昨日はイギリスでは全国黒猫の日と定められた素晴らしい日だったようです。
いわれは黒猫万歳というより人への戒めのようですが、我が家のように愛しく愛しく黒猫を飼う身には大切な日でないはずがありません。崇めても崇めても飽き足らない、そんな崇高な気持ちになる日でありますが、日本では衆議院議員選挙でしたね。

私はちっとも政治はわからないし興味もないままながら、二十歳から投票の義務は欠かしていない一国民です。この20年以上ずっと、然程深くも考えずに参政権に預かってきたわけで、政治家さんにも政党にもなんの期待もせず問題視もせずありがたく生きております。子供時代から政治好きな姉なぞは選挙のたびに本気で一喜一憂できて、それも楽しい生き方だなぁと感心するし、経済人である彼女は風来坊な妹より余程優良国民なのだろうとそれもまた有難く感じております。
前提として私が今、たいして社会の役に立とうともしないのにのほほんと生きていられるのは、国に生かしてもらっているからだとわかっているわけで、これからの暮らしが良くなるも悪くなるも全部自分次第です。国政の影響はあるにしろ、まあ何とか生きていけるだろうし、困ってから考えようというスタンスでここまできました。
そのまま過ぎていってよかったのですが、わりと政治の話が身近に出るようになってきました。自然保護に力を入れて取り組むのなら国政と無縁ではいられません。志ある方にできることがあるならば、応援したいくらいは思うようになりました。まあ期待もせず無関心でもなくといった程度なのですけどね。
そしてまた、今回の衆議院選挙には同級生が出馬していたのです。
かつての姿を知る身には、彼が国のためや未来のためを慮ってというのは俄かに信じがたいのですが、そんな彼だからこそ政治のどろどろには負けずに、むしろ積極的に楽しんでくれそうだとの安心感もありました。
活動を知ったのは半年以上前になるでしょうか。
遠く離れているので直接演説を聞いたり票を入れたりの応援はできないままでしたが、毎日毎日各地の駅前や地域の集まりなどなど、どこかに顔を出して自分の名を広めている姿は、同級生としてじんわりとした想いをもらっていました。
私がそこの住民だとして票を入れていたかはわかりませんが、彼が最後まで接戦を繰り広げた人であることはなんだか嬉しいです。
本音がどこにあろうとも、毎日積極的に好意のあるなしに関わらず、多くの人と会って話を聞いて、叱責されることも多いのに、期待を背負って活動すると宣言する政治家の生き方を、すごいものだなと初めて思うことができました。
そしてまた、私は大体選挙当日に近くの投票所に行くようにしているのですが、選挙管理をしている人がほとんど顔見知りという状況になっています。市の職員の方と地域の顔役の方々が、事前投票の時から何日もじっと見守りをしてくれているというのは、やはり大きなことなのです。そんなに人々が支えている選挙というのは、国や地域の希望が反映されなきゃおかしいなぁとやっと感じるようにもなりました。
時間をかけて、多くの人の想いを背負っての選挙結果が出たわけです。
衆議院選挙2024 NHK衆院選ニュース 特設サイト - NHK
私はこの結果を見ても、ふーんそうかという感想しか抱けない幼稚な身なのですが、当事者の方々は前に進んでいくのでしょう。政党というより個人の魅力が発揮される政界であってほしいなと、最後にちょっと希望を加えます。
個々の人の欲望を感じながらもより大きな視野で、現実的な未来を描いていく人に政治家という仕事があってほしいなと願います。
ともかくも、大きな争いだったようなので、おつかれさまでしたですね。
