何年か前から、三重県主催の農山漁村起業者養成講座というものに縁があります。
農山漁村を資源の山としていくつものビジネスを成功させ、またその指導者として活躍してきた講師の方から直接スモールビジネスを学んだ経験のある人が、この飯高町に何人もいます。プレゼン大会でグランプリをとった人もいるのだからなかなかですね。
いつもはバラバラに行動しているスモールビジネス仲間で、なにか楽しいことをしようと試しにチームを組んでみました。コラボ企画というのかな。それがこの秋から始まる「いいたか 野遊び教室」です。
今年度は「デジタルデトックス」をテーマに祝日3回のデイキャンプから始めてみます。プログラムとして好まれるのは1泊以上のキャンプかもですが、主催側として家族以外の食事の世話をまとめて引き受けるのはなかなかのハードルなので、まずは関係性を作るところからのスタートですよ。
デジタルデトックスとは? | DIGITAL DETOX JAPAN
宣伝担当の仲間が作ってくれたチラシはこちら。
活動場所やインスタなどでの広報も始まりました。
スケジュールと申込フォームのQRコードはここから。
いつもの亀成園での体験よりぐっと価格が上がったので、いい挑戦でもあります。器が広がりますね。
飯高町を舞台に自分の得意なことで仕事作りをしている仲間たちなので、
テーマ設定や具体的な内容、ネーミングや値付けなどもサクサク決まりました。
亀成園でも鶏解体は何度も引き受けており、体験した方の琴線に触れておりますが、今回また新たに時間もたっぷりと、デジタルデトックスという要素も加わって、どんな濃ゆい時間を共有できるのか楽しみです。
9/19は亀成園で園主も一緒に鶏解体とほぼ自給ご飯
10/10は川原で火起こしとアウトドアの話
11/23はとっておきのこんにゃく作り
どれも1週間ほど前に、ファシリテーターによるオンライン事前学習とふりかえりがあります。参加する前と後の自分の変化を上手に引き出してもらう体験もまた贅沢です。
一人ではなかなかうまくいかないデジタルデトックス(※挑戦と挫折を体験済み)ですが、楽しく遊ぶ人たちと一緒なら、或いは手放すことができるかも。
トップバッターとして責任重大ですが、信頼をさらにふくらませることができるよう、やってみますよ。
亀成園でのいつもの鶏解体体験では、解体することだけを導いて、一緒に味わったりじっくり話をしたりはあまりせずにわりと相手任せだったのですが、解体を通して前後の時間を共に過ごす時、どんな化学反応が生まれるのでしょう。
野遊びって、楽しいだけで十分ですが、行う人によってテーマはあると思うのです。
五感を開くとか、とにかくリラックスするとか、未知を発見するとか、危険察知能力を高めるとか、いろいろあります。
そんな中、私のテーマはいつだって「命礼賛」なのです。
生きることに貪欲になる。生きているから生きている。私もあなたも獣も鳥も虫も木も。だから生物多様性を感じて学び、森林を感じて学び、人に伝える人として成長を続けているのです(自己申告)。
まあ、このテーマってジョジョの第五部なんですけどね。
全体を通して命礼賛が貫かれているジョジョの世界ですが、五部が一番くっきりしています。と、作者のあとがきでもありました。社会から虐げられたギャングの彼らが世界を救うために希望を持って動き戦う。主人公の力は「命を産む」で、生き物の特性が作戦に生かされまくっているところがとりわけ好きです。
やっぱり痺れるのはいつだってブチャラティですね。年齢設定は20歳なのですが、10代から憧れているのでそのまんまの愛ですね。しばし陶酔。
デジタルデトックスもかなり難しいけど、漫画デトックスは更に。
心にたっぷりしまってあるのでいつもいつも依存していなくても構いませんが、思い出すと強烈にプルプルしちまいますよ。
まあ、そんなわけで、「いいたか 野遊び教室」じんわりと始まりました。
香肌峡のファンをこれでもかと増やし、老若男女から引っ張りだこになってしまう、大きな可能性を秘めている教室です。ぼちぼちと長続きするためにも小出しでのスタートですね。
「学校」とすると場所が固定されるイメージがありますが、「教室」なので、移動が可能なところもポイントですよ。ひとまず亀成園から始まって、香肌イレブンマウンテンも巻き込んで、川ももちろん、学校の教室に出張に行くことも可能です。
最近私の知り合いで別の学校を手掛け始めた人が複数います。オルタナティブスクールの考え方や実践場所は随分前からあったけど、まさに今同時期に挑戦を始めた知り合いが複数というのはなんだか意味が大きいです。それらは今ある学校とは違う、子供たちにとって本当に生きた学びをという主旨で、やり方やプログラムは違えど、重なる想いがありました。
対して飯高チームは既存の学校とも縁深く、不満や不足からの立ち上げではないのが特徴的ですね。学校でも遊び、野山でも遊ぶ。人とも遊び、一人でも他の生き物とも遊ぶ。そして食べる。
ゆるいけれど貪欲なのが「いいたか 野遊び教室」の姿なのかもしれません。
限定的なチャンスですが、ご縁のある方はどうぞよろしく。じわじわと広がっていった先でつながる縁も楽しみですね。
そうそう、デジタルデトックスの巻ではスマホの記録はできませんので、使い捨てカメラをご用意下さいね。撮ってすぐにはわからない写真のどきどきを取り戻すのもまた、得難い経験かもしれません。