すこぶるお天気のいい昼下がり、愛犬はお気に入りの木の下でとろけるように眠っています。近付いたら流石にサッと起きるけど、少し遠くを歩くくらいならピクリともしません。そっとそっと寄って行くと、いかにも眠そうな半開きの目で迎えてくれました。
由緒正しき猟犬である北海道犬の彼は、侵入者に気付いたら爆発的な力を発揮します。ハクビシンもイタチもアナグマも、愛犬のおかげで何度も追い払われて、表彰ものの活躍です。
だがしかし、彼の可動範囲で鹿の糞を見つけることは多々あります。若芽がかじられていることも多々あります。肉食の獣には敏感に反応するけれど、草食の鹿には甘くなるのは獣特有の臭いが違うからでしょうか。それとも、小動物の活動時間は半分起きている犬も、鹿がやってくる時間は寝こけているのでしょうか。
ちょっぴり抜けている愛犬に対して、私はどうにも母性本能をくすぐられてしまいます。完璧な番犬よりも表情豊かな愛犬がより好きです。頼もしいところも沢山だけど、困ったとこも持ち続けていて少し手のかかるのが、最良の愛犬ですね。
近頃歯固め欲不足の愛犬はかじりついてくることが頻繁で、手がちと痛いです。早く鹿の角や骨を与えてあげられればよいのですが、まだ待ちぼうけしています。人も犬も鹿待ちなら、夜の番犬は抜けているのが正解かな。昼も夜もぐっすりで、なまりそうな田舎の犬ですよ。
うちの犬は鹿肉も地産地消ですが、購入も気軽になってきましたね。
うちの子の可愛い姿もフィギュアになるのかな。時々眺めて妄想しています。