大阪の北摂が地元の私は、今週は精神がグラグラしまくっており、落ち着かないことこの上ないです。亀成園のある三重県はのどかを保っていますが、いつかまたいざという時に、大事な人々の避難場になれるように場所作りに磨きをかけていきたいです。野良暮らしはいつだって命を助けてくれるのですから。小さな積み重ねが作り出す可能性を信じて、晴耕雨読の6月です。
さて6月の花といえば紫陽花が筆頭でしょうか。この辺りは大輪の紫陽花があちらこちらに咲き誇っていてもはや有り難みも感じにくくなってしまいますが、見事な色変化に時折驚かされることがあって嬉しいです。でもこの時期の花は紫陽花だけではありませんよ。女王様にふさわしいバラの数々よりも、濃厚な香りのクチナシを一押しにしている私ですが、畑でなんだか斬新な花を見つけました。
以前野良便りでご紹介した亀成園の主が、近頃ますます立派にそびえ立ち、堂々の風格をたなびかせています。
元はゴボウのこぼれ種。こんなに大きくなるとは誰も予想だにしないままあれよあれよと育って、はるか頭上にそびえるようになりました。土の上と土の下の成長は比例しているというけれど、この調子で地下の世界に君臨していたらすごいけど、周りの作物にはいい迷惑かもしれませんね。引っこ抜いてみたいけれど、できれば種を取りたいと永い目で見守っていたら、なんと花を咲かせていることに気付きました。
あら、なんとも独特な緑の花。栗の花も尻尾のようなブラシのようですが、白色なのでそれなりに花に見えますが、ゴボウの花がこんな感じとはお初見なので驚きました。普通に花を連想してもまず浮かびそうにないゴボウの花。けれどこんなに堂々と揺るぎなく立ち咲いていると、じわじわとパワーを振りまいてくれているのを感じました。
本日夏至です。半年間伸び続けてきた太陽のパワーは明日からピークを過ぎます。今までにどれだけパワーを溜めてこれたのか、これから発揮のときですね。堂々と咲けばいい。重過ぎるくらい実ればいい。地面が揺れた後に立つ野望は幾分野太いものでありました。
→この後、この見た目はつぼみだとわかりました。あざみとそっくりな赤紫色の花が咲きました。そびえたつ印象は今回のほうが強かったのでこのままにしておきますが、ゴボウの花は赤紫です、ご注意を!