勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

亀成園の年末所感2019

2019年もカウントダウンです。毎年大晦日で一気におせち作りをすることにしているため、もうてんやわんやなのですが、亀成園にとっての一年の振り返りはしておきたく筆をとっています。 まず卵ですが、今年前半にそこそこ頑張って営業活動をした成果があり、…

鳥の巣から子育てを学んだ記念日

今年を締める前に欠かせない日を振り返ります。 私はいつも飯高町の隣町である多気町の勢和図書館を利用しているのですが、入り口の情報コーナーにあるチラシをさらっとチェックすることにしています。図書館でのイベントや近隣のマルシェやお祭り情報など、…

ちょっとだけ騒ぐにちょうどいい日

今日はクリスマスですね。日本人はキリスト教徒じゃないから云々とか言いながらやはりなんだかんだ大人気です。戦後以来あらゆる楽しみをクリスマスと結び付けてきた歴史の成果はすごいです。お正月もあるのによくやるぜ、日本人、とやや皮肉を垂れながらも…

生命と向き合う歳末仕事

ちょうど一年前も雄鶏たちの運命の日がありました。「哀切の養鶏農家」という記事を自分で読み返しました。書いておいてよかったです。 kamenarien.hatenadiary.com 今年はこの一週間ずっと私の咳が取れなくて万全の体調ではなかったので、生命と向き合うエ…

宮ノ谷歩き。冬編

春に道が整備されて行きやすくなった、水と緑の天国である宮ノ谷に先々週再び訪れました。このときは地域の頼もしいお兄さんたちのガイド付きで、飯南飯高地域の小学生に呼びかけられたイベントでの参加です。子供に優しい地域でノリのいい子供がいるって本…

感謝の満月  

今日は今年最後の満月の夜です。 くっきり晴れて立派なお月さまが見下ろしてくれました。 時々参考にしているツキヨミ学では 「新月は願いごとを、満月は感謝を」と教えられています。 だから今日は一年全部の感謝を込めて、静かに手を合わせました。 私は自…

ときめきアドベント

基本的に畑の収穫物や卵に向き合って暮らしていると、12月といえばクリスマスよりその先のお正月に意識が向いてしまいます。おせち料理の自給率を如何にして上げるべきか、それともおせち料理くらいは華やかさ重視で外社会に目を向けるべきなのか。苦悶する…

脱穀、唐箕、籾摺り、そして

さて今回は稲刈りを終えてハザ掛けをしてすっかり乾いた大切な稲がどうやって食卓に上るお米になるかの話です。脱穀して唐箕にかけて籾摺りしてと話には聞いてもちっともわからなかった私には、めまぐるしい体験でした。亀成園単独で育てたお米は、ちょっと…

遥かなる新嘗の味

今年念願の田んぼに挑戦してみた亀成園。近所で田んぼを貸してもらえ、隣町で自然農の米作りを教えてもらえ、仲良しの先輩に時々アドバイスがもらえたり地域の篤農家と呼んで差し支えない方に農機を貸して頂けたりと、二重三重のご好意に支えられての米作り…

舟戸の散歩道

今週のお題「紅葉」 晴れた秋ほど散歩欲が高まる季節はありません。いつもの散歩道の秋の顔、日々移ろいゆく色付き具合を楽しみながら、力の強い愛犬に引っ張られるように歩いています。 いつも同じ散歩道だからこその発見もあるのですが、飯高町でいくつも…

移住者に住み良い町

松阪市では今年やたらと「移住促進」の言葉を使っている気がします。小さな流れが大きくなって当たり前になっていく前段階らしく、移住促進を市の大切な取り組みとして進めてもらうようになったのは、小規模な学校を残したい一心の身にはとてもありがたいこ…

香肌峡ふれあいフェスティバル2019

飯高町森を見下ろす蓮ダムとホテルわんわんパラダイス松阪、そして「森を考える会」という地域住民の会が連携して、秋の奥香肌峡を満喫するイベントが11月10日(日)に行われました。とにかくイベントの多い秋で、松阪市内でも藍もめんフェスティバルが同日…

にぎやかな麦の歌

木枯らしが吹く頃になりました。山暮らしは季節の移り変わりがトントンしていて、観察を怠るとすぐに置いてきぼりになりそうです。山なりだった柿が人がとったか猿がとったかでだんだん姿を消していき、現在は見事な紅葉の少し手前というところ。柿の代わり…

爽やかな稲刈り

10月の亀成園ハイライトはなんといっても初めての稲刈りだったのです。上の娘二人は小学校でもやったことがあったので初めてだったのは両親なのですが、鎌を持って田んぼに入り、ザクザク刈って束ねて干す、という昔ながらの田んぼ作業がアラフォーになって…

実りの秋の苦手仕事

雨続きの秋ですね。田んぼも散歩も畑も晴れてなきゃなんだか気持ち良くありません。たまの晴れでの散歩がとても幸せでした。 しかし雨でも風でも力入らなくてもぽっかり空いた時間でできることはあります。むしろそうやってぽっかり使える時間がなきゃ進まな…

秋の大仕事、稲刈り

今週のお題「秋っぽい日々」 今年から田んぼを始めた亀成園では、周りの田んぼに遅れること一、二ヶ月、先週になってやっと待望の稲刈りを行い、すったもんだの末無事済ませることができました。 田植えをしたのも六月終わり頃なので四ヶ月程度でハイライト…

秋晴れの労働

松阪市のふるさと納税返礼品にも出ている亀成園セットがあります。 【1-129】櫛田川の卵と麺セット【限定20セット/年間】 - 三重県松阪市 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス] https://www.furusato-tax.jp/product/detail/24204/4646680 この麺で使用されて…

みんながほしがるもの

今年の飯高町は何かが違います。ありがたいことに交流人口が増えてきたこともありますが、私が思うに一番変わったのは児童・生徒・保護者たちの服装です。 二年ほど前から飯高Tシャツというのが販売され、行事のときは着用することが去年から推奨され、熱心…

彼岸の川

今年は彼岸花の開花が遅いようです。この辺り、まだ田んぼが残っているし日当たりのいい斜面も多いので、春分秋分の時期にはそこいらが朱色のピンピンの花でいっぱいになります。お気に入りの彼岸花ポイントもあって、季節の変わり目だけのお楽しみなのです…

川は宝箱

川遊びにはもう寒くなってしまいました。毎年めいっぱい川を楽しんだと満足に至らず、求めても求めても足りない程川は楽しみでいっぱいです。スイカ割りもしたし、憧れのカヌーも乗れたし、子供たちの釣りも上達したのにね。もっともっとが本音で、川のそば…

科学作品展2019

今週のお題「夏を振り返る」 毎年夏休みが明けると次の週末は、松阪市での小・中学生科学作品展があります。夏休みの工作や絵画、自由課題、自由研究などの中で理科分野の作品を集めて学校が応募したものが市の文化センターで展示されます。出品されたほとん…

亀成園ではひふへ保育

前回、火遊びと星空観察について書きました。子どもの育ち方と火遊びについて「はひふへ保育」という考え方を思い出したので、備忘録も兼ねて詳しくつづってみます。これは大杉谷自然学校さんが委託を受けて毎年アウトドアインストラクターを養成する講座が…

大きな火、遠い火

既に夏休みが終わった地域も多いようですが、ここはまだ夏休み。遊びの最後の仕上げにかかっております。といっても遠出はせずとも近所でね。 亀成園では2020年から農家民宿亀成ハウス(仮称)をオープンさせる予定ですが、それに先立ち多少の改築工事をしな…

糸かけ曼荼羅いろいろ

前回は私の拙い糸かけ曼荼羅を披露してしまい失礼致しました。仕上がりの美しさを損なわずに手軽にできるためにキットがあるのだなと納得の練習でした。 糸かけ曼荼羅の制作キット(手芸キット・工作キット)夏休み 工作 子供 初心者 簡単 作り方 セット 通…

糸かけ曼荼羅の時間

シュタイナー教育を支持する者として、糸かけ曼荼羅は憧れの作品でした。板に釘を打って、きれいな色の糸で釘と釘の間に糸をかけて美しい模様を作る作業を是非やってみたくて、次女の夏休みの課題として一緒に行うことにしました。自由にストリングアートも…

不猟豊漁感無量

鹿がちっともかかりません。大きいのならひと月に一頭で不足なく食べていけるのに、もう今月初めから冷凍庫はスカスカのまま、カットした野菜ばかりがじわじわ増えていきます。夏野菜が採れ時なので食卓は彩り豊かで一見豪華ですが、たんぱく質をそろえるの…

真夏のインドア少年たち

台風がチラチラしており夏休みというのに落ち着かないですね。毎日川遊びが可能な幸せ山村暮らしですが、雨の時のためにインドアの楽しみも鍛えておく必要があります。とにかく読書に没頭しがちな亀成園の娘たちですが、もう少しコミュニケーションを大事に…

楽しい夏仕事

暑中お見舞い申し上げます。今年の梅雨はほんと長かったですね。8月に入ってもまた降るんじゃないかとまだビクビクしてしまいます。古民家も私も湿気に弱いので、お日様の季節にチェンジして喜ばしいですよ。とはいえ熱心な農家の方が熱中症で運ばれるニュー…

海で選挙をふりかえる

盛り上がりもなく明るい未来につながったとも思えない選挙から一週間が経ちました。 机の上の勉強は得意なはずだった私がこれだけは全くわからないと思って愕然としたのは、高校になって初めて教わった「政治・経済」という分野でした。それまでも歴史の政治…

ある夏の日、母は待っていた

私が今日一日いつも以上にどうにもボケーっとしているのは暑さや湿気ばかりのせいではありません。 人生の片腕とも言える自慢の長女が学校のみんなとキャンプに行ってしまったのです。このキャンプはなんと前校長先生が手を挙げて応募してくれた功績なのです…