勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

飲む美容液できました

時代が変わる境目に、私はただただ茶葉を乾かすという作業に追われていました。日本茶作りでは摘んだ茶葉は早く製茶しなければいけません。午後も早いうちに摘み終えた葉を一晩中ほったらかしておくわけにもいかないので、作業は大体その日の深夜に行われます。もっと急ぎですぐ取り掛かれば眠気に振り回されずに済むのに、結構時間かかるしなぁとか先回しにしておくと、夜に痛い目を見ます。ま、いつものことです。

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どうしても摘んですぐには時間が取れない場合は、湿らせて数日置いて発酵させて、ウーロン茶や紅茶に挑戦するのですが、新茶はなるべく緑茶で楽しみたいので、尻に火をつけて一連の作業に取り掛かります。

 

緑茶の作り方は、シンプルといえばシンプルで、摘んできた茶葉を洗って数十秒蒸した後は、揉みながら乾かすだけです。

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とはいえ茶工場では大量に乾燥が可能なのに自宅では一気に乾かすのが難しいので、ちょっとずつ蒸しては乾かし、じっくり乾かしでとにかく手間暇はかかるのです。

 

それもそのはず、みずみずしかった鮮やかな緑色の茶葉が、カラッと乾燥させるとすっかり量もなくなって色もガラッと大変身するのです。

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早く製茶したい私は眠い目をこすりながらホットプレートを熱くなりすぎないようにを保って、時々ほぐして揉んで、ちょっと待ってまたガサガサ水気を取って、とにかく完成させてしまうのです。でもたくさんをゆっくり作りたい場合は直射日光に当てずに日陰でゴザの上ででも乾かせばできるみたいです。今回は雨がちだったのもあり急ぎで終わらせてしまいましたが、広く使える場所があれば自然乾燥もいいかなと思ってます。

 

例年はできた茶葉は空いたお茶缶や海苔の缶に入れたり、ジップロックに入れて保存しておりましたが、今回初めてお茶袋を購入してみました。お茶は日光に当たると質が低下するので保存方法は重要です。ガサッと紙袋に入れるなら冷蔵が大事で、例年は冷蔵庫も空きスペースがあったのですが今年はどうも卵や肉で詰め詰めなので、お茶の保存も進化させました。開口部をきちんとシールできれば立派に製品みたいですね。

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世に出すにはあまりにもお粗末な私のお茶ではありますが、透き通りながらトロみもある特別な味です。緑茶は飲む美容液。夜更かしを取り戻すほどの美効果に乞うご期待です。