今週のお題「マメ」
年始に群馬の親戚のところに行っていたというお友達から、豆の缶詰をお土産に頂きました。ありがとうございます。
以前は食品ラベルとかちゃんと確認しており、何が入っているか分かった上で調理していたのですが、近頃なんだかどんなものも信頼するという姿勢になり、「ふぅん、珍しいお豆なんだな。嬉しいな。いつ食べようかな」としばらく置いておりました。
そしてつい昨日カレーのときに缶をガパッと開けてそのまま注入~、といういい加減な調理に至りました。その際、豆が甘く煮てあることにちっとも気付かず、そのまま入れたため、絶妙に中辛カレー全体が甘くなるという不測の事態。中辛カレー気分だった私にはしくじりなのですが、いつも辛い物好きじゃないけどつきあってくれている甘党の息子は喜びました。いつも母のいい加減なもので鍛えられている家族もへっちゃらで、しっかり土鍋いっぱい消費されたので、群馬のお豆にとっても悪くはなかったでしょう。美味しく頂きましてありがとうございます。
とはいえせっかくの珍しい豆をそんな形で消費してしまったひっかかりもあります。
甘い以外の特徴で、でかいもあったので、この豆なぁにと今更ながら調べることに。
特大紫花豆!
楽天でもありますが、北海道や長野ばかりで嬬恋村のはなかなか出てこないです。
高原で大きな大きな豆が育つ姿を想像すると、なんだか楽しい。
豆って不思議な作物です。
実がそのまま種になるのは穀物と一緒だけど、成り方はそれぞれで、ぶら下がったり葉っぱのように上がったり。タンパク質たっぷりで保存も効いておやつにもなって。世界の10分の1くらいは豆に支配されているといっても言い過ぎではないくらい、実は食生活のいろんなところに潜んでいます。醤油とか豆腐とかダルカレーとかね。
そして節分では鬼払いの力もあるのが、豆。
今年の節分は、近くの子どもたちで集まって、恵方巻を作って豆まきをするイベントが立ち上がっています。うちでは毎年恵方巻作って豆まきなのですが、人と集って行うのは初めてのこと。調理準備などあまりいい加減でもいられませんね。
恵方巻の具材は7種類で近年はコンビニなどで大きなものが売られていますが、
「豪華に全部巻く」ことと「黙って一本食べきる」こと、どちらを重視するかといえば、私は断然「黙って一本食べきる」ことです。理由はなんか、面白いからね。子供たちが小さな手で多分欲張ってぎゅうぎゅうに巻いて、かぶりつくとなんか悲惨な事態になって。誰か笑って吹き出して。家族でそうなると「なに食べ物散らかしてんねん」とお母さんの青筋はピキッとするものですが、わいわい集まったならまあいいか。いろいろべちょべちょになることを見越して、洗面器にぬるま湯はっておこうかな。
もちろん豆まきも、願いを込めて。
鬼の色には意味があり、色によって自分の中で払うものがあるとも毎年調べます。
節分の鬼は5色!それぞれの色とその意味、桃太郎の鬼の色も考証してみた | 和樂web 日本文化の入り口マガジン
この記事によると
”赤鬼は五蓋の貪欲(とんよく)、つまり欲望や渇望を意味する。「鬼に金棒」で有名な、トゲのついた棒をもっているあの有名な鬼はこれだ。
青鬼が表しているのは、瞋恚(しんに)。すなわち、悪意や憎しみ、怒りなど。青鬼に豆をぶつけると、幸福や利益がやってくるそう。
黄鬼(または白鬼)は、掉挙(じょうこ)。後悔や我執の象徴だ。この鬼はのこぎりを手にしているといわれる。
緑鬼は、惛沈(こんちん)、睡眠(すいめん)、怠惰や過食、不真面目さを表している。薙刀を持ち、健康を祈って豆がぶつけられる。
黒鬼の疑(ぎ)は、斧をもち、疑心や愚痴を示している”
ということからそれぞれの鬼を払うとは
赤鬼→欲望や渇望
青鬼→悪意や憎しみ、怒り
黄(白)鬼→後悔や執着
緑鬼→怠け心や不真面目さ
黒鬼→疑心や愚痴
上記それぞれに打ち勝つ自分との戦いが、豆まき!
何を払うといいのかな。そんなこと子どもたちにわかりやすく伝えられるかな。
豆まきまであと数日。大人の課題は続きます。
鬼についての過去記事はこちら。なんのかんの、毎年やってますね、鬼払い。今年は払いたいものが思いつかないのも無理はありません。でもせっかくだから絞り出すのもまた楽し。