勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

新春の驚き

家族宛に出した年賀状が当たり前だけど届きました。


私は絶望的に字がひどくて、わかっちゃいたけど自分からの手書きの年賀状は裏も表も大迫力の下手くそっぷりでした。書くことは何より好きなのに、書く字が悲惨なことは永年のコンプレックス筆頭で、どれほど気をつけようと、凄まじい字になるのです。だから送るだけは送って満足してるところへ宛先不明で返ってくると、こんなものを送っていたのかと落ち込んでいたものです。

でも、今朝見た家族への私からの年賀状は、急いでこっそり手書きだから悲惨さはいつも以上なのに、そんなに嫌じゃなくって驚きました。

何かが自分の中で変わったのです。

一番のコンプレックスが、まあいいかと認められる程、面の皮が厚くなったのです。


何があったのか考えると長そうですが、心穏やかに自他を認めるように頑張って過ごしてきた蓄積が、汚い自筆くらいには動じない強さにつながったのでしょう。一生のうちで美字を書くことはできなくても、迫力のある私の字を好きになることはできる。今まで自筆を送りつけてきた人々に申し訳なさを感じずにいることもできる。別に「こんな汚いもの送りつけやがって」とお叱りを受けたことはないけれど、なんとなく後ろめたいほど、私は自分の字が嫌いだったのです。でも言葉を綴るのはなにより好きなのです。それがやっと胸のつかえがとれました。もしかしてこれはオバンになったということなのかもしれず、恥じらいを捨てたと思うと良いこと尽くしでもないけれど、中年は捨てたもんじゃない。気にすることは他にいっぱいあるから、コンプレックスにうじうじと引け目を感じなくなったことは、絶対にめでたいことなのです。


めでたいめでたい。

今年は年女ですし、めでたさをじっくり味わっていきたいですよ。


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