1週間

降ってわいた時間である。

突如去った仕事もある。

強制的な連帯責任は腑に落ちないところもあるけど

これを機に、できることがあるのなら、きっと一番よかったなと

そう思うためにちょっと努力中です。

 

そう、亀成園はコロナで休業になってしまいました。

私と子供たちは何もないのですが、柱のお父さんが。

アイタタタ。でもまあ、仕方ないですね。

 

なにせこの夏はありがたいことに慌ただしかったから。

ゲストハウス業を本格的に頑張ろうって、ずっと準備してきたのがようやく動いて動いて、実った感じがあって、満足の仕事量でした。

そのことに私は満足していたけど、お父ちゃんはなんだか追われている感でいっぱいだったのです。その前からもずっといつも追われている感はあって、すっかり癖になっていて、どこかで軌道修正したほうがいいなとは思っていました。

 

だからといって高熱出してしんどい思いをして、気の毒ではあるのですが、

そういう状態にでもならないと休まない厄介な性質でもありますから。

私のように自己管理(怠け癖)が簡単にはできない働き者はいい面ばかりでもありません。

自分が追い込まれていることに気付いてもなかなか管理(怠け)できないことで、周りはとても助かってきたのですから。

 

そんな人のための病なのかもしれません。

あれこれ引き受け過ぎたことを一度整理して、そのままではなく形を変えて出直すために、身体が教えてくれているのかもしれません。

周りの人たちも、どんなに頼ってしまっていたか気付くのです。

 

幸い今はまだ夏休み期間でした。予約があった夏休み期間っていう別の問題はありますが、子供たちが学校に行けなくてという状況は回避できています。娘の誕生日に合わせて出かける用事がパーにはなりましたが、それは延期できる用事でした。

大丈夫、大丈夫。

 

病院の予約もまだ先ですし、出かける用事はオンラインに切り替えられたおかげで助かったし、食料もあります。買い物に行かなくてもいつも1週間くらい暮らせる状態を作ってきたのが実践できています。こっそり差し入れもきましたしね。

 

夏休み期間のおかげで、お父さんの仕事もそれなりに分担して、なんとか回っています。こんなことまで細かく日々やっていたの!と気付いて驚愕もしています。わかってはいたけど、人ひとりの力ってすごいものですね。尊いものですね。

 

発熱して陽性だとなったら、本人は10日間の隔離なのだとか。

濃厚接触者(同居人)は5日間。その後、症状が出なければ解放。

www.pref.mie.lg.jp

住んでいる地域によって基準は違うのかもしれませんが

三重県の案内に従って、家族もみな自主隔離していました。

 

対策が正しいのかとか、インフルエンザと変わらないのではとか、そんな細かいことを気にしていたらやってられないので、とりあえず不注意で学校には行かないように、道の駅に卵の納品も行かないように、郵便局も行かないように。犬の散歩はなるべく人が通らない道を選んで。犬に拒否されることもありますが、渋々いつもと違う道にもつきあってくれました。

まあ、そんなもので済むのですから、恵まれていました。

そしてお父さん以外、誰も熱も出さずに日々が過ぎました。

 

 

気が落ち着かず、思ったより野望(この機にめっちゃ片付けしよう&勉強しとこう)が進まない時間で、家事が増えて時間がかかってしまいましたが、書き物は進みました。掃除もわりと進みました。娘とかるた(百人一首)も真剣勝負できました。

 

しんどいお父さんも久しぶりに読書もでき、睡眠不足も解消されたようです。

人のありがたさをじっくり受け止めることもできたようです。

 

そんな時間って、必要ですね。

自分から進んで管理(さぼるとか怠けるとか自己愛を優先するとか)できないと、強制的に休養時間が与えられる。

よくできているものだなと驚きました。

 

この夏、亀成園のお客様も、急な発熱で来れなくなったという話がちらほらありました。

きっと、人一倍いつも気を遣って頑張っておられる方なのだろうと思います。

だからこそリラックスできる田舎旅を計画して、楽しみにしておられて、断念しなければいけなくなったことがお互いに残念でなりません。

けれど、次につながるならそれでいいですね。きっとバランスがとれています。

 

今回、強制休みを余儀なくなれたのは働き者のお父さんだけで、母子はどうということもなかったのですが、いつもいつも余裕かましていられるわけではありません。何が起こるかわからないことも再認識しておきたいです。調子乗っていると鼻っ面を折られるのが常なので、自省はかけておきたいですね。

 

二年前に書いた自分の言葉に傲慢さはなかっただろうか。

自身を無駄に過信してはいなかっただろうか。まだ時間があるので反省してみます。

kamenarien.hatenadiary.com

kamenarien.hatenadiary.com

まとめて読み返してみましたが、悪くなかったです。押し付けはないから波及力は低そうですが、それなりに品性が保たれた啓蒙ができていて安心しました。いつもスレスレですからね。

これでもかという健康食をベースに生きていても、睡眠不足と心の余裕がなければ容易に病にとらわれてしまうことも実感しました。それでも、休むことができて安心する場所があって、優しく力のある食べ物がある自給暮らしだと、回復はできそうです。

 

ゲストハウスは緊急の場合を除いて8月末まで休業です。

9月以降、またご縁がありますように。

個人的には9月はわりと余裕がないので、10月以降だとなお有難いです。

今日のゆったりとした気分が、近未来の豊かさにつながっていきますように。

野遊び教室始動です

何年か前から、三重県主催の農山漁村起業者養成講座というものに縁があります。

農山漁村を資源の山としていくつものビジネスを成功させ、またその指導者として活躍してきた講師の方から直接スモールビジネスを学んだ経験のある人が、この飯高町に何人もいます。プレゼン大会でグランプリをとった人もいるのだからなかなかですね。

 

いつもはバラバラに行動しているスモールビジネス仲間で、なにか楽しいことをしようと試しにチームを組んでみました。コラボ企画というのかな。それがこの秋から始まる「いいたか 野遊び教室」です。

今年度は「デジタルデトックス」をテーマに祝日3回のデイキャンプから始めてみます。プログラムとして好まれるのは1泊以上のキャンプかもですが、主催側として家族以外の食事の世話をまとめて引き受けるのはなかなかのハードルなので、まずは関係性を作るところからのスタートですよ。

デジタルデトックスとは? | DIGITAL DETOX JAPAN

 

宣伝担当の仲間が作ってくれたチラシはこちら。

活動場所やインスタなどでの広報も始まりました。

 

スケジュールと申込フォームのQRコードはここから。

いつもの亀成園での体験よりぐっと価格が上がったので、いい挑戦でもあります。器が広がりますね。

 

飯高町を舞台に自分の得意なことで仕事作りをしている仲間たちなので、

テーマ設定や具体的な内容、ネーミングや値付けなどもサクサク決まりました。

亀成園でも鶏解体は何度も引き受けており、体験した方の琴線に触れておりますが、今回また新たに時間もたっぷりと、デジタルデトックスという要素も加わって、どんな濃ゆい時間を共有できるのか楽しみです。

 

9/19は亀成園で園主も一緒に鶏解体とほぼ自給ご飯 

10/10は川原で火起こしとアウトドアの話

11/23はとっておきのこんにゃく作り

 

どれも1週間ほど前に、ファシリテーターによるオンライン事前学習とふりかえりがあります。参加する前と後の自分の変化を上手に引き出してもらう体験もまた贅沢です。

 

一人ではなかなかうまくいかないデジタルデトックス(※挑戦と挫折を体験済み)ですが、楽しく遊ぶ人たちと一緒なら、或いは手放すことができるかも。


www.youtube.com

 

トップバッターとして責任重大ですが、信頼をさらにふくらませることができるよう、やってみますよ。

亀成園でのいつもの鶏解体体験では、解体することだけを導いて、一緒に味わったりじっくり話をしたりはあまりせずにわりと相手任せだったのですが、解体を通して前後の時間を共に過ごす時、どんな化学反応が生まれるのでしょう。

 

野遊びって、楽しいだけで十分ですが、行う人によってテーマはあると思うのです。

五感を開くとか、とにかくリラックスするとか、未知を発見するとか、危険察知能力を高めるとか、いろいろあります。

そんな中、私のテーマはいつだって「命礼賛」なのです。

生きることに貪欲になる。生きているから生きている。私もあなたも獣も鳥も虫も木も。だから生物多様性を感じて学び、森林を感じて学び、人に伝える人として成長を続けているのです(自己申告)。

 

まあ、このテーマってジョジョの第五部なんですけどね。

全体を通して命礼賛が貫かれているジョジョの世界ですが、五部が一番くっきりしています。と、作者のあとがきでもありました。社会から虐げられたギャングの彼らが世界を救うために希望を持って動き戦う。主人公の力は「命を産む」で、生き物の特性が作戦に生かされまくっているところがとりわけ好きです。

 

やっぱり痺れるのはいつだってブチャラティですね。年齢設定は20歳なのですが、10代から憧れているのでそのまんまの愛ですね。しばし陶酔。

 

デジタルデトックスもかなり難しいけど、漫画デトックスは更に。

心にたっぷりしまってあるのでいつもいつも依存していなくても構いませんが、思い出すと強烈にプルプルしちまいますよ。

 

まあ、そんなわけで、「いいたか 野遊び教室」じんわりと始まりました。

香肌峡のファンをこれでもかと増やし、老若男女から引っ張りだこになってしまう、大きな可能性を秘めている教室です。ぼちぼちと長続きするためにも小出しでのスタートですね。

「学校」とすると場所が固定されるイメージがありますが、「教室」なので、移動が可能なところもポイントですよ。ひとまず亀成園から始まって、香肌イレブンマウンテンも巻き込んで、川ももちろん、学校の教室に出張に行くことも可能です。

 

最近私の知り合いで別の学校を手掛け始めた人が複数います。オルタナティブスクールの考え方や実践場所は随分前からあったけど、まさに今同時期に挑戦を始めた知り合いが複数というのはなんだか意味が大きいです。それらは今ある学校とは違う、子供たちにとって本当に生きた学びをという主旨で、やり方やプログラムは違えど、重なる想いがありました。


対して飯高チームは既存の学校とも縁深く、不満や不足からの立ち上げではないのが特徴的ですね。学校でも遊び、野山でも遊ぶ。人とも遊び、一人でも他の生き物とも遊ぶ。そして食べる。

ゆるいけれど貪欲なのが「いいたか 野遊び教室」の姿なのかもしれません。

 

限定的なチャンスですが、ご縁のある方はどうぞよろしく。じわじわと広がっていった先でつながる縁も楽しみですね。

 

そうそう、デジタルデトックスの巻ではスマホの記録はできませんので、使い捨てカメラをご用意下さいね。撮ってすぐにはわからない写真のどきどきを取り戻すのもまた、得難い経験かもしれません。

子供の作文・感想文 その2

このタイトルで書くなら子供たちの様子も書かねばサギですね。

実際の子供たちがどうやってどんな綴り方をしているのか。

できている子、いない子の差は激しいですが、書くに至るまでや書き方、至らない現状もご報告すると。

 

まず、一番普通の優等生の子から。

次女です。宿題で出された課題を書くことにそんなに苦手意識もないし、決まった分量まで書くこともできるけれども、言葉の表現力というものがほとんどない彼女にとって、書くことは好きでも得意でもありません。書いたものも無難の範囲を超えません。

選んだ本は2022年度の課題図書でした。

天竜川上流域で無形文化財にも指定されている神事を子供たちだけで執り行うという、飯高町でもそれに近い話あったなぁという設定。そしてコロナも絡んだ、めちゃくちゃ現代の物語のようです。過疎地域の小学校高学年として、審査員の琴線に触れるものを書けるポテンシャルはありそうですが。

 

セオリーに従って

・この本を選んだきっかけ

・簡単なあらすじ

・どんな印象を持ったか

・この本から学んだこと

を、薄く無難に書いていました。実に勿体ない。まあ、仕方ない。そして、学校としてそれでいいんだろうけど、という感じでモヤっとする気持ちをなるべく出さないようにするのが一苦労です。添削していろいろ削って引き出して、もう少しいい文章を書いてもらうことはできます。でもそれが本人にとっていいのかはまだよくわかりません。

 

彼女は今年度、六年生の課題である「私の主張」という作文も書かなければいけません。けれど本人は基本的に主張がないのでとても困っています。主張しないからこそうまく回ることもあるのに、皆が主張を通す作文課題ですからね。まあこのテーマで例年、児童たちは「地域の良さ」を取り上げることが多く、地域を大事にしたい思いとかを発表してくれるので有意義な課題なのですが、まさか主張できない子も書く日がくるとは。

そうだろうなと思うから、「主張しないのが私の主張です!って書いたらいいんちゃう?」と提案したら、「それはあかんやろ」と却下されました。難しいなぁ。

絵を描くことや折り紙は好きでめちゃくちゃ得意なので、作文よりそっちの課題があればいいなと思います。彼女には生きる道がたくさんあります。

先日もほぼ一人で1000ピースのパズルを仕上げていました。私にはとてもできないことができるので、作文は住み分けておきたいのに、苦手意識が育ってしまうのが、辛い。

 

お次は1年生の末娘です。

今年が初めて文章を書くことへの挑戦で、ふわっとした絵本をテーマに選びましたが、

「この本をえらんだのは絵がかわいくておもしろそうだったからです」と書こうとしていたので、絵を見なければわからないことを説明もなく書くのは読み手にどうなのかと、考え直してもらいました。ごめんよ、でしゃばって。でもあまりにもさ。

 

ネアカの真面目キャラなので、そのままでは人の心を打つ文章は書けそうにありませんが、ネアカで真面目なので、褒めて導けば作文も素直に練習してくれそうです。でもまだ幼いこともあって、どこまで産みの苦しみに耐えられるかはわかりません。適当に胡麻化して投げ出すという道を見つけそうでもあります。それはそれで頼もしいかな。

 

どうにも絵本で書くのならこれにしな、と母が押し付けた本はこちら

海でのお話、小さな生き物の冒険のお話なので、自分と結び付けて書くのが容易です。

なんとなく可愛い絵本とは一線を画するこういう本物の絵本をじわじわとでも広めていくために、末娘をしたたかに利用しました。

茨木のり子さんの美しい言葉で綴られたこの絵本こそ、課題図書にして欲しい。朗読でも残しておきたいイチオシなのです。

あらすじまとめと好きなシーンなど書いてもらいましたが、はてさてこの後どうなるか。

 

さらに問題の長男。

長男は、ユニークを地でいくキャラなので、話すことでも書くことでも一目置かれて得する資質は十二分にあるのに、真面目に書くのはめちゃくちゃ苦手です。字を書くのもめちゃくちゃ苦手です。ちっともやりたくありません。まあ小学校男児なのでさもありなんですが、できるのにやらずに、長々と文句言ったり不満言うことに時間を使っているのがとても勿体ないです。代筆でよくなればいいのにと本気で思いますね。

 

どの本で書くのだったかな。まだ一文字も進んでいない彼に対してどうすればいいのか、何もしなくていいのか、甘やかし方を模索中です。

あ、違った。彼も課題図書を選んでいました。

絶滅をテーマにしたノンフィクションなので、生き物に詳しい息子にはぴったりで、きっかけは上手にメモができていましたが、どれだけ自分のことにして破綻せず書ききることができるでしょうか。

 

 

最後にドキドキの長女です。

長女は1%に入る、読み書きが好きで得意な人なので、毎年自分から積極的に感想文を書きます。母娘そろって変態の部類に入りますね。苦しみながらも力を込めて仕上げて、骨太の文章を読ませてくれます。末恐ろしいけれど、磨き甲斐がある人物です。こういう子にはどんどん作文を課せばいいのです。小論文とか課題作文とかどんどん書いて、チャンスをつかんでほしいです。

 

今年の選書はこちら

富安陽子さんが書かれた高校生の学園ファンタジーです。

古事記を下敷きにして、数学的考えが散りばめられ、孤独な天才たちの心が動く、めちゃくちゃ面白い小説でした。

さて、これをどうまとめて自分に引き付けていくのか。今年も頑張って挑戦してほしいです。あ、もうできたかな。

 

実際に本を見ていたら私も書きたくなってきました。

ずらっと課題図書を眺めてみて、選ぶなら間違いなくこれです!

111本の木

111本の木

Amazon

インドを舞台にした、自然の豊かさと女の子の学びを守り応援する活動が絵本になったとは。

私がこの本にする、と思ったきっかけは単純で、111という数字が好きだからです。

誕生日だからです。

自分のための数字である111に惹かれて手にしてみたら、内容もとても興味深く、勇気をもらいました。というかんじで書けそうですね。

 

結局のところ、自分が書きたいという結論か。

書くって楽しいよ、楽しく書こう、書かなくてもいいから読んでみて。

ひとつひとつ、読むに足るものを書いて書いて書いて、遠回りにでも微かにでも啓蒙できたらいいな。10%の人が読み書き大好きな世界を目指して。

 

子供の作文・感想文

夏休みの課題の一つに「読書感想文」があるというのが、日本の教育が抱える闇の一つです。何を急にそんな大袈裟なと思いますか? あらすじ書いて適当に終わらせとけばいいと思っている人が大半だという悔しさよ。

 

文章を書くことが喜びであり生き甲斐であり突破力の底力、である私からすれば、子供たちの半数以上が作文を書くことで苦しんでいるという現状は、とにかく気に入りません。もっと作文に光よ、喜びを、と思うからこそ、憂うのです。

 

気負わずもっと楽しく書こうよ、誰だって書けるよ、というのは嘘だしエゴだとわかっているので言えないし、といって苦しむとわかっていることを課すのが当たり前という風潮はいかがなものか。勿論、産みの苦しみや苦労したからこその価値というのはあるのですが、大半の子供にとって作文を書くというのはゴールのない苦しみになってやしまいか。そんなことするから余計に読み書きをする人が育たないのではないか。考え出すと難しい問題ですし、教育現場の熱や指導法もわからずに言えることではありません。でもとにかく、子供が読み書きを嫌がる姿を目の当たりにしてどうしていいかわからない自分が歯痒いです。

 

読み書きが好きで得意だといかに人生が得で楽で面白いか。

そんなことを伝えたいと思います。

 

誰もが読み書きできまくり、じゃなくていいですし、人それぞれに得手不得手があるから世の中面白いので、マジョリティーを目指す必要はありません。でもみなが作文嫌いで当たり前、ということには疑問を爆発させたいです。

 

書けるとどれだけ得かを知れば、書こうという気になるかな。書くのが好き!という人は社会で10%でもいえば十分です。でも1%だと物足りません。そして現状は1%もいないかもしれませんね。なぜそんな悲惨な数字かといえば、原因が脈絡なく夏休みに出された感想文の宿題であると言っても間違いとは言えない気がします。順を追って書き方を楽しく楽しく指導して、さあ書いてみましょう!ではなく、突然な感じありますよね。

 

多分大半の子にとっての読書感想文は、私にとっての球技テストです。ただでさえ苦手意識があるのに普段全く使っていないところをフルに使わなくちゃいけなくて、導入とか練習とかも全然時間取ってもらえなくて、「はい投げてー。ピッ。○○メートル(ヘボッ)!」という屈辱感。

或いは美術のスケッチです。基本的な描き方もわからないし、積み上げてきたものがなにもないのに、「はい、今日は写生。人の邪魔にならないよう散らばって描いて。遠近法使うといいよ」という放ったらかされ感。

また或いは習字か。包丁か。ミシンか。

苦手なものが多過ぎていくらでも出てきます。私の苦手は誰かの得意で逆もまた然りとはわかり過ぎるものの、それにしても作文が不人気だと読書人口も減るんだよ。まともにメールやり取りできる人も減っているのだよ。書けない人ばかりになってどうする。

小学生から作文に苦手意識を持たずに、それなりに書いて認められてを繰り返して成長すれば、もっとコミュニケーションに苦労しない世の中になるはずです。

 

なぜなら作文や感想文で肝になってくるのは、あらすじなどではなく、その体験や本のおかげで自分自身が学んだこと、気付いたこと、考えを変えたこと、行動が変わったことです。漠然と思うことを書くよりも、書くためのテーマがあって、そのテーマと自分を重ね合わせて書くことができると、そこで綴った言葉が自分のものになります。そうするとその後、話す力に影響が出てきます。話す力があると人に伝えることができるので、人生が楽になります。

 

圧倒的に飛躍しましたが、考えて書いて話して伝えて幸せ、というのが私が30年かけて得てきた流れで、書くことの先に自分の幸せと人との交流があることを知っているから地道に積み重ねることができています。

書くときに苦しいことももちろんあります。文章力の足りなさに嫌んなることも茶飯事です。伝統的な書けない表現である「頭をかきむしる」ことも時々やってしまいます。書いている途中は基本的に鬼気迫る状態ですね。

けれど、書き終わった後はパワーが充電されますし、読み返してニンマリがあるし、その後人と話している時に自分の言葉がスラスラ出てくるのは、苦しみながらも書くことをしてきた結果なので、書くことは力なのです。

 

だから、作文は書けるようになって欲しいと切望します。

選択制でいいのです。全員でなくていいのです。

絵が描ける人がいて、体力に自信のある人がいて、手先が器用な人がいて、お料理をふるまえる人がいて、すべてを見守れる人がいて、役割があるほうがいいのです。

でも10%の人が作文に自信があると、多分世の中のすれ違いはずいぶん減るのでしょう。

 

嫌がられるとわかっているのが辛いけど、作文の書き方を示していくべきなのかしら。

指導書にも目を通してみましたが、より愕然としました。ドラえもーん、たくさん書くことを前提にしているとそりゃ力がつくよ。それ以前の問題を丸無視やん。感想文のポイントはわかるのですが、ドラえもんの学習シリーズは自主学習ができる子向きですね。

あまりに苦手な人が多いから、こんな本も売れるのでしょうね。寄り添って褒めて伸ばして頑張るママさんたちに幸あれと願わずにはいられません。

 

私が思う感想文の書き方は、好きな場面を描くように書くことと、主人公への憧れをストレートに表現することです。

「私にはできそうもないからすごい」や印象に残る場面の描写なしに、抽象的な美辞麗句ばかりな感想文は自分の言葉になっていかないからです。

まずは読むところからなので、道は果てしなく険しいのですが、オンライン講座やってみる価値はありますかね。

 

・本を選ぶ

・声に出して読む

・感情を引き出す

・書くヒントを与える

・書く雰囲気を作る

・添削→合格!

 

夏休みで足りるかな。

 

YouTubeでも探してみました。真面目に解説しているのは余計に参考にならなかったので、マシなのはこちら。有名なひろゆきさんのことはよく知らないしですが、「なんでもいいからすぐに書いて苦手意識を持たない」ってのは大事ですね。その先にあるところにたどり着く前提なので、ハードルを軽く越える人が増えたらいいな。


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浜辺の歌を届けたい

京都に実家が移って20年以上経つのに、未だに大文字の送り盆を見たことがない私は、よほど京都と相性が悪いのかもしれません。この時期に灼熱の盆地を訪れる気がしないので学生時代からひたすら逃げていた結果なのですが、とはいえ送り火が8月16日ということは知っているのです。よく登った大文字山と他の場所にも盛大に火が燃えて、それぞれの人が冥府を想う時が長い歴史の中で培われているのですね。

 

お盆の季節にあちらからの訪れがあるのかはわかりませんが、来てほしいなというこちらの気持ちは大事にしたいです。会えなくなっても忘れずに思い出すことで、話したいことを自分の中で膨らませることで、生きている人は今の人生をより尊く感じることができるのですから。

見ていてほしいな、見守っていてほしいな、まだ会えないけど会いたいと思って待っていてほしいな。そんな時間を過ごすために送り火の習慣があります。

 

昨年、こちらの地域に来て出会った本当に素敵な人にもう会えなくなってしまうということがありました。歌が大好きで友達が沢山いる彼女にとって、私は極最近の友人の一人に過ぎなかったのですが、私が書くことを楽しみにしてくれていて、認めてくれていた大切な人です。

 

よく歌う人でした。得意はゴスペルで、流行りの曲も懐かしの曲も、満遍なく好きな歌を歌っている人でした。そんな彼女が歌っていた曲の一つで、印象的だった曲を、つい先日アンサンブルで演奏する機会がありました。演奏の機会すらもう何年もほとんどなくなっている中、お盆の時期に舞い込んできた話でした。正直なところ今年は練習不足甚だしく、人に聞かせるレベルではなかったのですが、『浜辺の歌』はどうしても吹きたかったのです。

 

ホルンの波の調べにのせて、トランペットがメロディーを吹く楽譜です。アンサンブルはいつも5,6人で上手な人の影に隠れるようになんとかついていっているだけの私ですが、この曲は2人で吹く編成でした。つまり責任重大、やば過ぎる3分間でした。

でも、心から、吹きたかったのです。

空から、聞いてほしかったのです。

 

高い音を外すわ、伸びが足りないわ、なかなか苦しい出来ではありましたが、泣くこともなく一所懸命吹いた音は、もしかしてどこかに届いているかもしれません。任せてられなくて出てきて歌ってくれたらいいのですけどね。

 

40年生きていると、会いたいのにもう会えない人もチラチラ増えていきます。普段は空しさに引きずられることもなく前だけ向いて生きていますし、まだまだ新しい命にも会えることもあって希望たっぷりですが、早くに別れなければならなかった人はなぜか皆、思い出のスイッチが入る歌があります。音の記憶に刻みつけていくとは、どいつもこいつもチクショーめって小憎くなりますね。

 

まだうんと先ですが、私にも結びつく歌があるのでしょうか。どうせなら自分が作詞をした歌があればいいなと、また野心が育ちましたよ。そうでなかったら、一番上手に演奏できた曲かな。それって何かあったかしら。一番好きな曲かな。それって何だったかな。

まだまだ選び抜いて磨き抜くまで、私の一曲は決まりそうにないです。

そのうち好きな歌を10くらい絞ってリストアップしてみたいですね。

今までで一番困難極めるリストアップになりそうです。

 

浜辺の歌、イメージを高めるために随分いろいろ聞いてみましたが、この二つが好きです。古き良きに過ぎるけれど、美しい声を持った美しい女性って、キュンとしますね。


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良く歌う人は、良く飲む人でもありました。数えるほどですが、楽しく飲めたことが宝物です。

 

音楽の宴に行ってきたぜ

お祭りがなければ自分でやればいいんじゃない♪というナイスガイのおかげで、極近場の草むらライブが開催されたので、家族で突撃してきました。

当初の予定では波瀬のお盆祭りとしてステージに立つはずだった地域の宝物音楽家たちと、会場である「The Big 愛Land」の主とその旧友、それと近隣地域の期待の音楽家という豪華な顔ぶれながら、大きな宣伝もなく知り合いばかりがわずかに集まるという濃密な宴になりました。

 

夕方に鶏仕事や犬の世話などを済ませ、ご飯も食べてから訪れたのですが、ちょうど雨が上がってステージが始まったばかりという強運で、全ての演奏を堪能することができました。

 

一人でステージに立てる人たちってすごいです。

そしてまたそれぞれの持ち曲があり、場の乗せ方があり、余裕で何曲もこなしてくれます。うーん、豊かな時間。

 

出演者たちはYouTubeチャンネルを持っている人もいるので、それぞれの雰囲気を貼り付けておきますね。生で聴いた後、思い出して味わえるってありがたいです。


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一番有名なのがこの曲ですが、オープニングで使われる気持ちのいいこんな曲も


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飯高町波瀬に縁があってからも続々と曲作りを続け、人集めを続ける大島圭太さんは、うちの子供たちにも大人気です。というか、末娘にとって唄といえば「けいちゃん♪」

 

そのけいちゃんの旧友でいらっしゃり、ギターとハーモニカとタップ(足のかたかた)で魅せてくれた方はこちら


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表現力の鬼ですね。

スペインが大好きという佐中さんは、コロナで帰国をしなくちゃいけなかった人のおひとりで、そんな状態になると音楽家は唄を作るのだそうです。歌いたいことがあって唄を作って人に届ける。シンプルでいてなかなかできることじゃないからやっぱり、かっこいいですね。

 

次の奏者はハンマーダルシマーという素敵な楽器を奏でてくれました。

ハンマーダルシマーとは!

めちゃくちゃ気になっていたのです。楽器自体も、その奏者さんも。三重の結構近くにいらっしゃることも聞き伝わっていたのですが、まだ会う機会がなく、ほんとうに嬉しかったです。


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澄んだ音色の打楽器で、昔ながらの民族音楽のどれもが合いそうな、奥の深いキュンとくる楽器と演奏でした。打楽器好きとしてはこのチャンスは見逃せまいと、少し叩かせてもらうこともできましたよ。チャンスはつかむもの!思ったよりもめちゃくちゃたくさんの音があって、これはすごい楽器だなとうっとりしました。

手首をつかわずにハンマー(ばち)を落とすのがポイントらしいです。

 

その次がケイコウさんのブルースステージでした。

ケイコウさんは荒滝不動尊のお坊様で、護摩をたいたり易をみることもされます。石ころアートをしたりブルースギターを奏でて曲も作ったりと、なんだか大きなお人です。

ブルースって実はよくわからないけど、ケイコウさんはブルースです。

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そして次に飯高の星、くるみさんでした。

澄んだ澄んだ澄んだ音。近隣の宮前小学校では木の歌というオリジナルの曲もあり、子供たちも大好きなのですが、上流地域ではなかなか出会えず、私もお話できたのは初めてでした。

長女がドはまりしそうな音楽を目の前で繰り広げてくれて、至福でしたね。


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Spotifyではもっといろいろな曲を聴かせてくれます。

 

最後にラモシオン親子の登場でした。

以前友達のイベントでも聞いたことがあり、とても刺さる歌なのです。

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生き物が大好きなご長男、ラモ君の一番好きな虫がかまきりなのだとか。

へへ、私の一番好きな虫もカマキリなんです。ちょっとした嬉しさゲットですね。

ラモ君は虫も好きで爬虫類も好きで、蛇を触ってt愛でられる強い人です。


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「宝くじ号」という有名なこの曲は、悔しさとか哀しみとか、そういう感情から生まれてきた曲なのですが、背景を知っていても知らなくても、とてもいい歌だなと何度も聞きたくなります。


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7人6様のステージが終わって、全員集合でセッションもしてもらって、夜が更けました。

それから焚火の火で熱々になりながら、みんなで線香花火をしました。

 

野外なのでお天気の制約はありましたが、始まってみれば自由そのものの場所で、子供たちがどれだけ跳ねても跳ねても構わないところが最高でしたよ。

 

ささやかな差し入れに、次女がホームベーカリーで焼いたレーズンパンを持っていきました。パンの歌を持ち歌とするくるみさんや、パン焼きプロの奥様がおられるケイコウさんに差し出すにはあまりにささやかでしたが、幸いにも喜んでもらえたようです。

 

あんまり幸せだったので、もっと積極的に声を掛ければよかったなと、少し反省しております。「Big愛Land」では明日から中高生キャンプも開催です。ほんとの学校というホットなテーマで、亀成園も鶏抱えて出張体験させていただきますよ。

 

大満足の宴をありがとうございます。田舎暮らしは人のつながりでいくらでも楽しく豊かになっていきますね。ほくそ笑むと人生は日に日に楽しくなると聞いたばかりなので、何度も思い出しほくそ笑みをしています。