少し前になりますが、子供たちが進級・進学してから最初の授業参観が滞りなく行われました。4月の保護者ノルマをこなした感が大きくてほっとします。
去年から保育園は参観もなくなり、園に出向くことも激減しましたが、小・中学校は小規模を活かして、開校している限り、行事も短縮や変化しながらも行われております。勿論マスク着用で検温を徹底し、ソーシャルディスタンスを保つことや、調理や食事を共にしないなどの制約もありますが、保護者同士で会う機会も貴重なので、ありがたい参観です。
松阪市はGIGAスクール構想を今年度から取り入れ、既に全小中学校で一人一台のタブレットが貸し出されて、新しい授業スタイルになっています。GIGAスクールについては私もまだ自分の言葉で説明できる段階ではないのですが、否応なしに動いていく時代に巻き込まれていることをヒシヒシと感じます。どうせなら、尻込みせずにがっつりつかんでいきたいですね。 下記リンクからPDFファイルに飛べます。
今回の参観は早速、タブレットを使った授業が見れるという参観でした。
子供たちは当たり前のように使っているらしくても、大丈夫かなと心配するばかりの親にとっては大事な機会です。
3人の子供がそれぞれ特徴的な授業風景を見せてくれたので、お得な初年度。
まずは3年生です。こちらはタブレットはなしですが、同じ教室の前と後ろの黒板を用いて同時に学年ごとに別の課題に取り組むという「渡り授業」での国語でした。それも今年度は2、3年生の複式学級です。進路がずいぶん異なるのに同時にこなす先生の力量を目の当たりにできました。
ここの小学校は複式学級になって以来国語は渡りで行われており、子供たちには当たり前なのですが、外部から見るとやっぱり珍しい授業スタイルですね。児童は授業を先生に任せっぱなしにせず、半分は自分たちで進めていかなければならないので、本当に力が尽きます。三年生の息子は「なるべく楽をしたい」願望の塊なのですが、学校での授業中はよそ見することもあまりなく、集中して取り組んでいました。
※何度か机から物を落とすことがあったので、あまり褒められた姿でもありませんでしたが、それでもまあ頑張っておりました。
中学一年生は新時代の英語授業でした。
英語の先生が若いこともあって、授業内容が全部英語で行われていました。発音の授業でしたが、私の頃のように
「Fは下唇を血が出るくらいまで噛んで、さあ、エッフ!みんなでエッフ!」
「Thの発音は舌を出して血が出るくらい噛んで勢いよく引っ込めて、ッッッス!つば飛ばしながらッッッス!」
ではなくて
「(英語で)よく見てな。F,F こんなかんじ。Uはウじゃなくてア。こんなかんじ。やってみて。いいねぇ」
親世代はみなぽかんとして廊下でこしょこしょ話をしているという、まあ褒められた姿ではなかったですが、無理もないですね。中学生の子供たちは英単語はわりと知っていて、たくさん発言しながらテンポよく授業が進んでいき、最後の方にI-Padの登場です。一人ひとりI-Padに発音を判定してもらうという使い方をしておりました。これぞGIGA?
英語の習得はとにかく量が要り、時間がかかります。基本のうちから絶対的に英語の量を増やして、若い脳に溜めていく学習スタイルは、良い影響が出てくると信じていたいところです。とにかく苦手意識を付けないように、楽しみと喜びのある中学校の勉強になってほしいものです。
前後しましたが、5年生も英語の授業でした。こちらは6年生との合同です。
中学生は先生だけマスクではなく口の見えるフェイスシールドで生徒はマスクだったので、発言できているかはわかりにくかったのですが、小学生は英語の授業はみんなフェイスシールド着用です。より小規模校の強みが活かされています。
授業のテーマは
”What do you want for your Birthday?"
"I want 〇〇."
でした。それぞれ誕生日にほしいものを考えて、友達と質問し合って後で友達のを発表する活発な授業でした。先生も児童もめちゃくちゃ日本語混じりながらも、一所懸命考えて交流して発表して、と、ほほえましい風景でした。
ちょうど5月になると娘の誕生日があるのです。
次女は誰に似たのかいつも控えめで、いつもなかなか欲しいものが決まらず「靴下が破れたから欲しい」というような子です。「上靴がきつい」とか。
誕生日に子供を特別に祝ってプレゼントを渡すのがいいかどうかは熟議の必要があるかもしれませんが、うちは本人が生まれて育ってくれていることを改めて寿ぐ機会としているので、それなりに整えてあげたいところ。
さて、"What does she want for her Birthday?"
New house,new game, a cat (それも希望は高級猫の代名詞であるロシアンブルー)といった友達の希望が次々出る中、次女の答えは
"I want a blue camera."
でした。
う、なんというか 微妙に難しいリクエストになりました。
あるにはある。でももうキッズカメラでは物足りないし、本格的なカメラはなくす未来しか見えません。或いは壊す、水没、使い方がわからずわめく。
しっかり者だけれどある側面ではものすごく子供子供している娘にカメラを与えるのは正直気が進まないのですが、姉が使っているのでうらやましくて仕方がないというのもわかってしまいます。
最近ではキッズカメラも性能が上がっているような気がするし、何を撮りたいのかは定かではありませんが、子供目線の写真って時々とてもいいことがあります。大抵はブレているし考えなしがそのまま出るし、なかなかいいものはありませんが、それでも。
もし子供が思春期になってあまり話をしてくれなくなっても、時々撮った写真を見せてくれたらどんなに垣間見えて安心するか、とも思います。うーん、カメラねぇ。どうするかねぇ。
英語の授業で出たリクエストに忠実に従ってあげるべきが、もう一度復習を兼ねて問うてみるか、親の仕事は時にすごく時間がかかってしまうものです。
"What do you want for your Birthaday near soon?"
すぐ見える写真としてチェキもあり? 授業参観後の課題がまだ終わりません。