5/28土曜日、運動会のあとに行われた
香肌小学校の親子山村留学説明会(オンラインとリアルの両方)は
7組の申し込みを頂き、いままでで一番の盛況となりました。
ご参加いただいた7組のうち、4組は現地にお越し頂き、
運動会の途中から参加されたり、説明会からだったりと
現場は想像以上に混乱してご迷惑をかけてしまいましたが
閑古鳥が鳴くより、うんと嬉しい悲鳴です。
今までの学校説明会は、ざざっと学校案内をして、山村留学についてどんな体制なのかの話をこなし、よくあるご質問への回答をして、一気に情報を出しまくります。
その後、現地に来られた方は校内見学をして、更に賃貸可能住宅の案内などをバタバタとして、という一方的に盛り込んだスケジュールになっていました。
とりあえず現場の雰囲気や香肌小学校の一年を通しての覚えきれないほど豊富な体験教育を知ってもらうという点では、悪くはなかったのです。もちろん来られた方や参加された方からの質問にはていねいに答え、アフターフォローもしてはいたのですが。
ですが今回は、人員が増えたこともあり、1部と2部に分けて
1部は全体の説明
2部は保護者座談会
というプログラムにしました。
1部では動画がうまく流せない、2部は持ち時間がすぐオーバーして時間配分が難しいなどのトラブルはありましたが
その後、もっと学校について知りたい、体験入学をしたいという声が相次いでいるので、ガラッと雰囲気を変えたことで大きく動いていく予感はあります。
わくわくしますね♪
一般的に全体的な説明としての
・学校がどんなところなのか、
・どんな特色があるのか、
・先生がどんな方で親子山村留学委員会とは何なのか
・実際親子でお試し移住するにあたってどんな流れになるのか
なども、もちろん山村留学に興味を持った方の知りたいことではあるのですが
それよりも
・実際に来てみた方はどう思っているのか
・実際に来た子供の様子はどうなのか
・求めていたものは本当に得られているのか
などの生の声が知りたいと感じておられることがよくわかりました。
「なんとなく田舎暮らしってよさそうだなぁ」
から
「よし、親子で小学校を決め手に移住しよう!」
までには、飛び越えることがものすごくたくさんあります。
そりゃそうですね。家族全員の気持ちがあるし、周りの理解も必要になってくるだろうし、仕事のこととお金のこと、住まいや将来も気になって当然です。
軽々飛べる人もいるにはいるのですが、多くの人は慎重になります。
だから、飛んだ先を見て、イメージに焼き付けることが大事なのでしょう。
座談会ではこんな話が出ました。
「とにかく香肌小学校は対応が早かった。校長先生や委員会としてできるだけのことを一生懸命サポートしてくれたことが、本当に嬉しかった」
「母子留学なので、時間があることもあり、自分自身も畑ボランティアとして参加させてもらっているのが本当に楽しい」
「大きな学校では普通の児童の一人に過ぎなかった子供が、ここでは自分がみんなに好かれている特別な存在だと感じてくれているのが親として嬉しい」
「自分から学級委員をするなんて、考えられなかった」
※香肌小学校は超少人数なので、みんなに委員や係などの役割があります。
「都市部で親子でお金を払って参加していた農業体験よりも、小学校で地域の方に教えてもらえる体験の方が子供の真剣みが違う」
そんな話が次々に繰り広げられました。
座談会の出演者は3パターンで紹介してありました。
1.家族移住で中学生がいる。自営業。私ですね。
2.母子留学。アレルギーの子供と保育園児がいる。
3.家族移住で両親ともテレワーク。都市部の住まいは現在賃貸にしている。
家族形態もそれぞれ違って、収入源もそれぞれ違うけれど
香肌小学校に大満足の移住家族を集めるとこんな感じになりました。
参加者の方々もそれぞれ事情があり、知りたいことも違うので、こうしていくつかのパターンを提示できて、それぞれがリアルな体験談を伝えられたことはとても貴重な機会でした。
限られた時間で、登壇者が積極的に発言しまくる中
もっと聞きたいことがあったかもしれません。
出た質問としては
・みなさんお仕事はどうされてますか
・病院は近くにありますか
・生活費で上がったものは何ですか
などでした。
仕事はそれぞれの仕事の他、知っている限り保護者のざっくりとした職場についてお答えし、病院はアレルギーや発作が起こることもある保護者さんから近くの診療所さんの話をしてもらいました。
生活費で上がったのは、プロパンガス代とガソリン費ですね。その他、テレビなしの私にはよくわからないのですが、テレビ視聴費が毎月かかるようになったそうです。
説明会後に答えてもらう丁寧なアンケートフォームも用意してもらいました。
今までなんとなく集めてきた情報が集約できそうな、使えるデータです。
どんな経緯で参加してもらえることになったのか
どんな情報がさらに知りたいのか
まだまだ続いていく活動なので、ポイントが整理できることはすごくすごくありがたいです。
改めて、香肌小学校は普通の公立の小学校です。できることとできないことがあります。けれど小規模校なので、できるだけ個別の対応をしようと沢山の人が協力してくれる学校です。
私は学校にたくさん関わっていますが、全ての保護者が頻繁に学校に顔を出さないといけないことはありません。参観や懇談、大きな行事で十分です。でももっと関わることもできることに魅力を感じる方は、積極的に関わればいいという環境です。
個人的な感覚にはなりますが、この学校は「みんなが許されて、必要とされる学校」です。ゆるやかなつながりがあるから、ハードルがあっても協力して乗り越えています。
裾野が広がることで、ヒットする人とまたつながっていくことができるのでしょう。今後の動きがまた楽しみです。人気が出すぎて頭がぐちゃぐちゃになってしまわないよう、ずずず、ずずずと進んでいけばいいですね。