勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

舟戸の散歩道

今週のお題「紅葉」


晴れた秋ほど散歩欲が高まる季節はありません。いつもの散歩道の秋の顔、日々移ろいゆく色付き具合を楽しみながら、力の強い愛犬に引っ張られるように歩いています。

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いつも同じ散歩道だからこその発見もあるのですが、飯高町でいくつものいい道を熟知するという使命を掲げた私は、未踏の道開拓に乗り出しました。いくら飯高町は自然豊かで素晴らしいところですと言い張っていても、勝手に訪れて感動して移り住んでくれる人は少ないです。興味を持ってくれた人を案内できると次につながるかもしれない。それにはまず自分が歩かなくちゃ何にも始まりません。というわけで行って来ましたよ。

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今年の夏に新しく看板が整備されたのは、飯高町でももう奥の奥、高見山がすぐで奈良県に最寄りの和歌山街道の辺りです。登山道の整備は毎年行われていて、集落の人たちがきれいに保ってくれている道をもっと多くの人に訪れてほしい。ここの歴史探索も魅力的ですよ、との声があって、道沿いに何ヶ所か看板を付けてもらったようです。大きな駐車場はありませんが、山歩き道のすぐ入り口まで車で行けるので、屈強な登山者でなくとも歩ける道なことを確かめに行きました。訪問者の門戸を広げるにはハード過ぎないことは大事だと思いますので、体力不足の私にも無理がないというのは一つの目安になりそうです。

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歩き始めてすぐに五輪塔があります。天、風、火、水、地の梵字が刻まれています。なんかいいな。ここは大化改新で敗れた蘇我入鹿が祀られているところだそうです。歴史の表では葬られた蘇我氏ですが、ここの地域の人々にとっては大きな役割を果たしていたのでしょう。藤原鎌足の世話にはならんという思いをつなぐこの集落では、草を刈るときに鎌は使わなかったそうです。

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少し登ると石の曼陀羅がありました。五輪塔と同じくこちらも梵字が刻まれています。詳しいことは記されていなかったので自学努力するしかありませんが、初期の仏教伝来を示す曼陀羅なのか、途絶えた信仰につながるものなのか。むくむくと興味が湧いてきます。

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その先の岩はなんの表記もありませんでしたが、これも自然とは言い難く、何かあるのかな。きっとあるのでしょう。賢くなりたい。浪漫を求めたい。時間を取られそうな刺激でいっぱいです。

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茶屋跡まで行けば高見山も近いですが、登って下ると散歩でなく登山になってしまうので、この日は林道を使って帰路につきました。櫛田川の端っこ沿いで紅葉見頃の時。近頃カメラに興味津々な長女と共に、ベストショットを探して歩きました。こんなにいろんな色の入る風景はやっぱりこの季節の格別な贈り物ですね。

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三姉妹並んで歩く姿が愛しいです。末娘がしっかり歩くようになって、姉たちもまだ一緒に過ごしてくれる。貴重な時期だと思いますよ。ちなみに息子はこの先で隠れて、驚かそうと待ち構えていました。わぁ、びっくり。

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集落に戻って腰折れ地蔵さんにもお目見えしました。しっかり四十五度曲がった石のお地蔵様がこの村をずっと守っています。また来ますね、とお約束。旅人をご案内できるだけの力を授けて下さいね、とちょっと願望も告白してきました。

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