勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

どうして三重でワ―ケーション?

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都会の人々が働き方、生き方を変えるのにワ―ケーション環境がもてはやされているということで、地方は頑張ってワ―ケーションニーズを満たそうとしています。なにせ地方は過疎少子化高齢化です。働き盛りの若い世代がおらず、田園風景が荒れて大規模ソーラーパネルになっていくのを指をくわえて見ながら衰えていくしかないなんて嫌なので、なんとかして若い世代を呼び込みたいのです。若い世代が何を求めてどう動くのか。その流れに乗るために何ができるのか。

 

答えは一つではなくて、漠然と若い世代とくくらずにもっと見極めて多角的アプローチをしなければならないのでしょうが、政策が動くのにはキーワードが必要です。

「ワ―ケーションを誘致しての移住促進」が動き出しました。

 

そして立ち上がったのがこのサイト

workation.pref.mie.lg.jp

 

三重県でワ―ケーションをするモデルプラン

Wi-Fi環境が整ってワーカー受入に好意的な宿泊施設

・通信環境に優れて研修なども行えてコワーキング可能なワークスペース

・ワーク以外のおすすめアクティビティ

・三重の暮らしってこんなかんじ

 

上記5視点を軸に、三重の各施設が紹介され、リンクするようになっています。

 

ここに亀成園も載せてもらっているので紹介しておきますね。

workation.pref.mie.lg.jp

 

代表写真を雑誌NAGIさんに頂いた画素数の高い、プロ目線の写真にしたおかげでクオリティ高く見えます。ありがたいものです。

 

「三重 ワ―ケーション」で検索してもまだ出てこないサイトですが、このサイトを活用して、三重の尽きぬ魅力に夢中になってくれる人がいることを願います。

 

さて、ここまでは三重がこうなってほしいなという流れなのですが、どんな施設があっても、どんなに誘致を欲していても、動くのは都会の人たちです。ゲストハウスも農業体験も移住促進も山村留学も、都会の人の動きがなければどうにもなりません。農村自体が平和に生きていくには都会とそんなにつながっていなくても大丈夫なのですが、人を誘致したい場合はのほほんとしていられないのです。見込みのある人にどんどん通って頂きたい。そして仲間になってほしいのです。

 

三重でワ―ケーションをして、あわよくば農村仲間になってくれる人は一体どんな人なのでしょうか。

まず、ワ―ケーションを必要としている人でイメージするのはこんな人たちです。

 

1.十分に金も地位もあるエリート。バケーションしながら会議に出席。プールサイドで最新ニュースや株情報をチェック。保養先のオーナーであることも。

 

2.世界を飛び回りながら息抜きも必要とするバリキャリ。エステしながら電話で指示。ロハス的食事をとりながら資料作り。バカンスは話題のためと美容のために。

 

3.売れっ子クリエイター。旅先の風景や接した素朴な人たちからインスピレーションを得るのが尽きぬ創作エネルギーの秘訣。若者ブームの仕掛け人。

 

私の貧しい想像力ではこんなかんじです。なにせバケーションワークってどうにも特権的イメージがあります。バケーションなんてずいぶん縁がないものでね。旅に出たらとにかく旅を満喫し、日常は必死で働くのが庶民のあるべき姿だと思うのに、しれっとバケーションに出ていながらも仕事を続けているなんて、どうも恵まれている人たちのようにしか思えない。ああ、ひがみっぽくなってしまいます。

 

けれど今の時代はワ―ケーションニーズはそんなに特権階級だけのものでもないのかもしれません。むしろ旅先でも仕事とすっぱりとは切り離れられない多くの人が通信環境の有無や速度で出先を決めているのでしょう。もしかして私とて無縁ではなく、キャンプしながらもゲストハウスの予約管理はしたいし、ブログは書きたいと思うのでしょう。もしかしてもう少し仕事が安定すればワ―ケーション向き?なのかもしれません。リモートで家畜管理ができればね。そして家畜管理をしなくていい多くの人は、もっと気軽に旅に出れて、そこで仕事ができるのでしょう。特権階級じゃなくとも。

 

そこまでいって、もう少しワ―ケーションする人のイメージをふくらませてみます。

4.マーケティング担当者。情報集めや分析はオフィスにいなくてもいい。

5.会計士や診断士など〇〇士の仕事の人。送られてきたデータを分析するので場所を選ばない。対面しなくていい。

6.広い意味での物書き。正業でも副業でも。

 

うん、こうして考えてみると1~3よりは近い人になりました。場に縛られずに仕事ができる人って思っていた以上に多そうです。何も皆が皆、店をもったり園をもったり田畑をもったりしているわけではなくて、決まった場所に通い続ける必要があるわけでもないですからね。そんなことも昨年度までは覆い隠されていたのですが。

ほんと、職業って星の数ほどあって、それでも人の数よりは少なくて、いろんないろんな立場の人がいて、求めるものがいて悩みがある。当たり前のことだけど、どういう人がお客様になるのかを考えるきっかけがあると、目からうろこがポロポロ出て、役得です。

 

そんな星より多いような人の中で、日本の他のどこでもなく三重で、亀成園にワ―ケーションに来たらいいなと思うのはどんな人なのでしょうか。

 ・週4くらいはオフィス勤務だけれど、とにかく子供に自然体験をさせたい需要があって、休みの日+1日くらいは持ち場を離れられる人

 とすると漠然としてしまったので、もう願望丸出しにしてみます。

 

 ・画家

 ・作家

 ・山菜料理研究家

 ・昆虫学者

 ・易者

 

一体何を考えていたのやら、台無しになりましたね。会いたい人はこんな人たち。芸術家にぴったりの場所だと思うのです。でも芸術家が「ワ―ケーション 三重」なんて検索するわけないとも思うのです。彼らにたまたまではなく必然的に目に留まるような仕掛けを、真剣に考えていきたいですね。会いたい人が来てくれる。亀成園はそんな場所になっていかなくっちゃ。