勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

飯高のとっておき食は食材だけにあらず

もう一月前になりますが、三重県の食についてプレゼンの機会があってから、このテーマについて何度も何度も考察を繰り返しています。実際のプレゼンで話した内容は、移住希望者向けイベントだったこともあり、自給率70%の亀成園の食に関わる話がメインで、飯高で食を仕事にしている人々の紹介を加えて半時間お話しました。参加者が奮わず小さな会になってしまい、宣伝に猛反省することになりましたが、改めて私が三重県飯高町に移住して、兎にも角にも積み重ねてきた食生活はなんと豊かで旨い暮らしなんだろうと、前向きに振り返ることができました。是非今後の仕事にも活かしていくべき話です。


赤黄緑の食をとりあえず網羅している暮らしがあると、どんな未来になっても多少安心して生きることができます。どんなに経済力があってもないものは手に入れることはできないので、自給率を高めようと努力することは後回しにできることではありません。その他にも地域の食材として、こんにゃくがありクレソンがあり、キノコにお茶にお米も美味しい飯高町。たまたまなのにこんなところで暮らせる幸運を再確認しました。


その時は触れることができなかったのですが、三重県の食生活が豊かだなと思う理由の一つに、調味料が美味しいことがあります。三重県産の米油、九鬼産業のごま油、伊勢醤油や伊賀醤油、ポン酢や味噌も県内で賄うものが一番美味しいのが三重県です。あまり知られていないですが、日本酒が作られていて、糀も作られているので、それによって美味しい醤油や味噌が仕込まれます。名もなき和食が好きな身には、醤油と味噌が美味しいというのは何より嬉しいことなのです。


粉物文化圏の大阪から移ってきた身ではありますが、ソースにそんなに執着はなく、濃いめの味付けは醤油と味噌で事足りるようになりました。松阪鳥焼肉も専ら味噌ダレで頼むし(塩も選べるのですが、標準は味噌ダレなので断然早いのです)、おうちBBQでも味噌ダレを作るようになりました。


美味しい味噌とみりんで作る自家製味噌ダレに大活躍するのが、飯高特産のとっとき味噌です。

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色は豆味噌の濃い濃い色で、他の豆味噌とは一線を画した風味があり、見た目ほど辛くはないのでとっても使い易いスーパー味噌なのです。三種類の麹を使ってあり、何度も混ぜて混ぜて仕込む手間ひまかかったお品なので、それなりのお値段がして購入をためらうこともありますが、いつものお味噌汁に少し加えてもグレードアップするし、焼きおにぎりや里芋に塗ったり、ハヤシライスやチーズ焼きの味付けに加えてもぐんとまろ味、深みが出て、かなり愛してしまうのです。


特産品としてはこのとっとき味噌を使って既にご飯のお供にしてしまった、とっとき焼きネギ味噌のほうが人気です。ピリ辛でご飯が進むことこの上ないので、道の駅に立ち寄ったら購入していくというファンも沢山いるみたいです。

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町の人口が減っているので、当然全盛期に比べたら出荷量はだいぶ減っているみたいですが、飯高町のとっておきをつなげていくために私にできることがしたいです。ゲストハウス亀成園が無事オープンしたら、朝ご飯は卵かけご飯ととっとき味噌のお味噌汁で、お客さまにフルパワーのエネルギーをチャージしてもらおうと考えています。三重の、飯高の豊かな食事をほんの少しおすそ分け。ここから新しいニンマリが広がって、また豊かな食がつながっていくことが私の野望です。


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