今週のお題「遠くへ行きたい」
未来への旅チケットなど販売されておりますが、いつ行けるようになるのかわからない中では旅計画も進みにくく、観光業界はお先真っ暗でしたが(きっとまだまだ)、それでもそろそろ再び旅をすることを考える時期になったのではないでしょうか。
混まない手段、混まないところ、騒がず楽しい旅を求めて情報戦が盛んになっているのかもしれません。そんなところに当てはまる松阪市飯高町のゲストハウス亀成園は、2020年6月1日から再開してやっと本格オープンです。
大規模な情報戦にはのれておらず、たいした宣伝もできていないままですが、先駆けて中日新聞さんの地域誌面で紹介してもらいました。
都市部からの予約はまだちっともですが、地域の方々に知ってもらうにはよい機会になりました。県外から来る人に怯えていた地域ですが、そろそろ固まった心をほぐして、なごやかな交流が増えたらいいなと願います。
大阪から三重県の山間部へ移住してきて丸4年になろうとしています。それ以前は海外暮らしをしていたこともあり、その前に自転車放浪癖もあったので、いつも旅することを考えていました。様々な気候や文化に触れたくて、なるべく多くの国へ行こうと思っていた時期もありました。旅のために日常をやり過ごす。そうして暮らしていた時期から、旅をするように暮らしを楽しむようになったのが現在で、地に足がついてしまって、今度は旅人を迎える立場になりたいと思うようになりました。少しずつ少しずつ、香肌の良さを広める人に育っていきたいです。
と先に忘れずに宣伝しておきましたが、旅人心を忘れてしまったわけではありません。山に暮らしていると海に行きたくなるし、楽しく前向きに生きる試みをあきらめない人にはいつだって会いに行きたいです。なのですが、近頃はもっぱら三重県のあちこちにばかりアンテナが向きます。
そんな中でも特にくすぐられているのがここ
漁師のアジト、として団体貸切のみの広々施設です。家族旅行には不向きですが、研修合宿などで利用できる機会がないかウズウズしていますよ。
それから三重県の南の端っこのこちら
箕面生まれの私はかなりの滝好きで、学生時代の自転車旅のコンセプトの一つは滝でしたが、滝のすぐそばで泊まったことはまだないのです。登山も水のきれいな場所を求めて行きますが、水のすぐそばではテントを張りません。現在暮らす亀成園では増水時など一日中川音がしますが、滝とはまた違いますね。滝を子守唄に過ごせる場所が三重県にある。これかなり嬉しいことです。
核家族で鶏と犬がいると一晩家を空けるのは並大抵ではありません。親がどちらか留守番すればいいのですが、一人で留守を守るのも一人で四人の責任を持つのも、どちらも結構大変です。
そのうち子供が高校生くらいになって、一緒に行ってくれなくなったら旅熱は復活できるのでしょうか。いつも誰かがいない家、になるのかもしれません。
遠くへ行きたい。風を求めて。心を弾ませて。
混雑していなくて、拒否されていなくて、ゆっくり息ができるところ。
そんな場所はきっとまだまだ沢山残されています。そんな場所が大事に楽しく守られていく、その一つになりたいですね。