勇敢なる有閑なる優な感じの自由刊行。続

三重県松阪市の端っこにある飯高町で農的生活を営む六人家族のお母ちゃんです。縁もゆかりもない移住をご機嫌に続けていけるのは、尽きないチャレンジ精神と、おおらかな地域のおかげです。地域に支えられる子供たちとの暮らしや、ここで発見した限りない素敵なことを、ちょっとずつ発信していきたいです。

インバウンド旅行者は芸術と自然を満喫する

こんな山奥の宿にもインバウンド旅行者のアンテナは立つようで、今年度は明らかに増えてきています。もちろん京都など都市部に比べるとたいしたことはないのですが、割合でいくとなかなかではなかろうかとまとめてみたくなるほど、伸びました。

元々豊かな自然に囲まれて、ディープな昔の日本を体験できるこの場所は外国人受けは良いだろうなとの見込みはありました。園主の自力の外国語力と私のマルチカルチャー理解力も武器ですし、世界中の人に訪れてほしい願いは当初から放っていました。そして今までぽつぽつと訪れてくれた方々はいつも大袈裟に楽しんでくれていました。OAサイトのクチコミ熱量が高いことは宿主にはめちゃくちゃ誇らしい宝物です。

みなさまの軌跡は、なんだかうらやましい道

ここを訪れる外国人旅行者はどんな方なのか少し考察してみます。

 

国の偏りは不思議とないのです。

合衆国、ドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、スイス、ニュージーランド、韓国、台湾、中国などからの滞在がありました。

ヨーロッパ多めなのかな。最近ちょっと増えましたね。

 

予約の入り口はBooking.com、AirB&B、自社HPで5:3:2くらいの割合です。自社HPは英語対応できていないのに直接ここから来てくれるとは嬉しい限りです。

 

移動手段はレンタカーが多いですが、時々バス移動の方とサイクリストがいます。

バス移動の方はヨガマットご持参率が高いです。

食事の好みはヴィーガン寄りかといえばそうでもなく、朝ごはんの梅干しやお味噌汁の受け入れ方もそれぞれです。生卵や海藻など、日本人は大好きだけれど海外の方にはハードルが高い食材を思いっきり出しているのでいつもドキドキしますけどね。ここまで来られる方は和食体験も既にあることがほとんどなので、ほぼ受け入れて頂けますけどね。きっと非日常体験を楽しんでおられるのでしょう。

 

共通点としてはやはり自然環境への満足度でしょうか。

とてもゆったりと落ち着いた空気感がある方ばかりで、わざわざこの場所に迎えられたことを素直に嬉しく感じられる方々です。

 

もちろん日本のお客様も自然が好きで生き物や自給暮らしに興味があって、わざわざ訪れて下さる方なのですね。ただインバウンドの方に特徴的なのは、時間の過ごし方かなという感覚はあります。サイクリストの方以外は連泊がほとんどで、ここを拠点に近隣観光をされる以外にも、のんびり散策するという過ごし方もされており、彼らがバカンス中なのだという空気が伝わります。

 

日本に着いてからどちらから来られて、どこにお出かけされて、その後どこへ行かれるのかなど、軽く話をする中で気付いたことがいくつかあります。

亀成園に来られる方、直島も訪れる割合が高いです!

直島といえば、瀬戸内海のアートの島です。

気になりながらも未踏のその島と、亀成園をつないでくれる人の多さに驚きの近頃。

200キロ離れた場所なので、フラッと行くにはなかなかのハードルですが、なんだかもう少し知っていなければいけない気になってきました。

naoshima.net

自転車でくるっと一回りも容易な小さな島なのに、59もの宿泊施設があるのですって。

ドミトリーや古民家、大きな一棟貸しにトレーラーハウスなど、この島が観光客に合わせて進化してきたことがわかるラインナップです。

 

那智の滝もよく聞く場所ですね。

熊野古道と合わせて訪れる方と、とにかく那智の滝を目指す方といろいろですが、みなさまの情報ソースには芸術と大自然が必須なのでしょう。

kumanonachitaisha.or.jp

京都や大阪、神戸といった懐かしの地名や富士山など、どんな日本人にも日本に興味のある海外の人にもわかるところの他、直島と熊野古道をつなぐ場所が亀成園です。

なんだか都合の良い気持ちのいい考察になりました。

これが引き寄せ力になるなら幸せですね。

世界中から、アートと自然が好きで、豊かに時間を過ごす人々が、ぽつぽつと訪れるゲストハウスであり続けていきたいです。そのために自分の知っていることも無理なく自然に増えていったらなによりです。

一期一会の共鳴が、宿主のなにより誇らしい経験財産なのですから。