2022年の夏休みは大きなことがあるぞ、と思って駆け抜けようとしていました。大きなわくわく感を抱えて突入したひと夏の結果や如何にをちょっと振り返ってみますね。
7月終わりから8月真ん中までは、とにかくお客様が多かったです。夏休みに川遊びをしたい、リラックスしたいと思って亀成園を見つけて訪れてくれる沢山のご家族とご縁があったことは、私には念願でした。ゲストハウスをオープンして3年目の夏。1年目のコロナ自粛待ったなし、2年目の雨ばかりでキャンセル続きを経てようやく3年目に、求められる形がくっきりしたなと、ほっとしました。
一緒に川遊びや星空観察をした方も、お任せで過ごしてもらった方も、遠方から訪ねてくれた友達も、関わり度合いは違えどみな満足度は高かったようで、さらにほっとしました。夏の楽しみを求めておられた方々を迎えられる場所を持っていて本当によかったです。
そして家業が忙しいのはなによりですが、子供たちの夏休みが何もなくなってしまうのも本意ではないので、何度か選択休業にして、家族で過ごしたり子供たちの友達と会ったりもしました。うちはいつもわりと家族のみで動いてしまうことが多いのですが、子供たちが大きくなってくるにつれて、友達との時間も増えて来たことは有難いです。とはいえ家族ぐるみなので実は不自由しているかもしれませんが、異年齢混合であちこちで遊んでいることで子供たちが身に付けている柔軟性には惚れ惚れします。このあたりのことはまた子育て感としてまとめておかなくちゃ。
そんなかんじで仕事と遊びとめいっぱい楽しんでいたのは前半のことで
8月中旬からは病がついて回りました。
先に私が手術を必要とする事態になって、その前に熱中症のような症状があって、これはいかんとできるだけ休むようにしました。その間も家業は動いており、広報や伝達などは続けていたのですが、久しぶりに病院にお世話になり、忘れていた感覚に出会いました。普段はなかなか言えませんが、医療機関で働く皆さま、本当にありがとうございます。
それから10日して、今度はお父さんがコロナ感染という流行に乗ることに。
流石にゲストハウスを続けることができなくなり、宿泊施設元都合のキャンセルが数件発生してしまい、本当に申し訳なかったのです。楽しみにしておられたのにごめんなさいとしか言えません。それもまた何かの巡り合わせだったのでしょうか。いつかは罹るタイミングがたまたまこの時だったのでしょう。
働き者のお父さんは、この一年、風力発電問題のせいもあってなかなか身体も頭も休まる暇がなかったのです。夏になってからはもう目立って頭が回らなくなっている様子でした。ポンポンと対話ができなくなって寂しかったのです。どこかでしっかり休んでもらわなきゃいけないな、夏が終わったら休養時間取ってもらえるかな、と甘く考えていたところのコロナ感染でした。
あ、そうきたかという感じ。うん、仕方ない。
幸い家族の誰にも感染は拡大せず、お父さんも10日の休養期間を過ごした後は、通常に戻りました。またいつも通りのあれこれこなす業務に戻っています。心境の変化などあったのかもしれませんが、大きな変化は現れていません。7年前にフィリピンでデング熱に罹った後は、タバコが吸えなくなるという大きな変化があったので、今回は何かなと期待していたのですが、柳の下にドジョウはいなかったのかな。今後、抱えすぎないというシフトチェンジがあればいいです。
ああ、8月もめいっぱい仕事に遊びにと駆け抜けられたなら、会えたお客様ももっといたし、アユのしゃくり漁も進んだかもしれないとの残念さはあります。
でもそれよりも、強制的にでも休んでもらえてよかった、との安心感の方が大きいので、人生の差配はほんとうによくできているのでしょうね。
後から知ったのですが、同じ時期に強制休養を余儀なくなれていた友達家族が何組もおりました。エネルギッシュな人々にも休むこと、リフレッシュと称して楽しむのではなく純粋に休むことが必要ということを、コロナに限らずいろいろな病気が教えてくれているのかもしれません。
草は生えまくるし、アユは食べ損ねたし、子供たちも後半は運動不足になってしまいましたが、季節はまた移り変わっていきます。9月になって学校が始まり、夏の間に新しい仲間が増えたことで、地域はまた盛り上がっていくことができます。
そうそう、夏休みの間に2回、新月を狙って天の川観察会がありました。
小学校のグラウンドで撮ってもらった天の川。本当に肉眼で見えるのですよ。
最後まで目を通してくれた方にこちらの写真(いただきものですが)をプレゼントに。
なんやかんや毎年星のことにいまいち詳しくなりきれないのですが、頭上にこれだけの輝きがあるということは、なんだか途方もない安らぎがあります。
亀成園の田んぼはまだまだですが、近隣では収穫の時期です。機械にはじかれた小米をニワトリ用にと持って来てくれる方の訪れが増えています。地域に支えられて養鶏ができていることが本当にありがたいですね。アユは食べ損ねたけど(3回目。しつこい)、秋はまたたくさんの舌鼓を打っていきますよ。