勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

風力発電を学ぶための貼り付けいろいろ

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風力発電事業について、概要や懸念事項、他地域での活動など今までいろいろと見てきました。もちろん網羅できているわけではないし、情報の偏りはありますが、縁のあった記事が今の自分に与えてくれた気付きは大きいです。

私ももっとまとめて書けたらと思いながら、分散してしまったり、書き濁してしまったり、筆の未熟さを感じています。わかりやすく書き残してもらっているページは本当に参考になるので、敬意を込めて貼り付けておきます。

 

基本的な考え方はこちらがわかりやすくそれなりの情報があるかな。

一般イメージが広がっていて、これからも広まりそうに記述してあります。

enechange.jp

 

なんだかエコなイメージがあったけど現実は?実際に起きてみないとわからなかったのかと恐ろしくなるにはこれが効きます。土砂災害然り

no-windfarm.net

 

こちらは住民目線での話

 伊賀の風の庭さんというところのブログです。同じように降って湧いた大開発(という名の自然破壊)に住民がどう動いてどうなったか。非常にわかりやすくまとめてくれていて、大好き。

fuu.life

 上からも飛べるのですが、

実際に出された意見書はどのようなものがあるのか、それに対しての回答も公開されています。意見書に目を通して涙し、心ない回答に憤怒するという忙しいことになるのですが、冷静に目を通すのはとても参考になります。

(仮称)ウインドパーク布引北風力発電事業についての意見と事業者の見解

 

風力発電は誰のもうけになるのかという別の視点もあります。私は苦手意識の高い話ですが、この大掛かりな工事が必要な事業が本当にビジネス価値のあるものなのか、立ち止まるきっかけにはなります。投資価値がないビジネスならそれを行うのは他の目的があるはずで、工事がしたいだけなら山を崩す理由にはなりません。

www.tainavi-pp.com

 

苦手分野を考えると顔がゆがむので、好きなことを。

こちらは野鳥それぞれの種について参考になるので、固い内容だけど大事だなぁと思っています。風力発電に際して、鳥の身になって考えたら鳥肌たちますね。ギャグ挟むつもりはなかったけど、けっこう鳥は肝になることもあるので、取りこぼさないよう貼っておきます。

風力発電野鳥に与える影響のまとめ

 

 

ここからは私の吐き出しです。

全国にも、世界中にも、もういい加減にしてよというほど、同じように苦しんで立ち向かってきた人々がいます。でも自分もその境遇になるまであまり気付いて来ませんでした。クリーンエネルギーを謳いながら大規模ソーラーと同じ臭いがして好みでないなと直感的にいい印象がなかっただけで、ずっと関わることもないと避けていたのです。反省しかありません。そして飯高町が狙われるとは思ってもいなかったのです。勝手なものですね。

なぜこんな険しい山々に囲まれた場所が狙われたのか、業者は何がしたいのかはいまだにわからないと言っておきますが(工事費かさみそうですし、まず工事危険)、それだけ山の価値は経済的には低くて扱いやすいと思われたのでしょう。人の少ない山の奥ならだれも気にしないだろう。とにかく建設して事業にしてお金集めることだけで、あとの事なんて考えていない。そんなうわっぺらな思考の人に目を付けられる程、この地域や狙われた地域は価値がないのでしょうか。

 

そんな馬鹿な!です。事業者や関わる人たちはは知らず気付きもせず、もしかして多分貧しい命の体験しかしてこなかったので、経済価値だけですべてが決まる勘違いを犯しているだけです。勘違いというかほぼ犯罪なのですが、法律上では人と他の生き物は全く違う扱いなので、ヒト優先にしても犯罪にはならないというだけの話で、命の冒涜であることは間違いないです。

 

されどそれも可哀そうな話です。

今回の話は風力発電だから問題であるのではないのです。

「生態系豊かな森林を壊すことに警鐘を鳴らさなくていいのか」という話です。

 

香肌峡の自然環境は豊かです。と言っても遠く離れた人たちがありありと想像することは難しいですが、珍しい生き物が数多く棲息していることが報告されており、モリアオガエルが居るとかオオダイサンショウウオが居るとか聞けば、「おっ」となる人も少なくないでしょう。やっぱりマニアックかしら。クマタカのほうがメジャーですね。それよりカブトムシやホタルの川で押すか、カモシカとクマで身近に感じてもらうか。

古いデータですが、流域の自然環境についての報告があるので貼っておきます。

真面目なデータが好きな方、生き物好きは興奮してしまうかも。

https://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/gaiyou/seibi/pdf/kushida-4-2.pdf

 

そして香肌峡の水は美味しいです。つい昨年度に井村やから商品化もされました。私たちがいつも飲んでいる水とは異なりますが、目と鼻の先にある会社が深く関わっているプロジェクトです。これも山が崩れたら台無しになると思うとゾッとします。

www.imuraya.co.jp

 

私はこの山を壊す計画についての恐ろしい話を、松阪市大台町にある間違いなく世界でもトップクラスの豊かな自然環境を、心惹かれる人にもっと発信するきっかけにしていきたいです。移住5年目の私よりうんと前から香肌峡のファンである人は大勢おりますし、今回の話を聞いて駆けつけてくれています。住民だけでなく近隣の人々にも安らぎや癒しを与えてくれる自然環境を、漠然とした電気エネルギーのため(実は電気のためでもない)に壊すことに憤りや深い悲しみを感じて動く人が住民の他にもたくさんおります。

亀成園を訪れてくれるお客様も、

「山河に囲まれてゆったり過ごしていると子供の頃田舎で過ごしていたことを思い出した」とか

「懐かしい気持ちがした。すごくよく眠れた」とか

「何もかも美味しかった」などコメントを残してくれる方がいらっしゃり、この自然環境はその方達や未来のお客様にとっても、容易に失われてはならないものです。

 

反対運動をしているのではないのです。

反対して退かせることが目的でもありません。

ゴールはもっと先。

香肌峡の自然に囲まれて、豊かに楽しく生きていく人々をもっと増やすことをいつだって描いています。最近は雨続きで川遊びが進んでおりませんが、清流につかって山々を眺める贅沢は、電気や銭では到底叶いません。

つべこべ言わず飛び込め―!

事業者も投資家も国の真ん中にいる気の人たちにも、飛び込ませてあげたいですよ。