勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

飯高で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

訪れる価値のある場所

口コミでかチラシでか新聞でかもしかしてこのブログでか、きっかけはそれぞれですが、おかげさまで亀成園を訪ねてくれる方がポツポツおられます。面白いなだったり懐かしいなだったりと動機も様々だと思いますが、どこか心に引っかかってここまで来てくれる方がいるということは、生き方を模索する身としてはシンプルに嬉しいことです。飯高町でさえ奥のほうにあるここまでわざわざ足を運んでくれる行動的な方がいるということは、潜在的に興味を抱いてくれる人はきっともっといるということで、これからもまだまだご縁がつながっていきそうで有難いです。もちろんせっかく訪ねてくれた方がつまらなかった、期待外れだったと思ってしまえばそれで残念な評判になってしまうし、純粋に申し訳ないので、遥々来ても何かいいものを得て次につながっていくと満足していただけるように、こちらも気を引き締めておかなければいけません。一回出会って卵を買ってくれた、で十分有難いけれど、もっと交流につながるにはたゆまぬ情報アップデートが欠かせませんね。


近頃は世話をする生き物が増えたのでちっとも旅に出る機会がなくなっておりますが、私も鈍臭いわりに行動派なので、わざわざ訪れた場所はかなりあります。淡路島の水仙渓、砺波平野のチューリップ園、波の華が見られる輪島の海、星の砂浜がある西表島、ランプの宿に惹かれて青森、などなどふと自分のアンテナに引っかかってそのまま身体ごと運んだ場所の共通点はなんだったのでしょう。いずれ行きたいけれどすぐに行動できていない場所としては福井の恐竜博物館や島根の足立美術館、島全体がアートといわれる直島などがあります。私の中では建物より花畑の方が優先されるということかもしれません。もし自分は鶏には縁はないけれど、清流地域での平飼い養鶏という情報に巡り会えば惹かれて訪れたのでしょうか。


時には立場を変えての考察。そんなことに使う時間はもしかしたら無意味、ひょっとすると金の卵、どっちに転んでも構わないと腹をくくらねばなかなかできませんね。腹をくくってどっしり構えるのは特技なので、働き者のお父ちゃんが出かけているうちがウキウキ考察タイムです。


そうそう、先日はALTの先生も訪れてくれました。北海道の農業高校漫画『銀の匙』にもちょろっと書かれていましたが、ブロイラー養鶏は動物愛の強い欧米諸国では批難されているそうです。彼は合衆国の方ですが、鶏舎を走り回る鶏たちを本当に嬉しそうに眺めて、捕まえて抱っこしてくれました。


人々が安価な卵が安定的に供給されることを望むから、養鶏はどんどん卵工場になっていったので、今さら安易に「動物に優しくないからダメだ」というのはあまりに勝手な理屈だとは思います。でも手間のかかる平飼いを応援してくれるのは有難いし、実際に鶏たちに触れてみて、小さな愛情を感じてもらえるのはなにより嬉しいことです。感染や衛生面で問題があるのかもしれませんが、卵を産んでいるのは生きためんどりたちだし、食べているのは生きた人々です。生きた物同士であることを感じていたいから、鶏舎での触れ合いはストップされてほしくはないですね。


まあそんなことをこれからは外国語でも伝えることができるようになるに、大変良い機会でした。ALTの先生なので我々よりはるかにバイリンガルで日本語で通じたに違いありませんが、久々に英語メインで頑張ってみると、亀成園の在り方考え方や烏骨鶏の歴史や価値などでどんな言葉が必要か考え直すことができたので、次につながっていけそうです。ありがとうございます。

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訪れても通り過ぎるのだけではなく、心に残るやりとりができたらいい。結局私は生き物としての人が好きなのです。誰がどんな背景でどんなことを思い、夢見ているか。出会わなければ新しい考えに触れることもないし心が動いていくこともありません。縁あって話をすることができ、お互いの心がちょっと活気付く、温まる、きれいになる。そんな出会いをこれからも大切にしていきたいです。