勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

逃避からの年末所感

お節作りから一旦逃避して年末の振り返りをしてみます。どこでも誰でもやっているナンテコトナイ雑感ですが、自分の歴史を残せるのは伝記を書いてもらえるほどの偉人或いは変人にならない限り、多くの場合は自分であるので、怠らず書いておくのも勤めかな。…

亀成園の卵はなぜ黄色いのか

亀成園ブログは母ちゃんが自由に麗しく担当しておりますが、最近営業に力を入れている父ちゃんが頑張って長文を書いてくれたので、ご紹介します。 ほとんど冬眠しながらも亀成園を支えてくれているイシガメさんの推薦付きです。 *** 「亀成園の卵の黄身は…

香肌小学校オープンキャンパス報告 その二

物事が起こってからひと月も経っての報告とは、書き手としてあまりにお粗末で目を覆いたくなります。とはいえ自由なブログであるし、なかなか進まなかったことを反省するためにも、削除せずに書き上げることにしました。タイムラグがあって読み苦しいのは承…

哀切の養鶏農家

クリスマスにチキンを食べるという習慣はいつ頃からなのでしょうか。小さな頃からクリスマスは骨付きもも肉なしでは過ぎなかったものですが、母の立場になってからは毎年丸鶏をどーんと食卓にのせることを心掛けています。 丸鶏は手に入りにくいという声もあ…

母と娘のチャレンジチャック

今週のお題「2018年に買ってよかったもの」 書きかけてなかなかまとまらなかったのを、お題の出た機会になんとかまとめてみました。 体育と並んで家庭科が一番苦手だった私ですが、長女が胎児の頃から細かいものを作ってみることを続けています。たっぷり暇…

香肌小オープンキャンパス報告 その一

先月は二回に渡って娘達の通う香肌小学校でオープン参加イベントが行われました。クレソンうどん作りと焼き芋会というどちらも内密にするには勿体無いイベントなので、せっかくなら広報して、あわよくば移住促進につながるきっかけになればと目論んだ次第で…

怪力玉子

長い記事の執筆が進まないので、閑話休題。 亀成園の卵は色は薄いけれど力は強く、弾力があってつまみやすいのはいつものことです。 この間新たに強さ調べの実験をしてみました。 その衝撃写真がこちら↓ 黒ひげ危機一発ゲームができそうですね。

卵かけいかがでしょう

ありがたいことに亀成園の玉子も細々とではありますが販路を広げることができています。道の駅飯高駅に置いてもらっている他、近所の方や立ち寄ってくれた方が買ってくれることもあり、鶏舎に寄ってもらうこともあります。広々とした鶏舎で元気に走り回る健…

赤、黄、緑、茶色、そして赤

今週のお題「紅葉」 ちびっ子を預ける保育園まで車で二十分ほどかかります。毎日の送り迎えは時間もガソリンもかかって楽じゃないけれど、櫛田川沿いの美しい眺めを飽きずに楽しめるのは悪くない特典だと思っています。春も夏も、来たる冬もきっと綺麗だけれ…

努力の晩秋

二年ちょっと続けた給食のおばちゃんを一旦離れることにしました。我が子も含めてまるごと大切な子供たちと先生方への給食に関わる仕事は私にとっても思いのこもった大切な関わりではあったのですが、なにぶん週一回なのでいつまで経っても一人前になれる気…

始まりは自ら

香肌峡はすっかり紅葉の化粧が素敵な時期になりました。 今月で私も戌年生まれとして一つ歳を重ね、36歳になりました。35歳は転機になりそうな気がしていたのですが、はたして仕事に迷い追われて思いがけずヘトヘトになってしまった歳でした。といって大きな…

芋掘りの激しいおまけ

地上の木がたわわな柿なら地下は溢れるほどの芋なのが正しい秋の田舎です。どこの庭先もプリプリとオレンジの実でいっぱいで、収穫が間に合わずに落下しているのを見るのは切ないですが、持て余すほどあるのもまた事実。悪ガキの集団がやってきて根こそぎ採…

危険な月夜

だんだんと木々も森も色付いてきて、空気冴え渡る秋の夜は、寒くもあるので外に出ることはためらいがちになりますが、星を見るには一番いい時だと夏の星空観察会で教わりました。秋の星座は目立って明るい星や派手な星座はないようですが、その分たくさんの…

骨の髄まで工夫して

亀成園のお父ちゃんが猟師をするようになってから一年が経とうとしています。鉄砲猟ではなく罠なので、罠を仕掛けた場所を毎日見回って、かかっていなければどこかに跡がないか調べ、考えてまたかけ直しを繰り返します。もしかかっていた場合は早めに仕留め…

鶏と新聞

ありがたい縁があって、先月末に毎日新聞三重版に亀成園を紹介して頂きました。台風がぶつかったこともあり、半時間以上かかる最寄りのコンビニに訪れて該当の新聞を買い占めるということはできませんでしたが、購読されている方々の目にとまることはできた…

秋の新たなごちそうの話

国道166号を飯高駅から奈良側に上がっていくと、まこもの里というところを通ります。今年は連作を避けて田んぼになっていましたが、毎年盛大にマコモを育てているところです。マコモは三重県では菰野(コモノ)町で盛んに栽培されてマコモビジネスも活発みた…

戻れ気圧よ、筆力よ

空気も水も綺麗な場所で、なるべくストレスを溜めずによく眠り、新鮮野菜とフードマイレージの低い食べ物によりこれ以上ないくらいの健康体を実現させている亀成園母でございますが、今年はどうにも天敵がおります。農家を目指すものの端くれとして、お天道…

お月見の前に

今年はちょっと早めな感じですが、彼岸花が全開です。どこにもかしこにも咲いていて、大迫力のあぜ道はこの時期ならではの日本らしい風景です。少し不吉なイメージが付きまとうこともある彼岸花ですが、私には見守られている感じがするし、遠い未来に草葉の…

ちょっと前の香肌のカヌーレポート

もうすっぽり秋雨の中にあるのでちょっと前の話になりますが、平成最後の夏、飯高町ではカヌーが盛り上がっていました。日本の清流百選にも堂々十位以内でランクインする櫛田川のあちこちでカヌーを楽しむ光景が続々と見られるようになったのは、明らかに今…

歯抜けレター

6歳の息子の前歯がすっぽり抜けました。うちでは岩波書店の懐かしい絵本の一つである『ねずみとおうさま』に従って、歯が抜けたらネズミのペレスさんに手紙を書いて枕の下に入れておくというのを習慣にしています。お手紙と歯を持っていってもらうかわりに…

ミャンマーのお祭りとは珍しい

先日、飯高町の最上流といっていい波瀬地区で、在日ミャンマーのカチン族の方々が一堂に会してのお祭りが開かれました。カチン族の方々は紛争により7年前から難民になっていて、伝統的なお祭りも開催されないままなのを知った、日本の支援者がNPO法人や衆議…

新しいのにこんなにもふるさと

三重県松阪市の飯高町に移住して三年になります。私の出身は大阪の箕面市ですが、もうすっかりここの人になりました。四人の子どもたちが生まれたのは、中国天津市が上二人、息子は堺市、末娘はフィリピンのルソン島とバラバラですが、四人ともにとってここ…

かき氷の残り香

あれよあれよと台風の到来が重なり、もう夏なんてないような風ですが、実はまだお盆から一週間くらいしか経ってないのですね。今年は子どもと一緒に長い夏休みを味わうわけにはいかず、たくさん仕事をこなしてからの濃厚なお盆休みだったので、無駄にせず休…

三重の海に足伸ばし

立秋過ぎてツバメが減ったなぁとちょっぴり寂しさを感じていたら、あっという間にお盆休み真っ只中ですね。どうりで飯高の交通量も増えるわけです。所縁のある方もたまたまのご縁の方も川やBBQやお祭りを楽しんで、飯高への縁をもっと膨らませていってくれた…

夏野菜経済教育

お祭りの時期が近付いて来ました。飯高地域ではお盆の時期は連日各地区のお祭りがあり、帰省の方々でどっと賑わいます。私はここのお祭り続きが好きなのでどこも行かず毎夏飯高を楽しんでおりますが、お祭りといえば屋台が出ます。食べ物だけでなく、ヨーヨ…

鳥羽には博物館もありました

海水浴に行く予定の日、あまりに雨模様で行き先を変えなければいけなくなりました。お父さんと子供は水族館に行きたいとの意見でしたが、水族館に行くともれなくぬいぐるみをお土産に買わなければいけなくなることを危惧した私が反対し、堂々ジャンケンで勝…

監視台なかった

暑中お見舞い申し上げます。 あまりの暑さに葉っぱと一緒にしなびそうなため、本業の畑から逃げ腰で、バイトに励む亀成園母です。 夏休みの週一だけですが、近くのプールで監視員を勤めることになっています。香肌小学校は夏休みのプール開放を実施していな…

亀成園に亀が来た

この猛暑だというのに、田舎では草刈りが盛んです。暑いからこそ草の勢いも激しいので、刈るなとは無茶な話ですが、皆さん無理はしないでほしいですね。人手が大事な大事な田舎です。 でもそんな働き者がいてくれるおかげで、亀成園に新しいマスコットがやっ…

手作業礼賛

地域の食品工場でパートをするようになってしばらく経ちました。自分のあまりに男らしいお弁当に今後の課題を感じながらも、新しい仕事に慣れていくのは緊張しつつも楽しいことで、踏み込んでみてよかったなぁとしみじみ感謝しています。 学生の頃、日雇いで…

音楽と言葉と力

今週のお題「星に願いを」 ピノキオ映画で使われた「星に願いを」という美しい曲をトランペットで吹けるようになることが私の願いの一つです。吹ける人には苦もなく出る音域だろうけど、なかなか練習の進まない私にはまだ数歩足りず、今年中には吹ければいい…