勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

ちょっとだけ騒ぐにちょうどいい日

今日はクリスマスですね。日本人はキリスト教徒じゃないから云々とか言いながらやはりなんだかんだ大人気です。戦後以来あらゆる楽しみをクリスマスと結び付けてきた歴史の成果はすごいです。お正月もあるのによくやるぜ、日本人、とやや皮肉を垂れながらも、やっぱり避けては通らないあたり、私も素直なものですよ。小さな子を育てる我が家には無事にサンタクロースも来て下さり、家族でプレゼント交換もし、ご馳走は昨日でしたが、ちゃんとノルマをこなした感じです。今年は私が今までより多少忙しくなってしまったもので、じっくりとは準備できなくて心残りですよ。いつまでなのかわからないけど、子供たちが家に居てくれるうちに出来るだけ幸せな日を積み重ねていたいと願うのです。


上の子がもう五年生なので、今年は出会う母たちとの間で例年より余計に「サンタさんいつまで?」の話がありました。そろそろ卒業な子もいるようで、魔法が効かなくなってくる年頃なのでしょうか。何を隠そう私は中学一年生まではしっかり信じていた人で、夢が破れたあたりから急激に反抗期に突入した記憶があります。四年生の時に隣の席の子が大人ぶって「いないって知ってた?」なんて話しかけてきましたが、その子はいい子にしてなかったから見捨てられてしまったんだと本気で哀れんだものです。リクエストは親には言わずにこっそり靴下にメモを入れておいてもちゃんと届いたのですから。冬の空を見上げるのが好きなのは、小さな頃のワクワク感が今でも残っていることも理由の一つですね。


夢を信じる力というのは思っている以上に子供を守る力になります。中にはサンタクロースなんて子供をだますのは嫌だと感じる人もいるようですが、親子の壮大なごっこ遊びなので、だますとはまるで違うのだと思うのです。ちゃんと可愛がられている証拠としての、第三者目線のサンタクロース。親もなんだかんだ子供を可愛がっている証としてのサンタクロース。商業主義に乗せられすぎな感はありますが、親子の幸せな時間を記憶に焼き付けていく、すごいシステムですね。


クリスマスはもともと子供の誕生物語で、父母と天使と贈り主がいました。

クリスマスのものがたり (世界傑作絵本シリーズ)

クリスマスのものがたり (世界傑作絵本シリーズ)


迫害や野心の歴史がしっかり記述されている物語なので、子供を甘やかし、大人が騒ぐ現代のクリスマスとはイメージがかけ離れるのですが、どんな状況下にあってもどんな子供であっても、祝福されるのだというメッセージはあります。なので私は毎年この物語の人形を飾るのです。

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本来の飾り方は、12月1週目に土台と石だけを置き、2週目に葉っぱなど植物を添え、3週目にやっと動物を登場させます。いよいよ4週目にマリアとヨセフ、天使、羊飼いを出し、クリスマス当日に赤ちゃんを誕生させるという、アドベントの役割を果たす人形セットのようです。東方の三賢人はその後かな。うろ覚えですが。


その話を聞いて一年目は出来るだけ忠実にろうそくとかも飾ってやってみたのですが、だんだん出し始めが12月1週目に間に合わなかったり、早くズラっと並べたい誘惑に勝てなかったりで、まとめて出すようになりました。子供たちが時々静かに遊んでいる様子も好きなので、本来とズレるやり方でもいいのかなとこれまた日本人らしく許容しているのですよ。


それでもクリスマスの日はどこかに転がってしまった赤ちゃん人形を母の手に戻してやります。そしてなるべく穏やかな気持ちで、子供たち自身の誕生を思い出しながら過ごしたいなと思っております。今年も完璧ではないけれど、わりかしゆっくりとちょっとばかし騒がしく、待ち望んだ日が過ぎました。もうプレゼント隠さなくてもいいし、いい子にしてなさいとすごまなくてもいいし、気楽に年越しができそうです。


沢山の子供たちにとって、認められていると信じられた日であるといいなぁと願います。より多くの大人たちにとって、ほんわかする出来事に遭遇できた日であったらいいなぁと希みます。これから生まれてくる子たちにとって、なんだかんだ楽しそうだなと希望の持てる日であったらいいなと真剣に望みます。一番陽の短い季節が、ちょっとでも輝いておりますように。