勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

おせち料理の自給率

はぁー、今年も明けて進んでおります。雪がすさまじい地域も多々あるようですが、そうでもないこちらでは、寒いながらもそんなに凍えず快適に過ごしておりますよ。水道管も凍ってません。

山の上はチラチラと美しい雪を見せてくれ、時々キンと冷たい風が吹き、命に関わりはないけれどぬくもりにただ感謝できる冬の季節は大切です。子供たちと共に早寝早起きを破って怠惰寄りの数日を過ごしていました。のんびりしていると、時があっという間に過ぎていきます。あー、生産性低くてもったいなかったなぁとも思うし、心身の充電が溜まって最高だぁとも思います。線引きさえできれば、怠惰な年末年始は大歓迎です。少し外に出れば山の美しい眺め。どうやら今年度も自然の豊かさと人生の美しさに満足しながら進んでいけそうです。そう、決めました。

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亀成園が自給率7割を謳うようになって、2年が過ぎました。明確に測ったことはなくてなんとなくそんなものかな、なのですが、わかりやすい数字があることで人に伝えるインパクトが上がったことは確かです。

100%の自給自足ではないけれど、ちょっと家庭菜園をしているよりはうんと理由がありそうな、でも目指すことはできそうな70%という割合。我が家は畑が自家用にしてはうんと大きくて、米と麦は足りないけれど、卵と肉は余るほどあって、果物も結構採れます。そして貰い物も多いので、自給ではなくとも物々交換で相当な量を補うことができています。でも調味料まで頑張って作ることもなく、知り合いが作った良いものや出会ってピンと来た良いものは購入します。だから完璧を目指さなくて7割が丁度良い感じ。そのうちもっと300%とか500%になって何家族分も賄えたらそれはそれで素敵だけど、持て余しても食物に申し訳ないので、現状満足の自給率が7割なのです。

 

常日頃から我が家の自給率を意識していると、大抵の行事食なども自給の範囲内でなんとかできるようになりますし、前後で調整もできますが、毎年私に挑戦してくるのがお正月です。

やはり、おせち料理はハレの食事。どうしても自給率が上がるなぁという話をしていました。

おせちの中で自給できるのは

・栗きんとん(クチナシはまだ実がとれないから色はくすんでます)

お煮しめ(里芋、椎茸、ごぼう、鹿肉など)

・紅白ナマス

・酢ごぼう

・ローストビーフ代わりの鹿

イクラ代用のアマゴの卵(貰い物)

・伊達巻の卵

くらいですね。黒豆は作っていないので、どうしても黒豆は購入していますし

・かまぼこ

・昆布巻

も購入です。

冬の初めに松阪の海で釣れたというブリをいただいていたので、それを切り分けて冷凍しておいて、ブリの照り焼きは購入せずできましたが、伊達巻のはんぺんも買わなければいけないし、あまり好みではないからエビと数の子は入れてませんが、これらも自給はできません。

なんとか最小限の購入で毎年作っているのがこんな感じのおせちです。小魚を炒った田作り(ゴマメとも)も例年は入れていたのですが、今年度は購入忘れでカットでした。

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今年は卵が余り気味だったので、伊達巻いっぱいになりました。黒豆、栗きんとん、お煮しめも鍋いっぱい、酢の物もどっさりなのでひと家族分にはかなり多いですが、大晦日はこれを仕込むのが恒例になっています。そのための食材準備をわりと前からしておいて、一気に放出する感じで、ついどっさり。

 

購入する食材があまりなく、食べ残しもほとんどないので、冷蔵庫はいつも余裕たっぷりですが、お正月だけはパンパンになります。それもまた、豊かな新年ですね。

 

今年は子供たちが頑張ってくれて、お餅も2回に分けて3升程つきました。餅米は直売所で購入しましたが、餅米田んぼはしてみたいですね。3年前は餅つきの腕前も低かったのがだいぶ上達したので、亀成園体験メニューに加わる日も近いかもしれません。

 

なんとか自給率を上げておせち料理も亀成園らしく過ごした1日を過ぎてから、実家に帰省したところ、出てきたのはお寿司とおでん。これまた自給率を上げるのがとても難しいご馳走でした。もう腹を括って、ハレの日を噛み締めることになりましたよ。