子育て17年目の見守り
子どもたちの新学期が始まってしばらく経ちました。書類の山を高速で片付けて、新しい先生の話などを聞いてみたり、学校はどうやとそっと見守ってみたり。どの子からもたいした話もなく「うん」程度です。何がうんやねん、他に言うことはないのかと訝しくなりますが、何か言うことがあるというのはただならぬ事態で、何も報告することがないのがどれだけ平和なのかをわかっているので、「うん」が最高です。
時々給食の話とボール遊びの話があります。それだけ。
それが久しぶりに学校から子供のことで電話がありました。
クラスの子とトラブルがあったのだと。
なんと珍しい、どうしたのかなと話を聞くと、クラスメイトがうちの子にちょっかいかけてきたからやり返して、相手が軽く怪我をしたとのことでした。
あらあら、それは受け止めておくべきことです。やり返すって頼もしいけど、力加減大事よね。
どんな様子だったのか、今はどうなのか、どんなご指導があったのか、連絡をしっかり聞き、担任の先生には感謝を伝えました。

10年の子供時代は遊ぶことが宝物
下の子は小学4年生です。高学年となりできることもずいぶん増えましたが、まだ10年も生きていない児童です。こわっぱです。とても小さな学校だけど、じゃれあいができる仲間がいることが本当にありがたいです。湿り気なく子ども同士で遊ぶ体験は、間違いなく人生の土台になりますね。
今回、軽く怪我をしたのはお友達なので、一概に良い経験とまとめてはいけないのですが、相手もわかるし親同士も話はできましたし、大きな怪我じゃなくてよかったし、本人もきちんと報告してくれました。
我が子はいつも友達を必要としているわけではないタイプです。読書家で一人遊びが得意で、でも人と遊ぶのも楽しめるところ、私の娘として理解できまくります。仲良しさんもいれば、さっぱりといろんな人と関わって、家にもいるし外にもいて、なんだかいつも楽しそうにしています。
基本的に親になんの報告もないから(そういえば私も自分から聞いて聞いて、をするタイプではなかった気がします)、浮いていないかなとの小さな心配はいつでもあるわけです。群れる必要はないし楽しそうなので問題はないとわかっているものの、様子を知っていないと気がかりなのは仕方のない親心ですね。
それが今回ちゃんとじゃれあっていることを知り、後日の参観日の時も、クラスの子たちはみんなわちゃわちゃしていて、学級は仔猫だか猿山だかのような可愛い雰囲気でした。
キリッと優秀に犬の訓練学校みたいに育っていくのも素晴らしいですが、小学校時代は猿山がいいです。たまたま同じ時代に生まれ、たまたま出会った子どもたちが、遠慮なくじゃれ合う姿があったその上で、それぞれの道へキリリと成長していけばいいです。永く10年にも渡る子ども時代は人間だけの特権で、その時にどれだけ子供らしく過ごせるかは、周りにどんな相手がいるかにかなりかかっています。
小さな学校での親子山村留学活動
うちの子の学校は全校25人のとても小さな公立小学校です。
もっと児童が少なくてもう風前の灯火だったのを、親子山村留学を広く募集したことにより、ここの小学校を選んで(一時でも)移住することを決めてくれた人々のおかげで、じゃれあって遊べる仲間が増えたのです。5歳の頃は同じ校区内で下の学年に一人いただけで、一つ上の学年も同級生もいませんでした。それが今は上の学年に3人、同級生6人、下の学年が5人になって、圧倒的な厚みが出ています。マイペースの我が子はいつも人に関わることを求めてはいませんが、人のことをよく見ていて、友達のいいところも困ったところも丸ごと受け止めています。
子育てにも移住にもトラブルはつきものです。ジェネレーションギャップがありカルチャーショックがあり、言葉は通じても常識や普通が通じない中で、子どもも大人も揉まれ合いながら暮らしが彩られていきます。守られてきたものがあるところに飛び込んできた新しい人がいて、ガタガタとうねりながら歩み寄ってつながる人になっていく。そんな関係性が上手なのはもちろん大人より子どもたちのほうですね。
三重の田舎で子育ていかがでしょう
娘のクラスはずいぶん人が増えたとはいえ、この先の未就学児はまだまだ少ない状況です。小さな素敵な学校が未来に続いていき、卒業生がいつでも戻ってこれる場所を維持するためには、外部呼び込みと地元のUターンの動きが不可欠です。Uターンがあればめちゃくちゃいいな。でもそこに至るまでの外部呼び込みも、倦まず弛まず熱を発し続けていくのです。
同じ活動を続けて7年目かな。背負うものの大きさにつぶされそうにもなりながら、また情熱の火を大きくしているところです。だってその先に、安心してじゃれ合う子たちの姿があるならばね。
小さな学校の様子や親子山村留学についてなどはこちらから
オープンスクールも行われています。
