勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

愉快な名前の幻ゲスト

ゲストハウス亀成園を動かして3年程が過ぎました。

インバウンドを期待していたのがコロナクラッシュの休業要請がスタートと重なり、その中でなんとか細々と集客を続けてきた一棟貸しの小さな宿業。

みんなが動けないときでもコツコツと情報を積み重ねる努力はしておいたおかげなのか、宿としての知名度は着々とついてきた感じで、旅人たちからの問い合わせはコンスタントに上がってきております。ありがたいことです。

 

グーグルマップで見て、お伊勢さんと奈良を結ぶ地点にあるとか

子連れで豊かな自然体験と多気にあるヴィソンとの組み合わせとか、犬連れとか。

vison.jp

 

そうそう、ゲストハウス亀成園は先日から伊勢のおかげ横丁にあるおかげ犬体験という

愛犬にしめ縄巻いてもらって、その中にたくさんクーポンが入っていて

おやつや体験割引など特典もいっぱいあって、犬連れ旅がもっと楽しくなるという特典の一つにも入れてもらってます。

okageyokocho.com

しめ縄巻いた可愛い犬が続々来てくれる未来が見えてわくわくです。

 

知名度が上がるのは大変結構なことなのですが、無名時代はなかったことも起きるのが世の常です。

先日、直前になってめちゃくちゃ変なお名前で2泊予約されたお客様がいらしたのですが、いつになっても現れず、2泊分浮いてしまうという事がありました。

まあその名前の時点で怪しさたっぷりでしたし、以前にも予約はあったのに連絡がつかず現れず、キャンセル料も取れずに予約サイトの手数料だけ取られそうになったこともあります。その時も不可解ながらもなんとか手数料は払わず防ぎまして、またその流れかなと思っていたら案の定でした。このようなケースを業界ではノーショーというそうです。予約だけ埋められ、キャンセル料も取れず、小さな宿にとっては踏んだり蹴ったりのノーショーという出来事は、亀成園に限らず頻発しているそうです。

今回は元々予約はないものとして動いておりましたし、多分来ないだろうな、でも準備だけはしておこうと気持ちに余裕があったので左程ショックはないのですが、何故このようなことが起きるのかは気になりました。

もしかして名前を明かせない超VIPが来るのか(いや、それなら予約は別の人がしたらいい話)

怪しい予約名は暗号なのか(ジャジャーン、知り合いでしたぁっていうネタなのかなと期待)

パソコンめっちゃ苦手なおじいちゃんがなんとか頑張って予約してくれたのかも(それなら何も文句は言うまい。ありがたい)

 

いろいろな事態を想定して、まあどなたか現れたらそれはそれで。声掛け方も練習しておきました。予想通り現れなかったら、次はもっと対策をしようと見直す機会にはなったのです。

繁忙期が来る前で良かったです。

 

なぜこんなことが起きるのか。どこに向けてのメッセージなのか嫌がらせなのかも思い至らなかったのですが、調べてみたら下記のようなことらしい。

【結論】Booking.comでノーショー(不泊まり)が多い理由はずばりコレ!│「友達紹介キャンペーン」 | 旅館やホテルのネット販売のお悩みやお困りごとをサクッと解決!

曰く、ブッキングドットコムのユーザーが自作自演で割引を求めるのだとか。

悪気があるのかないのか、お友達紹介で新規登録ユーザーが検索予約したら紹介ユーザーにポイントが付くのだと。その予約がノーショーであってもブッキングドットコムは別段痛くもないので(手数料は取れなくはなりますが)、責任持つことまではしないようです。

なんとかしては欲しいです。

とりあえずクレジットカード情報を開示せずに予約はできない対策はして、今後の集客でブッキングドットコムをだんだん減らしていこうかなとは思いました。空きがないことにすればいいので難しくもありません。

宿で検索するとブッキングドットコムが強いのは事実ですが、そこからでなければ予約が取れないこともないのです。HP直接なりAirB&Bなり、次の手も準備中です。

www.airbnb.jp

 

愉快な名前の幻ゲストのおかげで、また一つ先に進めそうです。mqchrfさんはweb予約の先に困る相手がいて、念のために心を込めて部屋の準備がしてあったことを二度と振り返ることもないでしょう。

けれど小さな宿はmqchrfさん(日本国籍だけどイギリス英語ご希望)のために、部屋を整え、日英併記のメッセージを送り、夕方から夜までいつ来られてもいいように待機していたのです。ご無事に着かれるように、素敵な週末になるように、ご希望あれば応えられるようにエネルギーを溜めていました。

 

今そのエネルギーが測らずも余っています。きっと次に出会うだろう素敵な方に、心が注げたらいいな。と思うと豊かな気持ちでいられますね。

Webの先にも相手がいる。

誠実な生き方を重ねていきたいものです。