勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

久しぶりに風力発電の話です

夏に連続で書いていた、飯高地域の風力発電計画のことなのですが、実はまだまだ続いていました。8月末までにたくさんの意見書が届けられ(出して下さった方々、声を挙げてくれて本当にありがとうございます)、三重県知事からの「抜本的見直しを」という意見が出され、日本自然保護協会から反対意見が出され、環境大臣や経産大臣からも「中止か抜本的見直し」との意見が相次ぎました。

 

風力発電については、noteに専用アカウントで書き続けています。私個人というより仲間たちの意見を集めたりで主張をぼやかしながらなのでとても気を遣いながらですが、ぽつぽつと動きを発信して、未来を描いています。

note.com

 

そう、続いていたのです。あの話。新聞に「中止!」を謳った見出しが何度も出たので多くの方はもうあの話はなくなった、よかったなぁ。という感想もあります。よく読めば「中止を求める意見が出された。事業者どうする?」なのでして、事業者はちっともちっともちっともあきらめてなんかいないのでした。

 

9月に意見書をまとめて記者発表をするあたりから取材を続けてくれていたメ~テレさんの番組が先週放映され、ヤフーニュースにも上がっています。風力発電と地域のダイジェストのような番組になっているのでぜひ。自分が映ってしまっていることもあって、発信が遅れ遅れになりましてすみません。

news.yahoo.co.jp

事業者はいろんな意見を受けて、見直しする時間もたくさんたくさんあったのですが、県に出向いての説明では、何の具体的な案も出さなかったそうです。「見直しする」そのために「方法書の段階に進む」といって、ほんとにちっとも退く気はありません。

 

隣の大台町に対しては「貴町は計画から外します」との文書がいったそうです。夏の早くから大台町は一丸となって反対していて、町議会も動くとなることを事業者は気にしたのでしょうか。それでいてその情報は県には伝えないし、松阪市にも伝えていません。もちろん飯高地域にも。初めからではありましたが、誠意のなさが浮き彫りになるばかり。

 

そして松阪市の市議会の一般質問で3日に渡って6人の議員さんからあれやこれやの質問がありました。どの議員さんも住民の時間をとられての苦労に憂慮してくれて、市政はどうなっているのかを問うてくれました。その中で最後の質問者になった方の論点ダイジェスト版がYouTubeに上がっていました。


www.youtube.com

この議員さんの奥様のチャンネルで、一般質問ノーカット版もありますが、市長の答弁は私には聞きたくもない内容で、見るのが辛くなります。なのでこの主張だけのまとめは本当にありがたいです。

 

今の松阪市長は土建屋さん上がりで、いまだに高度経済成長のうまみを引きずっているような感じです。そんなにバブル大好きな印象でもないのですが、どうも建物を作るとかは推進したいのが癖になっておられます。まあご自身の本音はそれでいいのですが、住民が不安で不安でたまらないと声を挙げているのに、「市として民間事業に口出しはできない」というのは余計に住民の不安を煽るだけで、情けない対応だなと思うのです。先月住民たちが市に要望書を提出に山から降りてゾロゾロ行きましたが、その時の対応は副市長でした。事前に伝えてあったのに、市役所内におられたようなのに、対面しないことを選んだことで、住民たちのやれやれ感を大きくするという現状です。

個人としてどうこうはありませんが、市としてできることはたくさんあるのに、うまみを期待して守るべき住民をがっかりさせてばかりとは、気の毒な話です。

 

 私はこれから個人的に大きな仕事がしたいと思って、日々メンタルトレーニングを重ねています。大きな仕事とはなんなのだろう。私に何ができるのだろう。とことん無謀な道のりだとは重々承知していますが、自分で大きく仕事をすることが、自然保護につながると今回の件で思い知らされたので、もう動くしかありません。

どうせ仕事をするなら、誇れる仕事をしたいですし、地域の役に立つことをずっとずっと目指していきたいです。だから余計に、良い仕事ではなさそうなこんな事業者や事業者を援護するような人の姿なんて、全く見たくもありません。1ミリも近寄りたくもありません。だけど、近付かなくてもいいけれど目を背けていてはいけないという。

 

ちっとも退いてくれないので、白紙撤回してくれないので、とことん反対することになりました。まつさか香肌峡環境対策委員会(どうにも固いネーミングになってしまいましたよ)を住民協議会や有志が一緒になって設立します。私はその補佐くらいの役割ですが、仲間たちは大きく関わっていきます。

今月後半はその動きでかかりきりになるかもしれません。

いいこともいっぱいある裏で、好ましくないことも同じようにあります。

それに向き合えることはもしかしたらとても恵まれているのかもしれません。

 

いつまで振り回され続けるのか、白紙撤回までの道のりは何なのか。もう少し描く時間を下さい。