勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

博物館で昆虫採集

あまりに暑い夏ですね。気候は徐々に砂漠化していくのかと行末案じられます。亀成園は山間地域にあるのでヒートアイランドで蓄熱する都会よりは過ごしやすいはずですが、畑作業や草刈り、朝夕の散歩など外で過ごすと噴き出すように汗が出ます。幸いこの夏はまだ台風もなく畑は平穏です。たっぷり夏野菜を食べてたっぷり汗をかくのは健康的な過ごし方。午後は川に飛び込んで一気に身体を冷やせば最高ですね。

 

とはいうもののたまには冷房の効いた建物で過ごすのもありだろうと、博物館に行ってきました。なにせ私は博物館や美術館という物がとても好きな人種なのです。人によっては睡眠薬にしかならないミュージアムをせっせとチェックしてはワクワクしております。家族みんなが喜んで付き合ってくれるわけではありませんが、津市にある県立博物館であるMieMuは広々とした建物だけでも楽しいし、三重県のバラエティに富んだ地形に暮らす生き物や歴史などの常設展のほか、三重県の自然にちなんだ展示を数多く行なっている魅力ある博物館です。そしてここには保護されたオオサンショウウオもおります。好きな生き物の一つなのですよ。亀成園からは高速使わずに1時間半ほど。好きな場所なのになかなか足を運ぶ機会がなくて、クジラの展示を理由に久々に訪れることができました。

https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/

 

以前訪れたときはまだ三重県のことをよく知らず、なんとなく見ていただけの展示、今回どれだけ深く理解できるか楽しみでした。

 

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けれど予定が予定通りに行かないことに楽しい価値があるというのが実際に出かけてみる面白さです。この日博物館で夏休みイベントのスタッフをやっていた知り合いがたまたまいたため、流れるように急遽昆虫採集に参加することになりました。完全に流されたわけなのですが、昆虫の先生指導のもとでの採集と観察はとても楽しくためになったので、この日に訪れたのが正解でした。

 

亀成園の息子はなかなかの虫博士で捕まえるのも上手です。夏は毎日カブト虫を戦わせ、バッタ類を瞬時に見分け、トンボやイナゴで秋の訪れを感じる昔ながらの風流といっても良い育ち方をしております。

 

博物館の敷地内にある観察用野原には夏の虫がたくさんおりました。木に止まっているセミ類、草むらのバッタ類にトンボや蝶々など、大人も子供も支給された大きな網を存分に振り回して虫を集めていきました。

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セミは木の高い位置で見つかるので子供の背では採るのはなかなか難しいです。先生の秘密兵器は小さいけれど伸縮する優れものの網なので、目の前で次々に捕まえてくれました。アブラゼミクマゼミがどんどん溜まりました。

トンボや蝶々は虫かごに入れるとバタバタ羽を傷めてしまうので、三角の紙に包んで保管します。私も必死でトンボを二種捕まえましたが蝶々はヒラヒラ逃げられっぱなしで苦労していたら、娘があっさり捕まえておりました。視力や反射神経の差が出ますね。

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そんなこんなで四十分ばかり暑い中虫捕りをしてヘトヘトになりましたが、博物館に戻ったら図鑑で調べ学習です。ハンディサイズの図鑑が幾つも用意してありましたが、下の2つは特に使い易かったので「欲しい物リスト」に追加です。

 

ひと通り調べた後もお話があり、虫がよくいるのは林の中よりも開けた野原であることや、セミの抜け殻から性別や種類を見分ける方法など、なんとなくの虫好きには有意義な機会でした

 

足を運ぶところにはチャンスがある。予定を立てながらもふらりと流れになる軽さが好きです。もちろんその後空腹に耐えながらも展示を見て、断片的な三重県の姿がだんだんつながったきました。近年の気候変動などによって、生態も歴史の流れも変わったいくのだろうけれど、保存や研究を続けてくれている博物館というのは本当にありがたいです。

 

また次に訪れるときは自分なりのテーマを決めて、じっくり眺めてみたいです。