久しぶりに風力発電関連です。今日は里でもすごい風量で、風の力を感じますが、だからってイコール電力はちょっと待ってほしいです。
まつさか香肌峡環境対策委員会が中心となって、地元住民の帰省に合わせて12月末から署名活動が始まっていました。飯高地域の風力発電事業計画をやめて下さいという主旨の署名活動です。HPから要望の主旨などご覧頂けます。
正直に申せば、署名活動とかなんとか反対運動というのは、可能ならば我が今世で避けて通りたい活動ではありました。この抵抗があったのは何故なのか、自分でもなんだかよくわからないのですが、多分すねて諦めていたのかもしれません。
「どうせ私はマイノリティで、声を挙げるしんどさを引き受けるのは嫌だ」
とか
「意見を人に強制するなんてなんだかお節介なこと、私はやりたくないんだ」
とか
「名前書いただけで主旨の全部を理解しているわけでも全部に共感してあるわけでもない。そんなのって意味あるの？」
とかいったモヤモヤ感情が諸々ありました。どうも歪みや拗ねがありますね。こじらせていましたね。
だから、今まで署名する機会というのは多分たくさんあったのに、「香肌小学校の教員を確保して下さい」という切実な署名の他は、あまり進んで書いてはきませんでした。名前書けばいいだけなのに、声をかけてくれた人たちの想いを踏みにじっていたかもしれないと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。素直に主旨を受け止めて、猫の手を差し出せばよかった。それもまた学びの段階だったのかもしれませんが、拗ねていてすみませんと過去に謝ります。
そんな私が今は飯高町の風力発電に反対する署名活動の電子版を引き受けているのですから不思議なものです。すごい機会に遭遇したものです。
文章のほとんどは委員会の担当者が作ってくれた署名用紙からきているので、私が作ったものではありませんし、電子署名フォームも10年前からあるものです。でも立ち上げる係になり、シェアしたりシェアを促したりしています。この活動にずっとずっと思いを寄せていると、集まってくる一筆一筆から揺るぎない力をもらいます。中には名前が記号になっていたりハンドルネームそのままであったり、有効性が疑われる記入のものもあるのですが、それでもこのページにたどり着いてアクションをしてくれた人がどこかにいるということです。つながっているということです。
この計画に対する署名活動は、紙面と電子の両方で行っています。足を使って何十も何百も集めて下さる方もいれば、あの手この手で拡散してくれる方もいる。全く同じ思いというわけではなくても、香肌峡の山々を削ってほしくはない思いを一つに、ぶわぶわと広がっている力を日々感じてゾクゾクしています。
マイノリティのはみ出し者と拗ねていたのでは、たくさんの声に申し訳ないですね。覚悟を決めて、拳を握って、笑顔でがんばらなくっちゃ。私はやっぱり反対運動をしているつもりはありません。再生可能エネルギーの皮をかぶった自然破壊計画ではない、本当に豊かな未来を描く行動をしているつもりです。頭お花畑の反対運動家かよと思われようと、電力の足引っ張るなら完全自給自足しろよと思われようと、いちいち落ち込んではいられません。実際どれくらいまでなら自給暮らしが可能か体現している身としても、むやみやたらと反対反対と言っているのではないことを自分で知っています。そう思われなくても知っています。
豊かな自然環境の中で暮らす未来があっていいじゃないか。
昔のたくましい人の姿と未来のすごい文明をどっちも手にした生き方を選んでいいじゃないか。
人と自然が見事に調和した里山暮らしを謳歌したらいいじゃないか。
行動制限がかかり、必要な情報を受け取ることが容易ではなくなり、時代の流れには大きな歯止めがかかっています。大きな節目の数年間の真っただ中です。そのうちブレーキが緩んだ後、どんな時代になっていくのでしょう。それを今、描くときなのでしょう。地球を循環するエネルギーのうち、自分が受け取っているものはどれくらいなのだろうか。それに対して思うことは何なのだろうか。わかりにくい言い方になってしまいましたが、今行動したことが未来とつながっていきます。私は地球で出会う他の生き物たちを限りなく愛しく想う性分なので、自然環境のバランスをこれ以上崩したくはありません。緑が美しくあってほしい。命が安心して育ち循環してほしい。その中で自分も生きていたい。エネルギーの取り分を間違えて後悔する未来は吹き飛ばして、21世紀最高やんって思う未来に近付いていきたいです。
だからもう躊躇いも遠慮もなく声を挙げます。沢山の力を貸してほしいです。広めて欲しいです。署名、宜しくです！！！
