勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

新春の読み聞かせは落語と決まってますかな

今週のお題「初夢」

 

年明けにご馳走を食べるのと同じく、新春には笑うべし、がお正月に心がける事ですね。豊かなおいしさや笑う楽しさがその年を照らしていく。

その中で初夢は縁起のよさがウリです。お正月は盛り沢山で欲張りなところがいいですね。その慣習に従って、毎年めでたい夢を見たいなぁ、でもナス見てもめでたいかどうかよくわからないなぁと思いながらもわくわくしていると

やけに登場人物が多くてフレンドリーな夢を見ることになります。

 

いつもの人たちや思いがけず懐かしい人たちなど次々出て来て、めちゃくちゃ親しくよく笑って、そしてちょっとびっくりすることがある。うん、めでたい夢ですね。

新春初笑いは大袈裟なくらいでよし

 

ということで今年も楽しく生きていけそうな予感に溢れていますが、

小学校で読み聞かせをする時も、やっぱり笑いから始めようと思いました。

子どもたちが落語を聞いてどれだけ笑えるのかはカケに近いところがあるものの、もう何年も読み聞かせにつき合ってくれていて、耳のよい子どもたちです。落語絵本なら時々絵に助けてもらいながら聞けるはずと信じて、共に笑いを分かち合うことができました。

演目はこちら

桂文我さんはなんと三重県松阪市の方です。親子寄席もしてくれたり、コツコツ活動を続けておられ、先月水木十五堂賞というのをとられたことを、学校に置いてあった少し前の新聞記事で知りましたよ。会える日がそのうちあるかもしれませんね。

 

この演目も好きな話です。

動画がないかなと探していてなんとなく見つけたこの動画は、落語の演技はなくて情報番組でのお話なのですが(4年前なので情報も何もありませんがいいのです)文我さんじわっとめちゃくちゃいいこと言ってました。大人と子供の関わり方について、わりと初めの方です。三重についてもまだまだ知らないことばかり。


www.youtube.com

オフィシャルサイトも貼っておくので、どんどんはまり込んでもいいですね。

www.katsurabunga.net

 

落語絵本は他にもいろいろあって、めがねどろぼうと迷ったのがこちら。

これは落ちもこの時期っぽくてよかったのですが、2冊を下の娘に聞かせて選んでもらったら先のになりました。次女はこちらが気に入っていたのでご縁があればまたね。

落語絵本 五 おにのめん

落語絵本 五 おにのめん

Amazon

落語はテキストがあったり紙芝居や絵本になっていたり、誰が話しても面白く聞こえるようにめちゃくちゃ工夫がされておりますが、有名な話もやっぱり話し手によって少しずつ違うところも魅力です。超有名な「まんじゅうこわい」もアレンジの効きやすい話として、いろんな人の語りを聞いてみたいですね。

 

 香肌小学校での読み聞かせは、4年程前から私が放課後15分程度、月1のペースで続けておりますが、月1の水曜日朝に教職員による読み聞かせも取り入れられています。担任の先生だけでなく、保健の先生や校長先生などからも本読みのプレゼントがあるアットホームな小学校。そしてその時間、教職員ばかりでなくせっかくなら地域の方に担当してもらってもいいのではと昨年度から呼びかけられ、1月から3月はコミュニティスクール活動の一環としてボランティアさんの担当になっています。

 地域開放型図書館という時間に利用者さんに頼むこともありますが、今年度は2人の方が早々に名乗り上げてくれて3クラス(複式学級なので2学年一緒です)のうち2クラスずつは3か月あっという間に枠が決まりました。残り1枠も3月は埋まり、2月はつい先日埋まり、1月だけとなっていたので、まあ私がやることになったわけですが。

 新鮮な感動がない「またお前か」という雰囲気(優しく温かい児童なので冷たい雰囲気はまるでなくて単なる被害妄想です、はい)の中、何を読もうかと悩む必要がなかったのは、新春落語イメージのおかげです。よかった、よかった。児童もそれなりに笑ってくれたので、楽しく過ごしていけること間違いなしですね。

 

 ちなみに他のクラスはめちゃくちゃ楽しそうな英語絵本を読んでもらっていたのと、真面目なノンフィクションを読んでもらっていたので、年明けと言えど落語や笑いばかりではないのだと知ることにもなりました。いつもいつも勉強になります。

 そんなわけで、今年も読み聞かせボランティアの幕が開けました。子供たちと本と言葉を共有できる大事な時間です。「またお前か」でなく「いつもありがとうございます」が頂ける有難さを噛みしめて、一期一会で積み重ねていかなくちゃ。