勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

ヘボいからこそ

サラッと書きます。

 

私は車の運転が下手くそなくせに、細い道が好きです。

サイクリング時代の名残なのですが、裏道抜け道曲がり道が大好きで

目的地まで真っ直ぐ行かなくてもいいならば、つい寄り道して迷子というのが茶飯事です。迷子で勝手に困っているくらいなら何の問題もないのですが、先日細い道ですれ違いになってしまいました。

 

大きな対向車が裏道の細道を曲がってきて

中くらいの私の車も突っ込んでいって

 

私がバックして広いところに避難したほうがいいなとバックを始めたものの

あまりのハンドル操作のヘボさに水路に落ちる寸前でした。

 

くねくねうろうろまあなんとかなるだろうと悪あがきをしていたのですが

見かねた相手の車から一人降りてきてくださってハンドルを誘導してくれて

道の反対側(思っていたのと)が空いた隙にあっちの車がサラーっと通過。

事なきを得たのでした。

下手に私が運転が得意だったらば、ああ、こんな細い道でめんどくさかったなで終わったかもしれません。もちろん相手側としてはこの下手くそがこんな道通るなよ、と思われてて然るべくですが、少なくとも私の前ではサラッと誘導して回避してくれました。爽やかに。

 

もう、ありがたさと尊敬しかないわけで、うろうろしててよかったなと思いました。

 

元々欠けている短所が多いからこそ、人に助けられることが多いです。

うっかりしていた。

詰めが甘々。

明らかにミス!

そんなのばかりだから、優しいフォローを全力で受け止めています。

 

自立したい。自力を高めたい。自信持ちたい。と欲深さいっぱいの奥には

ヘボいからこそ助けられてきた経験と感謝に満ちていて、これからもきっとそうなるんだろなと人生なめた感覚でいるのが事実です。他人を信頼しているというと聞こえがいいですね。

 

ヘボいってかっこ悪いけど、人と関わるきっかけです。助けてもらう経験がたくさんあるから、次に人に手を差し伸べることができる気がします。

自分が先で他者へは後からなら、ヘボいと得ですね。

 

運転だけでなく、苦手なことを数えたら、その先には人への尊敬があります。

両手に余るほどの苦手なことがあるのだから、絶対得意なこともありますね。

得意なことで誰かの役に立っていけたらそれでいいです。

どんと下がったその後に、ぴょんと飛び上がれる楽しさあれ。

 

大きな試験を終えて

9月中旬は確かに頑張って勉強しておりました。

連休での台風2つは観光業の者には打撃なのですが、私には時間ができたチャンスと思えるほど、時間が欲しかった。

 

無駄に大きな学歴のある私ですが、試験とかテストとか実はちっとも得意ではありません。ちゃんとわかってポイントを押さえていないとできないように作られているのがふるい落としをかける試験というものであり、小学生から大人まで、その試験に対してまたは周辺の事柄に対してどれだけの時間とエネルギーを使ってきたかが問われる場なのです。

読み書きに不安はなくてむしろそこだけは得意だというアドバンテージはあります。

けれど、ちんぷんかんぷんの分野を楽にすり抜けられるほど、世間は甘くありません。

 

5月末から勉強しなくてはいけないモードだったのですが、合間を見てはテキスト読んだり問題眺めたりはしていたのですが、なかなかスイッチが入りきらず、モードが大きく変わったのはほんとに九月半ばでした。

 

そこから2週間は急にピリピリして、とにかくマジで時間が惜しかったです。いつも無駄に使っていた時間が流れていたのだということをやっと痛感しました。

いつも以上に家事はさぼり、発信活動の仕事もできる限りセーブして、愛想も悪く、自身に集中するように心がけました。とはいえご飯は用意しなくちゃいけないし、ゲストとのやり取りは大事な仕事だし、無事到着されるのかどうなるのかは気に懸かるし、学校のことだったり家族のこともいろいろ配慮しなくちゃいけないのですが、

「ごめんけど、今は無理!」 という雰囲気を必死で作っていました。

 

愛想のよさで世の中を渡ってきた私にはとても珍しいことなのです。

失礼があったかなと気にしたらキリがありませんが、モードを切り替えなくちゃ勉強なんてできません。試験に挑むなんてできません。家族にはとても迷惑をかけていたと思います。

 

というわけで、なんとかたどり着いた試験だったのでした。

あ、えらそうな画像になってしまいましたが、まだ受けただけの段階です。

受かった落ちたは先の話。

でもなんだかその日を見据えて走って行って、できるだけのことはしたという満足感が強くて、合否はまあどっちでもいいかという気分です。難しかったのですから。

 

ちなみにこんな試験なのです。5月末に思っていたことが眩しいです。

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森林インストラクターのための支援講座というのを四日市まで月2回の日曜日に受けに行っておりました。幸い全講座参加することができて、三重県森林インストラクター会のたくさんの先輩にお世話になり、有難過ぎました。模擬テストは散々な結果だったのですが、優しいコメントをたくさん書いて、応援してくれたのです。森林を守る素敵な人たちの後輩になれるかどうかは結果にかかってきますね。チーンってことになるかどうかもきっともう決まってますね。ドキドキですがこれもまた仕方のないことです。

チャンスは一回ではないので、今年の結果はどうなのかを待つのみです、今は。

 

自分が資格を取るために勉強するというのは、ある程度日常に影響を与えるので、家族の支えが不可欠でした。小さな子たちはどう応援していいのかもわからず、母のいない時々の日曜日を文句も言わずに乗り越えてくれました。お詫びに試験後に名古屋駅でういろうをお土産にしたけど、そんなのでよかったかな。要る時とのメリハリがついたのか、この期間を経て末娘は甘えん坊さんになりましたね。しばらく充電を心がけます。

 

母の試験前に面白かったのは長女です。

現在中学2年生で地元の公立中学に通う彼女は、来年の受験をなんとなく意識しています。真面目でテストも着実にこなしていく子にとって(親には似てません)、家人に試験前の人がいるというのは大きく心に響いたようでした。

「もうすぐやね。がんばって」とピュアな目つきを向けてもらってドギマギしましたよ。滅多に緊張なんかしない娘が、私以上に緊張していた姿は貴重でした。

 

私が今年のうちにこの挑戦をしたのは、これから先受験の続く子供たち(2年に1度、令和7年からは4年連続!あります)を意識して、子供たちを応援するためには先に背中を見せておかねばという気持ちもあったのですが、思った以上に響いたみたいでした。情けない姿をさらしてばかりでなんだか恐縮ですが、空気感に慣れることで家族が不安定にならずに支えが太くなるのならいいなと思います。落ちた背中を見せることになったらどうしようかと胸が痛みますが、それもまた役割があるのでしょう。あきらめない姿を見せるきっかけになるのですから。

 

受験なんて当事者以外にはどうってことないんだけど、周りが支えないと乗り越えられないもの。先に感じておいたので、これからのサポートができるはずです。

なんて、受験当時はみじんも思ってなかったですけね。試験を受けるのは私なのに心乱れている親の気持ちもわからなかったし、サポートしてもらってる有難さもわからず嫌な空気出しまくっていたことに今更ながら気付きました。恥ずかしさを乗り越えての感謝ですね。

 

さて、森林インストラクターになるって、今年の初めにはもう受けることを決めていたことが過去記事でわかりました。

あれって感じでしたが、予祝までしているという図々しさ。

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結果はまだ先なのでちょっと肩の荷を下ろします。この半年なんやかんや図書館に行っても樹木の本とか林業白書とかばかり借りて、読めずに返すという日々で、

小説読みたい欲が破裂しそうです。

ちょっとは読んでいましたが、後ろめたさとセットだったので堪能しきれませんでした。

秋もまたなんやかんやでバタバタありますが、読むぞー!!!!

愛想の悪い日々は続いてしまうかもしれません。

 

日々ジビエを続けて

今週のお題「肉」

というテーマで一年前の下書きがずっと残っていたのを今更書き直してます。

 

もうすぐ動物愛護週間です。猟師にとっては猟自粛期間。大体この頃に我が家の肉ストックは乏しくなります。心は動物愛護、でも肉が足りない本音と静かに戦う期間なのですよ。欲望を丸出しにしないで小出しくらいにする練習としてとてもいい期間です。

 

亀成園園主が罠猟師を志したのは定住二年目のことでした。大食漢と元気な子供ばかりの構成ゆえ、食消費量の多い我が家ではとにかく肉を買い求めるのが大変でした。そしてまた農園を行うのに獣害問題もあったので、山の獣は貴重な資源と捉えることにしました。そのへんにあるものを狩るとフードマイレージも少なくて済むし、包装材のゴミも出ません。狩りはエコ。スタートはそんなかんじでした。

 

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獲物を丸ごと一頭いただくことの感慨などは、4年前のブログに書いておりました。猟師になって一年経つか経たないかという時期ですが、かかり癖のある時もあったようです。多分その前後にちっともかからないという嘆きもあるはずですね。猟暮らしはいつも余るか足りないかで安定しないのが、魅力です。だからこそ起伏があって飽きないのですから。なんだか進歩の少ないこの4年。

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当時から食べ方はあまり変わっておりません。日々の食材に鹿肉があります。

BBQの時は骨付きアバラやロース。カレーにはスジ肉、中華炒めは前脚で煮込みにはもも肉を使うのが習慣になっています。バラ肉や前脚一部はミンチにして餃子が頻度高く、麻婆茄子や肉味噌になることもあります。最近は薄切りを茹でてポン酢で頂くことが増えました。いつも好きな日々の食。

なんとも当たり前のジビエは贅沢だとは思うけれど、めちゃくちゃ感激して特別視しているわけでもありません。これもまた不思議なところです。

ちなみに、ミンチにするのはこの道具。セッティングや片づけはちと手間暇かかりますが、肉の塊もらう機会がある人はあったら便利ですよ。食育にも使えますしね。

 

何年も猟師さんたちが頑張って獣害対策としての狩猟をしてきたこともあり、山の鹿は一時期より減っている話を耳にするようになりました。確かに事故の頻度も下がりましたし、回ってくる獲物も減りました。一方、仔鹿は増えているかなとの感覚もあります。飛び出しはしないものの、夜の運転中に見かけまくるのですね。一旦個体が減ると繁殖率が上がったのか。彼らも生存戦略に必死です。

 

昔はこの辺りの山で鹿はあまりいなかったようで、獣といえば猪でした。脂の乗った大物をじっくり時間をかけて炊いて食べるのが最高と聞いたのは、健全な欲望が現れた楽しい話でした。にかっと笑って旨いものの話ができるのは、いい。

最近は健康食にスポットが当てられて久しく、脂の多い猪よりも高タンパク低カロリーの鹿肉人気が高まっています。女性の増血にいいとなると、鹿への欲望が街の女性たちから募るわけですね。

aideer.jimdo.com

 

日々ジビエ(近頃乏しいけど)を食べての実感を書き出してみます。日々ジビエのおかげかは判りきれませんが、4年前と比べて私の身体はどうなっているか、驚きの発表です!

 

・好きなだけ食べているけど体重は減りました

・肌の調子は良くなりました

・血圧が上がり、目覚めが良くなりました

・油断すると経血量は多くなります

 

大まかにこんな感じですね。

肌の調子は睡眠との関係も深そうですが、栄養バランスもとれているかな。

献立としては、鹿肉で一品、あと野菜料理と汁物はあったりなかったりで、しっかりご飯というかんじかな。味付けは薄味の和風が基本ですが、ごま油や中華の素はたっぷり使います。ご飯は7分付きを基本にしています。

 

肉と野菜をたっぷり摂取するのが好きです。

 

またジビエがいつも食料としてあると、人とご飯を食べるときにおすそ分けできる利点もあります。中でもやはり、BBQは鉄板ですね。ローストビーフみたいにしたてまり寿司も好評でした。料理上手さんは鹿カツとスパイスたっぷりキーマカレーを作ってくれます。あれ、私がいただいているやん。

 

いつ罠にかかるかなかなかよめずにハラハラするし、よりによって今日かぁって時もしばしばだし、相当時間をコントロールできる暮らしでないと、日々ジビエは夢物語かもしれません。けれど田舎に移住してくる若者はかなりの確率で猟に興味津々で、若い猟師がじわじわと増えていますよ。もちろんそれ以上にベテラン猟師さんが退いてしまっているのでバランスが保たれているとまで楽観はできませんが、肉の魅力に正直な人は猟師に憧れます!

 

肉なしで健康というライフスタイルも十分筋が通っていてなるほどなぁと納得することしばしばですが、肉食獣好きな私がわざわざ草食獣と同化する必要もないわけです。これから家畜は減っていって食糧難となり、時代は昆虫食を求めるという話もありますが、昆虫沢山集めるって大変そうだよね。小動物も食べるとこ少ないのよね。鹿最高。

というわけで、色々な想いはあれど、鹿を食ってすっきり生きているという今の暮らしが現在の私には合っているようです。今後、豆ばかりになるかもしれないし、羊牧場とか言い出すかもしれませんが、とりあえずのところはね。

 

そろそろウズウズしてきたぞ

今週のお題「キャンプ」

 

サイクリング部時代はいっぱし以上のキャンパーだったのですよ、私も。

3回生以降はマイテントもゲットして、いつでもどこでもソロ泊していたのです。

小型犬を連れて海岸にテント張ったのも遠い思い出です。

そして人生はそのまま私のペースで進むと思っていました。

 

社会人になってもしかして車乗るようになったらもっとソロキャンプしよー!

走るばっかりじゃなくてお気に入りグッズもそろえて寛いでみたい!

ガチの登山とおしゃれキャンプの間くらいの程よいポジションで

サバイバル力を鍛え続けて人生楽しみ続けたいなと思ってました。

 

その願いは半分はきちんと叶っています。

車も乗れるようになったし、サバイバル力はいろんな意味で鍛えられているし

家族が増えて人生楽しみ続けているのは間違いありません。

 

でも半分は、ちょっとズレてしまいました。

私のペースでのキャンプとの付き合いはもうどれだけできていないでしょう。

旦那さんがおしゃれキャンプでは嫌な硬派なので、キャンプごっこみたいなことはなんだか言い出しにくいです。

ガチ登山もできたらいいけど、体力の足りない私が、小さな子供も連れてガチ登山を楽しめる想像ができないから乗り気になれません。

 

ゆるくていいのにゆるかったらいかんかなと遠慮したまま何年も過ぎてしまいました。

私だけ子供たち連れてゆるキャンを楽しむのも申し訳なく、今は鶏も暴れん坊の犬もいるので、全員で長くは空けられないという言い訳もできてしまいます。

 

もう少し下の子が大きくなってから協力して一緒に行こう。

近場でもゆるくないことをして納得してもらおう。

そう思っていたのになんだか気が乗らなかったのも事実です。

もっと気軽に、子供が小さなうちからちょいちょいしたかったな。

 

ああ、なんだか実は結構すれ違って遠慮していたのだな、まさかこの分野でということにやっと気づいて驚いてます。

 

ゲストハウスを始めたこともあり、移住促進に関わっていることもあり、田舎旅や田舎暮らしを望む人に会う機会が多くなっています。

みんながキャンパーではないけれど、中にはキャンプが好きで慣れているような方もいて、そんな人は古民家で虫が出てもへっちゃらなのでとてもありがたいです。

旅慣れた感じ、自然の中でゆったり過ごす感じがお好きな雰囲気がこちらにも伝わってきて、今更ながらなんだかとてもうらやましさが募っています。

 

我が子たちは自然豊かなところで暮らしていて、農作業もゲストハウスも手伝うことができ、山登りも川遊びも慣れていてとてもたくましいけれど、もう何年もうちをベースにして、お父さん主導で時々野外活動をするというかんじなので、なんだかドキドキわくわく感が少ない気がします。

促せばアウトドアっぽい遊びもするけれど、誘導しないとインドア派という、まあ私のこらしいっちゃらしくて可愛らしいのですが、もっと挑戦してみたいですね、一緒に。

 

お父さんがサラリーマン時代に忙しい時はキャンプではないけれど母子旅行をしていて、乳幼児連れでドキドキわくわく感は半端なかったです。計画を立てるのも実行するのも、ピンチをチャンスに変えるのも全部たまらなく楽しかったです。お姉ちゃんたちは小さいながら沢山協力してくれて、子供にとっても印象の強い思い出です。

けっこうがんばってきてました。

 

と思えば、随分さぼってきてしまいました。

全力で生きてみるってこと、もちろん自分にできる範囲だからたいしたレベルでもないけれど、自分の責任でその日を乗り越えるってこと、そう思って旅に出ることを、長らくさぼっていました。

毎日が旅みたいなもんだよ、ここにいるだけで自然の中いるから十分だよ、と言ってみるものの、やっぱり物足りないし挑戦できていないのです。

 

久しぶりに自力で火起こしできるかな。

自力で目的地に余裕で着けるかな。

子供たちと一緒に調理も楽しめるかな。

 

実はもうビギナーみたいなもんです。

昔取った杵柄は忘れて、初心に戻ってキャンプ場から入門してみようかな。

レトルト満載でもいいかな。生き延びられたら百点満点。

今持っている物が使えるか、応用できるか、何か必要な物はないかも見直して

一から計画を立ててみます。

 

決行は?

ゲストハウスが空いている時で、お父さんがそこそこ忙しそうな時(仕方なく母子で決行しましたって感じになる時)っていつだろ。

 

今はもう本当に何でも手に入る時代で、キャンプ文化も進んでいるのでなんでも選べます。自分の力量に応じて組み立てていくプロセスも楽しいですね。

↓こんなのも使えそうですね。

 

改めての挑戦に、乞う期待!

挑戦はやっぱり自分で作るものでありたいです。

里山案内人の立ち位置

何の気なしに生協さんで紹介されていたから注文してみた本が届いたら、思った以上に私にぴったりでした。図鑑とあるけれど、80ページほどの薄い本です。紹介されている生き物も200種類くらいで、虫を中心に鳥や獣、爬虫類両生類などほんのさらっと解説があります。

何が自分に合うって、里山の環境とか生き物の数々について、程よく網羅してあるとことです。多少突っ込んでいるけれど、専門的過ぎなくて、大体知っている感じがとても心地よかったのです。心地よいってめちゃくちゃ大事ですよね。

 

私は昔から読書家で物知りという立ち位置で、生き物などはずっと好きで興味関心分野を広げて知識を溜めることで人生を楽しんでいるのですが、何か専門的な分野があるかと言えばそんなことはないのです。虫も興味深く好きな種類もあるけれど多過ぎてちんぷんかんぷんですし、野鳥の会に入ってはいてもなかなか見分け聞き分けのつく鳥の種類は増えません。草花も四季折々に触れあってはいるものの、パッと名前が出てくるのは多くないし、獣ぐらいですかね、大体知っている分野というのは。なにせ数が少ないですから。

 

ある程度何でも詳しい人というのは、多分きっと話をしていて面白い人なのですが、本人の偽らざる気持ちとしてはずっと、なんとも中途半端でいけないわぁとのコンプレックスを抱えていました。コンプレックスありまくりですからね。

どうせなら虫博士とか、樹木のことならなんでもわかるとか、きのこマニアとか、足跡探し名人とかにどれだけ憧れているか。それに比べて私は、と落ち込むこと数万回。飽きずに落ち込んで人生の時間を無駄にしてきたような気もしますし、たどり着くまでに時間がかかった分、ここから加速できる気もしています。

 

 『里山の生き物図鑑』を読み眺めて思いました。

わたし、こんな案内ならできちゃうやんって。

ある程度網羅して、生き物とか地形とか人との関りとかつながりあっている感じを伝えながら、その先にもつなげていくことって、わたしできちゃう。

 

人と自然をゆるく結びつける仕事ってあるのかなと今更ながら思いついたら、なんとドンピシャなものがあるのですね。

【人と自然を結びつける】インタープリターってどんな仕事?資格はあるの? | Greenfield|グリーンフィールド アウトドア&スポーツ

 

インタープリターの活躍する場所 | 自然教育研究センター

 

インタープリターってちっともピンと来ないし、今後もちっとも知られないままの仕事かもしれません。どうやって稼いでいくのかの筋道もちっとも見えてきません。

でも、時代がもっと動けば求められそうだなとの予感もあり、もう少し突っ込んで網を張っておくのはできることかもしれません。

 

人気者の自然好きコラムニスト兼インタープリターとしての未来

またフックをかけました。

 

月餅が食べたいな

9月9日の重陽節句は、現代の日本ではあまり重視されていないのですが、9が重なるこの日は中国ではめちゃくちゃ大事な日でした。旧暦ではちょうど菊の花盛りにあたっていたこともあり、菊にまつわる催しや食事があったようですね。無病息災と健康長寿を願う重陽節句は、今は敬老の日に置き換わっていったのでしょうか。

 

昔はいざ知らず現代では

一月の七草粥で新年に改めて無病息災を願い

三月のひな祭りで女の子の幸せを願い

五月の子供の日で男の子の成長を願い

七月の七夕祭りでは恋人を想い

ときているので

九月の重陽節句で長寿を願い、は地味だったのでしょうかね。

若さを好む日本人らしい移り変わりだなと考察しています。

 

www.hibiyakadan.com

 

けれど私が暮らしていたことがある中国の天津では、この日こそが大事な日でした。

ひな祭りとか子供の日とか特になかったような。6/1が児童節でしたけど、重陽節句に比べるとなんだか地味でしたよ。子供は宝ではあるけれど、自分がより大事で権力などに素直な中国の風習ですね。

 

そして重陽節句には月餅という甘くて固めの重厚な焼き菓子を、お世話になっている人や知り合いに配りまくるという習慣があり、本当に何箱も回ってきて、明けても暮れても月餅に囲まれていた時期がありました。

いつも利用していたパン屋さんでも、レストランでもホテルでも、とにかくこの時期はどこでも月餅を作りまくり売りまくり配りまくりでした。お値段もピンからキリで、「今年はどこそこのが美味しい」とか事前にレポしてくれる人がいたり、苦手だからもらったものを横流しする人がいたり、月餅には短期間でいろいろな思惑が詰まっていた印象があります。

 

こちらでも売っているかなと思ったら、今はほんとに何でも取り寄せられるのですね。

 

基本的にヘビーなお菓子です。薄味健康食がデフォルトの身にはなかなか食べにくかったのですが、腹を括って食べ比べをしていたのは楽しい思い出です。

 

和菓子の芸術感たっぷりの奥深い世界に通じる、と言っても中華大陸のおおらかさをグッと詰め込んだ、月餅はそんなお菓子でした。

中身の餡もナツメ入りやクリなど多種類あり、焼き型の刻印もめでたく、

たまの朝ごはんに頂いたら、なんだかパワーが出そうです。

長寿への想いがここに詰まっていると考えると面白いですね。

 

最近なんの巡り合わせか、健康食にこだわる人の話を聞くことが増えてきました。

そういう人々にとっては、月餅は信じられない食べ物かもしれませんね。小麦粉と砂糖と油のかたまりやん、と卒倒されるかもしれません。

 

今は基本的な薬膳の考え方だけ整えて、何のタブーもなく気楽そのもので生きていますが、私もずいぶんとその分野(健康食)を学びもがき戦ってきた歴史があります。

あれこれ気遣いしながら日々の食を整えている話を、少し懐かしく聞いています。

やれ、あれは良くない。○○じゃなくて□□!このお店にはこれしかないから遠くまで行かなくちゃ。△△には健康によい☆☆が含まれているから意識しなくちゃ!★★は美味しいけど健康によくないかた制限!あー、もう毎日大変!

とまあ、家族の正しい食を守るために頑張ってきた土台があります。

結構とがっていたかもしれません。何故世の中は食べるとよくないもので溢れているのだろうと鎧をまとっていたかもしれません。それはそれで楽しかったですが。

 

今はもう何にも意識せずに日々あるもので食べたいものを流れるようにこしらえることをしているだけですが、もがいて意識的に積み重ねてきた経験がベースになっていることは間違いないです。あえて○○は良くないと意識しなくても、元から視界になければ取り入れられませんからね。鎧もいつの間にか溶けていたみたいで、楽になりました。そしてもがいていた頃より心身健康ですし、病気になっても気にしなくもなりました。

 

日々の営みの中で自然と無理をせずに健康を意識した食事を、意識せずに実行していると、不健康な食べ物も怖くないです。焦がれもせず恐れもせず。

月餅もどーんと来い!です。

 

 

移住促進は誰のため

3年前から危機感を抱いて始めてもがいてきた、地域の小学校の親子山村留学がようやく軌道に乗ってきています。昨年度に2組3人の児童を迎え、今年度も既に3組4人が加わって、一時は10人を切りそうだった児童(全校)が16人になり、欠学年がない!という夢のような状態になりました。1年生から6年生までがそろった小学校って、普通に普通のことですが、その状態でないまま何年も過ごしてきた立場からすると、夢のようなのですよ。入学式がなくて寂しい思いをしたり、来年は卒業式もないのかとほんとうに苦しかったのです。ぬか喜びの可能性もありますが、しばらく欠学年がないかもしれない希望を持てるだけで、うれし涙が出ちゃいます。

仲間が増えた嬉しいニュースはホームページでもあがっていますよ。

香肌小学校のHPへようこそ - 松阪市立香肌小学校

 

親子山村留学は移住・定住よりは敷居が低く、「まずは学校から暮らしを選んでみませんか?」という試みなので、来てくれた人たちがずっと地域に根付くわけではありません。根付く人もいれば、離れていく人もいるのが前提です。それでも半年や1年、2年でも松阪市に住民票を置いて、小学校に籍を置いて暮らしてくれることで、ここの地域に小学校があることが必要であることが公に示されることに大きな意味があります。

 

動き出すまでは長い暗黒時代がありました。

時々問い合わせはあるものの、不発に終わり、空回りし、期待しては残念でしたとなりました。私自身は経験上打たれ強いので、絶対に動きがあると信じて全く疑いませんでしたが、もうあかんのちゃうかなの雰囲気はヒシヒシと感じましたよ。無神経なそんな言葉を聞いたこともあり「今に見ていろよん」とも思っていました。

 

余談ですが、私は成功には遠いタイプです。人生がトントン拍子だったことはありません。受験も失敗したし、就職も落ちまくったし、計画もすっきりと完遂できたことがないです。でも鈍いのかタフなのか、投げ出さずにトライ&エラーを繰り返して、じわじわと実力を付けて、最終的には目標達成ができています。もちろん努力は積み重ねますが、のんびりと勝ち取るイメージが体験としてあるので、焦る必要もなかったのです。

 

昨年度に勇気凛々と香肌小の仲間になることを決めてくれた人たちのおかげで、発信力が著しく上がって、6月7月は問い合わせがバンバンあって、嬉しい悲鳴でした。情報がとっ散らかってあっぷあっぷしている現実もありますが、これもまた投げ出さずに地に足を付けて地味に一つ一つ積み重ねていくのみです。

 

親子山村留学の活動がようやく陽の目をみることになり、地域の人も関心を示してくれ、改めて経緯や展望などをまとめる機会がありました。その中で、親子山村留学推進の目的を私なりに書き出してみました。なぜ息も絶え絶えの過疎地域で呼び込み活動をするのか。何のために、誰のために、そこんとこ見つめ直しておく機会だったのです。

 

【目的】

1.松阪市の自然豊かな飯高上流地域に学校を残すこと

2.都会の親子の受け皿になり、将来的な交流につなげること

3.子育て世代が増えることで地域の活性化を促すこと

 

完全に私の言葉で書いたので、規約とは表現がズレていますが、何を思っての活動であるかはまとめられているでしょうか。

学校が残ることは、自分の子供だけのためではありません。

もちろんそれが大きな動機ではありますが、学校に関わる人々、関わってきた人々に希望があることが一番です。一度なくしてしまっての復活は現実的ではなく、今しかできない呼び込み活動なのです。ここを踏ん張ればなんとかなるかもしれないのです。

 

もちろん来てくれる人も大事で、都会や他の場所で合わなくて環境を変えたいと思っていた子供や親たちが、香肌小で安心できる居場所を見つけてくれるのは本当に嬉しいです。自分には役割があって、大事にされているという実感を持った子供が一人でも増えてくれるのは世の中にとっても間違いなくいいことだと信じています。

 

そして、子育て世代が増えることにより、地域の人々が元気を取り戻す様子がたまらなく素敵なのです。私たちが移住した時、なんの縁があったわけでもなく、前情報もなかったので、地域はざわついたと聞いているし、容易に想像できます。多分訝しく怖くもあったことでしょう。それでも元気な子供を連れて引っ越してきたことで、近隣の人は喜んでくれました。

「うちの地区には子供がおるでな」

「子供ら元気に遊んでんのいつも見てるんさ」

「孫の服やけど、よかったら使ってな」

そうやってゆっくりと関わってくれる人が増えて、受け入れてもらって、子供たちが大事にされてきたことを知っているし、子供たちの様子を見守ることで活気付く人たちの様子もわかっているので、広い地域の各地に子育て世帯があったらいいなと思っていました。点々と子供がいることで、各地区の人々はより「うちんとこの子」を大事にします。その張り合いもまた面白いですし、自分の地区の子を大事にはすれど他地区の子を冷遇するわけではないので、学校の活動にもまた強い協力が得られる流れになっていくのです。

 

親子山村留学という形で移住促進を進めておりますが、活動の当初から学校・移住者・地域の三方よしを描いてきました。元々は商売人の発想なので、人を増やす活動に当てはまるかどうかはわかりませんが、学校さえよければいいのではないし、移住者第一でもなくて、地域にとっての活動でなければならないことは間違いありません。

三方よし研究所 | 【売り手よし】【買い手よし】【世間よし】という近江商人の精神【三方よし】を現代にも通じる理念としてわかりやすく紹介し、企業経営やさまざまな社会活動を支援しています。

 

ということを別段大々的に謳っていたわけでもありませんが、最近この活動が注目されるようになり、話が出た折に友達がふと言ってくれたことがあります。

「今までも移住者が人を呼び込む活動っていろいろあったけどさ、今のは本当に地域のこととか未来のことを考えてくれてるなって思うわ」と。

なんだか思わぬご褒美でした。

 

いつも三方を見渡して動いているので、この活動の突破力は高くないのです。暗黒時代が長かったし、今も慎重に動いています。影響力の高い移住者が自分たちのための村づくりを試みる活動の方が、よほどスピード感はありますね。そんな活動はかつてもいろいろあったし、現在も各地にありますね。それもまた社会の動きとして、人々の交流として、活き活きと頼もしいものなのですが、わぁーっと人が増えて盛り上がって、でもなんやかんやあってまたさぁーっと引いていくということになると、地域にはなんだか寂寥感が残ってしまいます。「あの人ら、なんやってんな」という空しさが残る活動になってしまうと申し訳ないと私は思っているのです。

 

私が目指しているのはあくまでも愛する山河の自然保護なのです。そのために、人がいる、育つ人がいる、人々の関心がいる、仕事がいる、ということで移住促進を真面目に考えてあれこれしています。となると別に地域の人たちのためですらないわけで、まあ勝手なものですね。人が増えすぎると自然は荒れますが、手入れをする人がいなければ里山はまた荒れます。自分で手入れをするのは途方もないので、豊かな自然に惹かれて来る人が増えて、保護につながる仕事が創られていけばいいな、そのために今があるなと強く思っています。

 

親子山村留学についても、何年にも渡って書き続けてきました。自分の振り返りのための貼り付けをしておきます。

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