勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

誇らしき敗退

子供に神経衰弱で勝てなくなりました。 記憶力では隆盛を誇っていた私が全くもって衰えて、十歳になる娘が圧倒的な強さを見せつけ、八歳の次女がそこそこ私の先をゆくようになる、というのは、もうめちゃくちゃ悔しいけれどこんなにナイスタイミングもないなというくらいのベストタイミングで、子供たちと遊んでは我が身の落ちぶれを見せつけられて、嬉し恥ずかしのSM気分絶好調のこの頃です。ちょっと酔っ払い入ってますね。 

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子育てに悩んでから私がシュタイナー教育を支持していることもあり、子供時代はテレビなし、電子ゲームなしを長女が二歳の頃から続けています。たまにパソコンや車内テレビでDVDは観ることもあるけれど、家にはテレビは置いていません。引き戸だらけの古民家なので置くべき壁側も見つかりません。友達の家で見せてもらったりゲームを触らせてもらったりで楽しむことはあるものの、家では元々ないので仕方なくなのかそれともめっちゃ肯定的にかアナログで飽きることなく遊んでおります。

現代はこんな田舎でも都会の引きこもりと変わらないライフスタイルをすることも可能で、やりたい遊びがないと映像から離れられなくなるのは私にも覚えがあります。世の中の流れについていけるとか、いろんな映像を見ることで前向きにクリエイティブになれるとかの意見もありますが、アナログ遊びの子供たちというのもいいものです。

 積み木やぬいぐるみ遊び、折り紙にお絵描きやらも熱心だけど、幼児から児童に成長していくと、ごっこ遊びより勝負ごとに熱が入るようになりました。何人かでトランプゲームができるようになるまではかなり成長を待たなくてはいけませんでしたが、一度覚えるといつでもどこでも遊べるカードって大発明ですね。それまでは散々かるた遊びをし、すごろく、オセロにUNOとひとしきり遊んで、最近はトランプが人気です。自慢の神経衰弱で勝てなくなったのでポーカーやブラックジャックで子供に挑むようになりました。少し前から花札もたしなむようになり、泣かずに真剣勝負を楽しめるようになりました。でも一緒にルールを覚えると先に覚えられてしまい、立つ瀬なし。子供同士でも遊ぶので場数もすぐにこされ、あれ、こんなはずでは。 博打的なゲームをするとかなりの確率で次女が強さを見せつけます。それでも腐らずに粘る長女の姿が眩しい。私はたまに勝ってウハウハしているおどけ役ですね、すっかり。

息子の好きなのは将棋です。少し前までは父ちゃんの指導のもとで勝たせてもらって喜んでおりましたが、最近は一人で将棋盤に向かっていることが多くなりました。先手も後手もどちらも考えてブツブツ言う不思議な光景。

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積み木やブロックで車を作ってもその上に将棋の駒を乗せて戦いごっこをしていることもあり、駒への愛情は妬ましいほど。この駒と台は私が二年前に自作したもので、こんなに愛用してもらえるとは嬉しすぎます。少し空いた期間もあったけれど、また熱が上がったのか毎日一人でも飽きずに遊んでいます。 素人の母は真剣勝負で完敗でした。次の日に挑んでもまた負けました。ちょっとやそっとじゃもう勝てそうにないけれど、あまりに薄い壁ではいけないのでできるだけしがみつくつもりです。もうとにかく悔しいけど嬉しい。いつか望んでたこんな日が意外に早くて、子供たちの成長にちょっと焦ります。

子に勝てなくなってからこそ親には親の道があるんだと思っています。土台となり壁となり発射台となり。それでも燃え尽きない自分を保っていられるかな。まだ下の子もいるのでそう簡単に土台の役目を降ろせそうにはないけれど、凝り固まらずに変化を楽しめる親でいたい。欲張りな私にはこれからこそが楽しい時代です。