勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

春の庭で宝探し

やっとポカポカ陽気を信じられるようになりました。地区の神社とお寺の春季祭後の餅まきも無事に済み、ほくほくで春休みも終わりです。明日には息子の入学式があり、子供たちも進級し、忙しい一学期に突入します。香肌小学校は前期後期の二期制なのでもはや「一学期」なんて言わないのですが、私にしてみればいつになっても四月から夏休みまでは一学期なのですね。四人の元気な子供たちを応援するように、赤いチューリップも目立って咲きました。先週の寒波のおかげでか入学式に桜も残りそうで、新学年のスタートは上々になりそうです。

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花は咲き誇っても野菜が乏しいのがこの時期一番の悩みです。夏野菜は芽が出始めたところだし、冬野菜なんか食べ尽くしてるし、細々と菜花を摘んでしのいでいるのが自然な畑の精一杯。こんな時期は畑から足を伸ばして、近場の摘み草が有力です。

 

ツクシはだいぶ採りました。水際の明るい斜面にニョキニョキ見つけるとつい手が伸びてしまい、子供たちと一緒だと溜まるわたまるわ。末娘も上手に手折れるようになったので、食材集めを楽しんでくれるようになりました。ハカマをとらずには天ぷらくらいしかできませんが、少し手間暇かけてハカマ取りして、アクを抜くため湯がいてから塩糀を絡めておけば、ご飯に混ぜてよし、菜花や海藻と和えてよしの人気おかずになります。炒めるとほとんどモヤシなのでハカマ取りの手間が惜しくなりますが、和え物なら手間をかけても報われる気になりますよ。まあなくなるのは一瞬ですけどね。

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もう少し草の伸びる今頃になると、ノビルが目立ってきます。今年は敷地内にやたら生えていて不思議なくらいです。もしかして昨年小さな根っこを埋めておいたかしら。

 

花探しはいつも次女と一瞬にするのですが、食材集めは長女を誘います。裏庭をグルッと回って集めたのがこれ。

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ノビル、フキ、ワサビ菜に諸葛菜

 

草花に親しみたい思いとは裏腹に、数多の草花のほとんどには馴染みがなくて、春はとりわけ情けなさに打ちひしがれがちです。それでも年々目をこらしてお腹を空かせて野歩きを繰り返していると、ちょっとずつおなじみが増えていきます。画像だけで覚えるのは到底無理なので、舌を使ってなんとかひとつずつ。そうやっていけば二十年後には結構物知りになっているのでしょう。楽しみ多い野を山を守り続けていく限りね。