勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

アマゴの稚魚放流

子供たちの通う飯高町の香肌小学校では、毎年川にアマゴの稚魚を児童が放流する体験をさせてもらっています。例年5月に行われるので今年は中止が危ぶまれましたが、なにせ少ない児童です。広い川です。ソーシャルディスタンスをきっちり保って、梅雨入り前に無事行われました。私はその日は毎年外勤があって見に行けなかったのですが、今回初めて田んぼの草取りの合間に見学することができました。先に着いて川原に降りると、まあ美しい風景です。

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アマゴは綺麗な川にしか生息しないので、アマゴが育つ川を守ることは環境保全教育にあたるそうです。それでダム管理者の方も来て、釣具店を展開する川遊びのスタッフも来て、釣り専門チャンネルのカメラマンも来て、アマゴを沢山積んだ漁業協同組合の面々も来て、散らばって児童を待ちました。

 

一、二年生五人に四年生三人の八人の児童に教員は三名、他に集まった大人は何人になったのか。ぐるりと見守られて、児童は元気よく挨拶をし、話を聞いて、いよいよ放流です。

 

一人一人の前にアマゴの稚魚が五、六十匹入ったバケツが配られ、川岸に運びます。ヌルッとした小さな魚がウヨウヨ泳ぐのをみて、可愛い可愛いと大喜び。出会って早速放すのは惜しいけれど、大きく育ってね、また会おうね、とメッセージを伝えて放流していきました。

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大きな川に放されたチビたちは、すぐに泳いでいくのもおり、岸近くに固まっているのもいます。一匹でスイスイ行くより何匹が集まっています。ちょうど二年生は国語で『スイミー』の勉強が始まった頃。小さな魚たちの姿を目に焼き付ける活きた学習になりました。この日は本当に川が濁らず澄んでいたので、放したあとも裸眼で稚魚たちを眺めることができました。

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その後の質問タイムではまた盛り上がりました。どのくらいで大きくなるのか、メスとオスの見分け方、どんなところに潜んでいるのかなどなど、知りたいことを次々聞いてくれました。オスは成長するとアゴが出っ張ってくるそうですよ。

 

このアマゴ稚魚放流は四年生までの体験です。五、六年生は釣り体験をします。漁業協同組合が協力的な学校とはなんと恵まれたことでしょう。

他に先生方の撮られた写真がまた小学校のブログにアップされるはずです。私も待っています。よかったらチェックしてみて下さい。

 

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