勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

児童とジャガイモ

 昨年度から子供たちが通う小学校において、図書ボランティアの他に畑ボランティアとしても活動しています。今年度は更にコミュニティスクールコーディネーターという役割も回ってきて、わらじの数が増えました。切り替え上手ではない私には役割が多いのはしんどい時もありますが、学校を盛り立てていくためにできることがあるのは有難いです。保護者であり地域の人であり本好きな人として、出入りし続けていきます。

 

 さてその畑ボランティアの役割として、学校菜園での野菜作りがあります。水やりや土づくりや草取りなど、児童・教員・ボランティアで協力して行っているおかげで、今年はじゃがいもがたくさん収穫できました。食いしん坊を抱える親にとってジャガイモほど優秀な野菜はなかなかありません。レパートリーを指折り数えてしまいますね。

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今回収穫できたのは、小粒大粒、少し緑になってしまったものいろいろです。品種は男爵とキタアカリでしたが、バタバタの作業だったこともあり、あれよあれよとごちゃませになってしまいましたよ。この収穫に至るまでは梅雨の季節なのでいつ掘れるかやきもきし、猿に先を越されないか冷や冷やしました。ボランティアたちの都合が付く日もそうそうないし、子供たちの空いた時間はいつだろう。先生方と一緒になんとか日にちや時間を調節し、参加できてよかったです。少し前に猿に狙われながらも、予想以上の掘り出し物になりました。こげ茶色の土の中から黄土色のジャガイモが出てくる喜びは、何度目かでもいつも極めて嬉しいものです。子供たちは大きな芋には大歓声、小さな芋にもほっこりし、変な形の芋にも発見の喜びがあり、ずいぶんにぎやかな収穫になりました。

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なにせ児童の少ない恵まれた学校です。掘っても掘っても取り分はあります。てきぱきと仕事はしながらも呑気に掘れる収穫は小規模校ならではだと感心しました。上級生はジャガイモの姿が見えると一年生に掘らせてあげたり、下級生を見守りながら草取りをしたり、下級生が飽きてきたら堀残しがないか探したり、大人顔負けの立派さです。

 

我が家は長女が二年生のときに転校してきてもう四年が過ぎたので、現在六年生です。なので今の上級生は1、2年生のときから知っており、小さいイメージが抜けません。それなのにきちんと上級生になっており、先輩たちに優しく世話を焼いてもらった分、ちゃんと下の学年に世話を返すことができている姿に触れて、また感涙しそうになりました。お兄さんお姉さんも愛しいし、明るく元気な小さな子たちも可愛らしい。小学校がこんなに大切な場所になるとは、なんとも幸せな役回りです。

 

さてゴロゴロ掘ったじゃがいもは、児童の家庭にその日に分けて、給食でも使ってもらい、夏のキャンプ(無事に実施できるのか一抹の不安はありながら)にも残しておきますが、それでも余剰分がありました。この活動は地域と共に取り組んだコミュニティスクールの活動ということもあり、今年から飯高の道の駅にある直売所で販売できることになったのです。既にタマネギは販売しました。

 

今回は5,6年生が中心となって仕訳して、ラベルを作って、スクールバスで10キロほど離れた道の駅へ。関係者用の搬入口から入り、生産者専用の帽子をかぶって、バーコードラベルを出して貼り付けて、売り場へ。

私は同行してはおりませんが、同じところで卵を売っているのでイメージ記述です。あとからちょうと通りかかったので出荷したての商品にお目にかかることができました。

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全部合わせても20袋程度のじゃがいもです。知り合いに伝えるだけであっという間にはけてしまうでしょう。でももっと未知の人にも知ってほしいですね。地域の新聞にも活動が載せてもらえるようです。保護者や教員だけでなく、地域の人や圏外の人、たくさんの人に応援されて育つのが小さな学校の児童です。本分と言われる勉強をこなし、農の活動をし、商まで学ぶ。子供たちの頑張りは根強い力になっていきます。

 

さてこちらもじゃがいもが回ってきたので、ありがたく命にかえなければいけませんね。バター焼きに肉じゃが(肉なしのときもある)、きんぴらに酢の物、じゃがピザやベーコンと一緒にスープにするのなんかが定番ですが、年に三度くらい作るポタージュが次女の大好物です。たまには手をかけて冷やしポタージュ。パセリは畑に残っていたかな。おなかが空いてきました。