夜の間に降ってきた雪がまだホワホワ落ちてくる。寒いのに変わりはないのだけれど、空の明るさが劇的に違うことに気付く。
雪が降るには鉛色のどっしりとした雪雲に覆われている必要があるんだと思い込んでいたけれど、爽やかな明るい空から降ることがあるなら、こっちのほうがウキウキする。
けれどこんなに爽やかになれるのは、じっくり長い冬を過ごしてきているからこそ。北国ほど厳しく長くもないとはいえ、谷合の集落はしっかり冷たくて静かで、いつまで続くのかな、薪が減るばかりなのに心細くなっていたのだもの。峠はまだ先だけど、峠に至る道が見えた感じは、活気に満ちています。
雪の様子も重たくも鋭くもベチャベチャでもなくて、軽くふんわりと。私はまだ雪を表す手持ちの言葉が少なくて断言できないけど、これが泡雪なのかな。ふんわり美味しそうな言葉を自信もって使えたら幸せです。
淡雪、白雪、黄桜、おっとイメージがあらぬ方向へ進んでいく。しっぽりと雪の情景を嗜むのは、昼間の働きがあってこそにしたいものですね。
以下本の紹介なぞ。
雪と聞いていつも思い出すこちら
子供の姿として長く長く楽しめる、手元に置いておきたい名作です。
うちの息子は科学的なこちらのほうが断然好きなのですけどね。
もっと興味を深めるなら、どこまでも。
雪を上手に使ったロングセラー商品もいいですね。
キンキンとした冷たく強いイメージの他に、ほわっと優しい感覚があればいい。