そんなに古い人間ではなく昭和のお尻頃の生まれなのですが、ちあきなおみさんの「紅い花」という歌がとても好きです。しっとりとした哀恋歌で、感情移入の有無に関係なく、しみじみいいなぁと聞き惚れるわけですが、いつも私の好きな花は黄色で、「紅い花」は心の奥底に咲いている感じでした。
カラーセラピーは勉強途中でちゃんと身についてはおりませんが、黄色を求める心と赤を求める心はまるで違うことは確かです。黄色は拡散するエネルギーでアピール力が強いと言われています。花でいうとヒマワリが代表ですね。小さな子供が好みやすい色でもあるとか。30も過ぎてから黄色に戻ってきた我が身がなんだか幼稚な気がして複雑ですが、悩む間もなく一所懸命生きるにはそのぐらいのエネルギーが欲しいものです。
ところが近頃は赤い花がやたら目に付きます。わざわざ寄り道した道で見事な紅い花畑を見つけたので思わず立ち止まってしまいました。
スイトピーかなと思ったら、アネモネのような、それともまだ違うのか、花の種類はわからないけれど、現実の赤い花にやっと魅かれた意味は何かあるはずです。
赤は強さ、情熱、戦いなどを表す色です。憧れながらも避けてきた戦いが始まっているのかもしれません。大好きなこの地での暮らしがオジャンにならないように、子供たちの大事な学校をなくしてしまわないように、本気で戦う時なのかもしれせん。そして戦いはもちろん兵法に則って、智略在りきの負け知らずでありたいものです。
紅い花は悲恋でなく勝利の喜びを告げる花であるのかしら。メラメラとしたパワーを目に焼き付けておきたいです。