まだもう少し咳が苦しい日が続いております。むむ〜ぅ。
致命傷ではない。地味にキツいだけ。でもこんな時は気持ちがネガティブに傾きがちです。精神が健やかにしていられるのは実に身体の力が大きいのですね。
少年漫画育ちの私は「これしきのこと屁でもないわ!」と立ち上がって、覚醒して戦いを終わらせてバッタリ倒れるのが好みです。あれ、戦うものは別にないのですが、ウイルスって手強いけど地味だなぁ。
仕方ないのでお題でも考えるか。
ふと出てきた核心ついたお題でした。しばらく不調で時間を流しているだけの身には耳痛でもありまする。
残された時間は120時間というと5日程度ですね。そこそこあるような、あっという間のような。ちょうど15年程前の長女の出産予定日は念には念を入れて2日前から待機して、実際出てきたのは3日後だったのでその期間です。暇を持て余して太った思い出がありますが、生まれるのを待ち望んでいた大事な期間でした。今考えるのは同じ期間で最期の瞬間まで何をするかですね。
↓今更ですが子供達がちょうどこれ読んでます。ワニ君は知らずに過ごしていましたが、人生いい感じの時でしたね。
最期待ちというのではこちらも印象が強いです。もう最期の日々はうつらうつらしていて、シュッと終わっていった感じでしたがどうだったかな。再読の価値はある話です。
とりあえず、改めて
・家族写真を撮りたいです
・敷地内の草刈りをしてから大掃除がしたいです
・スッキリしたら人生の感謝リストを書きます
120時間で私がおしまいだとしても、その後の世界は変わらず続いていくので、自分の過ごした場所がどんなに美しくて大事な場所かってことを書き残しておきたいなという欲望があります。そしてその美しい世界が続いて欲しいなという願いがあります。ずっと眠ってからも見守っていたいですからね。
緑豊かで清流に囲まれた渓谷が、末永く人と他の生き物が共生する場であってほしいです。そのための言語化を残された時間でしたいですね。
話すでもいいし、詩を書くでもいいし、うまいこと短歌にできたらそれでもいいな。想いが溢れて大好きな場所を包んでくれたらいいな。
そしてまた、今の人生でせっかくいろんな人に出会うことができて、友達になることができたのだから、思い出せる全ての人に感謝を伝えておきたいですね。いきなり二度と会えない知らせがあったらびっくりさせちゃうので、それが少しでも和らぐように事前にテレパシーが送れたらいいなとは思います。念じただけで生の想いがそのまま伝わるなんて技術はまだないけど、そのうち実現しないかな。不快なことを伝えるわけじゃなくて、「あの時そばにいてくれてありがとう」とか「携帯水没して連絡途切れちゃったけど、ずっとまた会いたかったよ」とか「楽しかったなぁ」とか、縁あって心地良い時間を共にしてくれた限られた人たちに伝えるテレパシーが最期くらい使えたらいいのにな。
そしてもし食欲があったなら、亀成園の卵で卵かけご飯にして、とっとき味噌のお味噌汁を味わって、自家製緑茶をすすって、穏やかな美味しさで満たしておきたいです。デザートは野苺がいいな。
動けるなら川沿いを散歩して、田んぼの様子を見て、季節の花を見つけて匂いを嗅ぎたいです。
残された120時間でやることは、結構いつもやっていることですね。他の人がどんな妄想をするのか気になってきました。
お腹はち切れるまで豚まん食べるかな。
世界の果てまで旅するかな。
宝塚劇場から離れないかな。
幸せな妄想しかできないあたり、我が身の限界を感じます。
多分このお題を考えたら、今の生き方がもっとクリアになってその後に大活躍できるというのが理想のシナリオなのですが、大きな変化はなさそうな自分と対面しています。
ほんとにいいのか。もっと野心はないのか。やはり今は精神が弱っておる。
まずは呼吸を整えることからですね。もう少し時間はありますってば。