勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

いつかまたイモリ

なんやかや思惑はありつつ、できるだけのことはしてやろうとイモリの飼育を始めたものの、今朝見たら一匹がカエラヌヒト、じゃなくてイモリになっておりました。飼育環境が悪かったのか、もともと弱っていたのか、子供たちはどう受け止めるのかなと言葉をかけずにいたら、息子があっさり残った二匹を田んぼに返し、亡くなった一匹を埋める穴を掘りました。

 

上手く飼育すれば五年、十年と生きる個体もいるそうですが、あっけないお付き合いでした。けれども安心して野生に返せる場所が目と鼻の先にあるので、もしかしたら生き残ってくれた二匹とはこれから何年もご近所さんとしてやっていけるのかもしれません。

 

田んぼは今日代掻きを終え、数日中には田植えです。この辺りでは四月の中頃から各田んぼで田植えが順々に行われ、GWまでに終えてしまうところがほとんどですが、お隣のは少し遅れての田植えなので、なんだかこちらまで待ち遠しいですよ。あまりに植えるのが早いと刈るのも早くて秋の楽しみがあっさりになり過ぎるので、何かと慌ただしい四月でなくこのくらいに田植えをして頂けると近隣の者としては眺め甲斐があって嬉しいです。

 

オタマジャクシ、イモリ、ホウネンエビ、アメンボ、タガメと生き物いっぱいの水田です。目には青くて涼しくて、水田のそばで初夏を迎えられる幸せを感じます。まだまだ力は足りてないばかりですが、守っていきたいです。田んぼも茶畑も畑も山も川も。

 

イモリたちとずっとご近所さんでいられますように。また飼育することがあるなら、ビビらず堂々と迎えられますように。また願い事が増えました。この泥の中のどこかで、元気に栄え続けていてね。

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